カテゴリー:中島孝志の不良映画日記

2016年10月10日 (月)

「後妻業の女」

 忘れんうちに、週末14日(金)の博多原原。ゲスト講師は奥村眞吾先生。で、二次会はいつもの「花唄」貸し切り。東京、名古屋、大阪メンバーで一杯! 奥村先生からとびっきりのワインを献上してもろとります。お楽しみに。。。


 「好きなことは読書と夜空を見上げること…わたし、尽くすタイプやと思います」

 この女。公正証書遺言をつくらせたとたん豹変します。
 「だって釣った魚に餌やったらハヨ死なへんやろ」

 で、死んだら正体さらけだしますんや。
 「あんたら父親捨てたくせに、死んでから娘面するんじゃないよ」

 う〜ん、豊田商事事件を思い出させますな、これは。

 封切りもう終わりっしょ、つう間際で滑り込みました。痛快でんなあ。笑えるわー。いや、笑えんわー。
 黒川博行さん、直木賞受賞後第一作の『後妻業』。家族にも見向きされないけど、金だけは持っとるジジイの「後妻」に収まって、その財産すべてを吸い取ってしまう。

 そう、「吸血女」が主役でんねん。

 孤独死、孤老死が頻発しとりますからね。あちこちで起きてますやろ。黒川さんもそうとう取材されたと思いますな。

 監督は『愛ルケ』の鶴橋康夫さん。まあ、飽きまへんわ。あっという間に2時間20分。で、主役の後妻が大竹しのぶさん。さすがでんな。巧いわな。いわんでもわかる、思うけど。

 私、この女優、デビューの時から嫌いなの。でも、演技力あるわあ。日本を代表する女優でんな。で、後妻業を裏で仕切る結婚相談所のボスが豊川悦司さん。私、この人、デビューからずっと好き。『青い鳥』『愛していると言ってくれ』『兄貴』・・・どれも良かったっす。


全編関西弁。「大阪=金」つうより「大阪=笑い」やからやと思う。化粧をすべてはぎ取った裸の人間ばかり登場するから「喜劇」なんやでー。

 「あんたらが捨てたジジイ、私が看取ってやったんや。金はどうせあの世にもっていかれへん。ええ夢見せてやったんや。そのお代や」

 笑ったのが鶴瓶さん。不動産業という触れ込みなんだけど、ホントは棹師なのよ。股間をさらしたとたん、「通天閣や。いや、スカイツリーや」やて。。。棹一本で女をメロメロにしちゃう。後妻業の女も魔力に吸い寄せられる処が人間らしくてええわー。

 欲の突っ張り合い。欲と欲とのガチンコ。人のことは笑えません。多かれ少なかれ煩悩の子ですからね。金、オンナ、セックス・・・こんなんはむき出しの欲でっしゃろ? 「あの世に金はもっていけない」なんぞと思うのはビンボー人。金持ちは「地獄の沙汰も金次第」と思っとるわけ。歴史的絵画だって、「わしが死んだら一緒に焼いて欲しい」と欲ボケするのが人間なわけ。

 幸せになりたい、成功したい、年金ちゃんと欲しい、家族に看取ってほしい、葬式にはたくさん来て欲しい・・・些細な欲だけど、多かれ少なかれ「欲の虜」なのよ。身の程知らずの欲か、丈にあった欲か。欲の主人になるか、奴隷になるかなんやろなあ。

 なーーーんもいらん。金もいらん。家族もいらん。命もいらん。
 仏陀の心境ですな。しっかし、たまらんやろな、そんな人生。欲の奴隷のほうが似合ってますな、私には。。。

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2016年10月09日 (日)

「怒り」

 「怒り」ねえ。怒りつうのは、奇妙なようですけど、これはこれでコミュニケーションの1つでしょ。怒ることで他人=社会と繋がってるわけですからね。

 でも、他人=社会と断絶した「怒り」つうのもあるわけでね。もしかすっと、この映画に登場する人たちってほとんどがそうかもしれませんな。「ほとんど」つう意味は「全部」じゃないわけ。ま、それは映画とくにラストシーンを見ればわかるわけで。。。

 こんなに絶望的にくっっっらぁぁぁぁい映画も久方ぶりですよ。『血と骨』とか『セブン』『レクター博士もの』以来かな。基本、ビビリなんでね。

 先週、東京原原がありましてね。実は1つ質問を忘れちゃったのよ。なんたって東京は2時間しかないので早回し。30分も「まくら」話してかんね。

 質問したかったのは単純なことなの。「生」の反対語はなにか?

 開始30分前に「小千谷市片貝の花火大会」と「長崎の精霊花火大会」をご覧頂いたので、やめりゃいいのに、「拝火教(ゾロアスター教)」についてついつい話してしまいました。ご案内の通り、拝火教は仏教そして仏教の源流であるバラモン教、ヒンヅー教、シーク教、ジャイナ教からキリスト教、ユダヤ教まで影響してます。

 真言密教の護摩焚き、神道の火焚き祭なんてのはまさに拝火教の祭祀そのもの。花火があがるたびに「鍵屋ーー」「玉屋ーー」つうのも、これ、江戸の花火屋さんの屋号つうより、元々はお稲荷さんのことですからね(伏見稲荷大社に詣らなくても、どこかの稲荷神社でお狐さんを見れば氷解しますよ)。

 今週は水曜から名古屋原原。大阪入り前に伏見稲荷に寄って3時間ほど登ってこよっかな。もうそんなに暑くないっしょ。京都駅からJRなら2つめ。晴れてりゃ京都市内が一望できます。東福寺まで歩いてすぐ。紅葉には早過ぎますけど。ブームの若冲の墓は隣の石峰寺。残念ながら「若冲五百羅漢」は撮影できませんけどね。

 去年3回。今年2回目。

 で、拝火教は善神アフラ・マズダと悪神アンラ・マイニュが交互に世の中を支配し、最終的には善神が悪神を倒す、つう段取りなわけ。

 悪神と善神つう二元論。砂漠宗教には珍しく多神教なわけよ。面白いのは、善と悪をどう考えるかなんですけど、善だけを貫徹できればいいけどね。そんな人間なんていないでしょ。ジャイナ教徒なんて生きるための動植物を糧にしなけりゃならない。だから、臨終には即身成仏、餓死をプログラムしてるわけでね。

 罪と罰だわな。

 悪が目立つのはどういう世界かというと、悪が蔓延した末法の世ではありませんよ。善に満たされた世界だからこそ小さな悪でも目立つわけでしょ。

 光は闇が深ければ深いほど輝くわけでね。

 不思議なことに、光を求める人ばかり。拝火教にしても善神は多数ですけど、悪神は1つだもん。

 「大日如来」にしても「毘盧遮那仏(「光明遍照」を意味するサンスクリット語)にしても、「光」なわけ。でも、この「光」を「光」とするのは「闇」あればこそなのよ。昼日中でも月と星はありますよ。太陽がまぶしくて月も星も見えないだけ。

 小さな光でも見えるのは闇が深いからです。


「おまえは大切なモノが多すぎる。ホントに大切なモノはだんだん減っていくんだ」

 この映画の内容は。。。ま、野暮なことはやめましょう。

 渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、ピエール瀧、高畑充希、宮崎あおい、妻夫木聡(敬称略)等々、日本演劇界のオールスターが揃い踏みですよ。どれだけ脚本がいいかわかろうっつうもの。

 しっかし、絶望的に暗い作品です。怒りには、夢と希望のある怒りもあれば、夢も希望もない怒りもあります。あのね、後者はだれも受け取ってくれない怒りではないのよ。怒りたくても怒れない。怒っても爆発できず押し殺すしかない怒り。

 だから、絶望的なの。爆発すればガス抜きもできるけど、いつまで経っても消えずにメラメラ燃え続けているような怒り。臨界点に達すると精神を破壊してしまう。

 この映画。暗くて暗くて窒息しそうになったけど、松ケンと宮崎あおいさん演じる最底辺の若い恋人に救われたなあ。

 1人でもとことん信じてくれる人がいる。人って強いようで弱いからね。だから、私ゃ、「自分を励ませる人がいちばん偉い」って何回も本で繰り返してるわけでね。自分で自分を信じなくちゃならんのだけど、その自分がいちばん最初に自分を信じてあげなかったりするわけさ。

 自分すら信じていない自分を、あの人だけは無条件で信じてくれる。心の余裕が「居場所」を産むのよ。「怒り」の反対語は「信頼」とか「愛」なのかもしれないね。そうそう、「生」の反対語はなんやろ?

 劇薬ですな、この映画。

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2016年08月28日 (日)

48年間待ち続けた映画「小さい逃亡者」

 昨日のビジ研良かったでしょ。講義、最高でしたね。目からウロコ。大ヒット間違いなし、つうビジネスでしたわな。ま、詳細は近々。

 この映画。小学6年の時、学校の映画鑑賞会つうのがありましてね。体育館で映写するわけ。で、みなで見るわけよ。

 「あいつ泣いてやんの」
 「KもMも泣いてたぞ」

 感動したら涙が出るのは当たり前なんすけどね。悪ガキだから、そんな同級生を見るとなんとなく囃し立てたくなるわけよ。じゃ、自分はどうかっつうと、恥ずかしいから涙をこらえてるけど、心の中じゃ大泣きしてるわけ。
 
 で、この映画、ずーーーーっと探してたんです。忘れたことはありませんでしたね。ネット検索できる時代ですからね、しょっちゅうチェックしてましてね。

 そしたら8月末に発売されることがわかりまして、予約注文。昨日、届いたつうわけ。もち、早速見ましたよ。



 日ソ合作第1回作品。シナリオはソ連はエミール・ブラギンスキー、日本は小国英雄が参加。監督はエドワールド・ボチャロフと衣笠貞之助。撮影はピーター・カターエフと宮川一夫という豪華版ですよ。

 ヴァイオリンと絵の才能溢れる少年(10歳)ケンは孤児。夜の巷で流しをするおじさんと暮らしてます。
 このおじさん、元もとは名演奏家だったんだけど、いまじゃ落ちぶれて流し稼業で糊口をしのぐ日々。商売に子供を使ってるんで、児童福祉法違反でしょっぴかれて、警察官に説教される始末。

 あるとき、酒に酔っぱらったおじさんが、「おまえはおれみたいになっちゃいかんぞ」「立派な人間になるんだ」「父親のようにならなくちゃいかんぞ」とこぼすわけ。

 「でも、ボクのお父さんは死んじゃってるんでしょ?」
 「生きてる。モスクワで生きてる。立派な男だ」
 「・・・」

 その日から世界地図を眺める毎日が続きます。

 ボリショイサーカス東京公演。ケンは道化師と知り合いモスクワに連れてってくれ、と頼みこみますが、行き違いで、ケンは密航を企てるわけ。

 ソ連船に忍び込んでナホトカまで行くんだけど見つかっちゃう。けど、この密航事件処理でモスクワに向かうことになります。けど、途中で迷子になって1人ぽっち。リュック1つで線路をとぼとぼ、密林にわけ入ったり、それでも会う人たちに次々に助けられながら旅を続けまい。

 そしてレニングラード(サンクトペテルブルグ)に着くと、あの道化師と遭遇。ようやくモスクワに連れて行ってもらうんだけど・・・。


 48年前の感動と同じでしたね。ナホトカ、ハバロフスク、サマルカンド、レニングラード、モスクワ。聖イサアク大聖堂、カザン大聖堂。。。懐かしい京都の町並みも撮られてますが、これも感慨深いなあ。

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2016年07月23日 (土)

ロザムンド・パイクはなんて美しいんだろう。。。

 中島孝志の最新刊です。一応ね、来週また出版するけど。。。



 テレビ局から出演依頼きてんのよね。けど、顔出しNGだし、どこの会社かすら秘密なのよ。出してもいいと思うけどね。とっくに足洗ってるんだからさ。この人から聞く「裏社会の話」めっちゃ面白いのよね。Vシネより実話のほうがえぐいでっせ〜〜。





 いずれもベストセラーでっせ〜。


 忘れないうちに、今日は新潟原原です。またまた東京原原メンバーが乱入するとか。あんたも好きねえ。

 さて、上品な顔立ちだな、とは思ってましたが、同じ女優だったとは。
 女は怖いね。化粧でも変わるんだろうけど、役柄でこうも変わるとは。。。

 『007 ダイ・アナザー・デイ』でハル・ベリーとボンドガール。『プライドと偏見』ではキーラ・ナイトレーのお姉さん役。『アウトロー』では弁護士役。肩の力が抜けた『しあわせはどこにある』では精神科医の奥さん役。で、『ゴーン・ガール』は悪妻役といろいろ。三島由紀夫の戯曲『サド侯爵夫人』でも主演とかね。

 いまいちばん美しい女優さんではないかしらん。


カトリーヌ・ドヌーヴかと思ったわいな。。。

 オックスフォードを優秀な成績で卒業されたとか。プライベートでは『プライドと偏見』の監督との結婚をドタキャン。16歳上のビジネスマンとの間に2人の子。ま、一筋縄ではいかん女、つうことはわかりますな。

 女優ってのは中身は男だかんね。外面に騙されてはいけません。

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2016年07月02日 (土)

『ローマの休日』を書いたダルトン・トランボは『ハリウッドに最も嫌われた男』だった。。。

 「話があるんだ」
 「言わないで、なにも」

 「お料理しましょうか」
 「キッチンがないんだ」
 「お裁縫もお掃除も得意なのよ。いままでしてさしあげる人がいなかったの」
 「じゃ、キッチン付きのとこに引っ越そうかな」
 「・・・ええ」

♪24時間〜もたない恋ぃぃぃの♪
 だからいいのかもね。ストーリーはあまりにも有名なんで書きません。人生の基礎知識でしょ。


ペックの娘さん(姉妹)も出演。どのシーンかわかる?

 ここ、ジェラート食べてたスペイン広場。映画も見たことない女の子が真似してるからおかしいの。

 この作品、元もとのクレジットは「グレゴリー・ペック主演『ローマの休日』 新人オードリー・ヘップバーン」だったのね。けど、変更させちゃう。「オードリー・ヘップバーン主演」とね。
 変更させたのはペック本人。「彼女はこれでアカデミー賞を取る」と断言してた。事実、新人にしてアカデミー主演女優賞! 「華がある」ってこういうことなんですね。

 封切られる頃、たまたまのたまたま、英国では王女と平民の恋物語が噂になってたんですよ。マーガレット王女(エリザベス女王の妹さん)と、離婚歴のあるピーター・タウンゼント大佐です。それもあって、この作品は社会現象になっちゃった。


ジュリア・ロバーツ&ヒュー・グラント『ノッティングヒルの恋人』は『ローマの休日』のオマージュ。挿入歌はエルビス・コステロだっけ?

 で、いま、宝塚雪組がやってますんや。もち、早霧せいなさん&咲妃みゆさんのトップスターコンビ。映画もいいけど舞台は生だもん。ぜひ、ごらん遊ばせ。

 早霧さん、宝塚トップスターの中でいちばん男役がぴったりくる方じゃありません? 星組トップがいよいよ私の大好きな紅ゆずるさんになりますけど、早霧せいなさん、男役として自然なんだよなあ。ま、役柄もあるんだろうけど。。。 


『ローマの休日』ミュージカル化って世界初らしいっす(赤坂ACTシアターで上演中)。
 
 ところで、『ローマの休日』を書いたのはドルトン・トランボつう人。
 どんな人物か詳しくは・・・といいながら、あまり詳しくないけど、『マジェスティック』つう映画について5年前に書いたブログがありますんでご参考まで。 
 ジム・キャリー主演映画。このモデルが彼ですよ(もち全部じゃないけど。記憶喪失なんてなってないし)。



 50年代、アメリカでマッカーシー旋風が吹き荒れて、ハリウッドテンが追放されたりしてた頃。チャップリンもアメリカから追い出された頃ですな。

 今月、このトランボの映画が封切られるわけ。ミモノっすよ。
 演じるのは、ブレイキング・バッド』シリーズのブライアン・クランストン(蟹江敬三さんかと思った)。大好きな大好きなダイアン・レインとヘレン・ミレンも出演しちゃってるし。必見だわな。この女優さんたちの顔見てるだけでいいわ。

 ハリウッドの裏側。ハリウッドの恥。アメリカの恥。でも、当時のマッカーシーは正しかった、と私は思ってます。

 生き様としてのトランボ物語はこれはこれで感動するはず。


映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』

 「ここで降ります」
 「・・・」
 「あなたはこのまま帰って」
 「・・・」
 「私の行き先を見ないと約束して。けっして振り返らないで」
 「わかった」
 「お別れの挨拶もいえないわ」
 「いわなくていい(「Don't try」)」

 王女は男が新聞記者だとは知らないの。翌朝、記者会見でいちばん前に立ってる男を発見・・・。いろんな質問が出るわけ。
 
 「どこの都市がいちばんお気に召しましたか?」
 「どこにもそれぞれよいところがあり、どことは申せま・・・ローマです! なんといってもローマです!」
 「ご病気あそばしたのに?」
 「そうです」

 世界中から集まった記者たちはびっくらこん。こっから先はご存じの通り。

 ま、こんな風にご紹介しても、ふ〜ん、そうなんだ、と見ない人は見ないし、よっしゃとばかりに見る人はぜんぶ見るし、人それぞれ人生いろいろ。
 名古屋原原のHさんなんて、タクフェス第3弾『くちづけ』(東京原原で去年10月に観劇会をしましたよね)を紹介したら、高山から富山まで車飛ばして見に行ったつうかんね。やっぱこうじゃなくちゃね。

 人生は長いようで短いっす。「今日で終わる」と私はいつも覚悟して生きてます。覚悟つうほどの人生ではありませんけど。とにかくぼやぼやしてたらあかん、と反省することしきり。まずは動く。動きながら考える。もしかすっと、「進化」つうのはこれが原理原則なんじゃないかしらん。

 それにしても、オードリー・ヘップバーン(ヘボンなのよ、ホントは。ヘボン式ローマ字のヘボン博士と同じ)がなんと可憐なこと。

 最後まで佇んでたブラッドレーはどんな気持ちだったんかね。夢幻のごとくなり、つう気持ちだったんかいな。引きずるよなあ、男は。。。きっとねえ。

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2016年03月09日 (水)

「オデッセイ」

 新潟原原の幹事H先生(新潟大医学部)からメール。

 「今期ラストとなりました!! 新潟原原をご案内申し上げます。

日時:3月12日(土)16:30〜19:00(新潟は150分です!)。 
会場:クロスパル新潟308号室⇒3階奥の部屋。

 新潟原原にとって第2期の〆も兼ね、2次会を催したいと思います。“新潟の夜 ”を楽しんで頂ける方の参加を期待して!? 会場を予約しています。人数を確認したいので2次会出欠を含めてご連絡ください」とのことです。

 よろしくね。。。ただし、当時は、新潟酒の陣でホテルはなかなかとれませんよ。


 ただいま封切り中なんすけど、いいのかね。来週月曜日までにもう一つ原稿あんのよね。ホント、それが終わっても3冊の書き下ろし、で、シリーズで出さなくちゃあかんしぃ。

 出張してる暇はもちろん、映画とか落語とか見てる時間ないのよ、ホントは。けど、エネルギーが湧いてこないからね。ストレス解消とパワーチャージのためにあえて時間を投資しとるわけで。

 ま、ケツカッチンになると、火事場のバカ力が湧いてきますんでね。ま、できるっしょ。



 で、この映画。火星にアクシデントで置いてけぼりを食らった植物学者(マット・デイモン)が、科学知識と不屈の精神、ユーモアでなんとか生き抜きます。NASAではてんやわんやの大騒ぎ。情報公開なんかもあるから、最初は「事故で死んだ」と発表したけど、「実は生きてる」と訂正し、できるだけ正直にメディア対応もしてるんだけど、ま、ホントはウソと情報操作の巣窟ですわな。

 見捨てちゃったクルーは落ち込んでるけど、2カ月間、知らせないわけね。そこはNASA長官は超慎重派ですから。突き上げを食らいながら、クルーも全員一致で救出しようってんで、ま、そこになんでか、中国が覇権計画を潰しても協力を申し出る、つうのもうさんくさいわな。たぶんNASAに勤務する甥っ子から頼まれた、つう伏線もあるんだけどね。

 あれれ、これ、話はどっかに観たことあるよ〜な。そうそう、トム・ハンクス主演の『キャスト・アウェイ』を彷彿とさせますわな。
 どっちが面白いかつうと、『キャスト・アウェイ』のほうが100倍いいっす。なぜって、あれはとことんヒューマニズムだったかんね。現代のロビンソン・クルーソーでしょ。ウイルソンとの別れなんかジーンと来ちゃうしさ。

 わかるよなあ。自分は死んだ、と思われてるわけで、そしたら、妻子はどうなんの? 再婚してるっしょ。で、無事、戻れば戻ったで問題はヤマほどあるわけで。母校やNASAで後輩に講義しとるマットとはわけがちゃうわけね。

 ホントは『アイリス・アプフェル!』か『キャロル』を観よう、と思ったんだけど、ジャストタイムだったわけでね。ま、おもしろかったっす。

 てわけで、これから徹夜っす。


 さて、今日のメルマガでご紹介する本は「僕だけがいない街」(三部けい著・ KADOKAWA・ 4,298円)です。

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2016年03月08日 (火)

「逢い引き」と「逢いびき」

 この日曜は新潟で講演。どこも行かずにホテルで缶詰、ようやく『孫子の兵法』を脱稿。孫子、4冊くらい書いてるんじゃね? けど、今回の孫子本は既刊本とぜんぜんちがうのよ。よくあるようなコンテンツにはしたくないからね。20〜30代向けにしました。

 で、今週末も新潟なのよ。ホテルないの。なんとか取りましたけどね。なんで? どして? わかりました。「新潟酒の陣」だって。なんだよ、もうそんな季節なの? どぅしよ? あの酒陣トートバッグ買いに行こっかな〜。めちゃ評判良かったんだよね。朱鷺メッセでやるんだろうね。  

 そういえば、酒陣で手に入れた銀杯も使ってないしぃ、金沢の金杯も使ってないしぃ。もったいないの〜。けど、これ以上、あちこちの飲み屋に「マイグラス」置いてもらうのちと心苦しいしなあ。そうだ。博多の「花唄」に置くかなあ。ま、迷惑だわな。持ち歩くか〜。

 さてと。あんなに愛されてたアイドルも消え、イクメンの予定だったセンセも消え・・・。芸能界はシャブ中でも簡単にカムバックできますから、不倫程度でミソつけたベッキーさんもいずれ舞い戻ることでしょ。

 一皮むけたタレントになるんちゃう。

 そんなこんなで不倫つうたら昔、映画観たなあ、どこにあるんかなあと、このくそ忙しい中、DVD探しましたがな。。。


こちらがオリジナルの『逢い引き』。1945年製作ですよ。

リメイク『逢いびき』はソフィア・ローレンとリチャード・バートンという豪勢なキャスト。

 2人の子の母。平凡だけど幸福な生活。不満は何一つない。毎木曜日には朝から隣町に汽車で出かけ、1週間分の買物をし、本屋に立ち寄り、簡単なランチ。午後は映画を見たりして、夕方には帰る。

 いつものパターン。

 ところが、ある日、目に埃が入っちゃった。駅の喫茶室でたまたま遭遇した医師にとってもらう。

 で、たまたまランチでたまたま再会、席がなくてたまたま同席。初めて自己紹介。たまたま時間が空いてたので映画をつき合った・・・互いに心を惹かれちゃった。

 あとは野暮なんでカット。けどさ、最後につぶやく夫の言葉が残りまんなあ。

 「君はしばらく遠くに出かけていたね」

 不倫には適齢期っつうのがあんのかね。「7年目の浮気」つう映画でもわかるとおり、結婚7年目がひとつのヤマらしいよ。セブン・イッチーズね。なんとなく浮気の「虫」がむずむず。

 不倫つうのは「倫理にあらず」という意味なんしょ? でも、本人たちはいたって真剣に恋愛ごっこのヒーロー、ヒロインを演じてるわけで。不倫だから燃える。不倫でなければ燃えない、つう男女はかなりいると思うのよね。

 もち、奥さん大好き、ご主人大好きつう人もたくさん。これはこれ、いろんな事情がありまして。「お詫び」の意味もあるでしょうし。不倫には理由がないけど、「否不倫」には理由があんの。わかる?
 
 真剣さつうか一途さが問われるんだろうね、なんの保証もないんだからさ、不倫には。真剣に夫婦してる人にはそれはそれで特別の事情があんだろね。


 さて、今日のメルマガでご紹介する本は「百人一首の謎を解く」(草野隆著・新潮社・799円)です。

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2016年02月11日 (木)

寅さん映画と浅丘ルリ子さんのトークショー。。。

 一昨日は東京原原。調べものと原稿執筆で気づいたら朝6時。徹夜しちゃいましたよ。少し寝とかないと原原でお話してる間にすやすやぐーぐーとなりかねない・・・2時間ほどしたら電話で起きました。

 「アメリカもドイツも日本もメガバンクの株価が26%落ちてる。恐慌だね」「明日(つまり昨日)のニューヨークで決まるな」とひと言。

 そうですわな。年末に年初からの株価状態を正確に見抜いてましたからね、この人は。慧眼つうんだろうね。再来週の日曜日のゲスト講師ですよ。お楽しみに。

  
 横浜のデパに所用の買い物。エレベーターから催し物のパネルがチラっ。ん? あれれ、あれ、いつやんの? 今日、これから? 席、空いてるかなあ・・・。


寅さん映画と浅丘ルリ子さんのトークショー。。。

 入れました。つうか、潜り込みました。何人いるのよ? 1000人はいるでしょ。満席じゃん。若い人ぜんぜんいないけど。当たり前だよね。平日の昼日中に現役世代がいるはずがありません。佃煮ができるほどジジババばっかし。ま、人のことはいえないけどさ。


いかす女ってのは彼女だわな。

 寅さん映画「男はつらいよ」にルリ子さんは4作出演されてます。リリー役ですね。。。33歳、35歳、40歳、ちょいと時間がたって、ラストは55歳。
 今回の上映は40歳のルリ子さんを拝める「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」。

 いいねえ、とってもいい。20代の彼女もいいけど、40歳の彼女もいい。で、トークショーに登場した75歳のルリ子さんもいい。なんて可愛いんだろ。ある程度齢を重ねたら、ロングはダメ。ショートだわな。で、シルバーとゴールドと黒で染め上げたらええねん。

 それにしても寅さん映画はおもろいなあ。全作品を4〜5回は観てるけど、つまらん作品ないもんね。レベル高いわ。中でも、この作品は出色。

 ルリ子さん、元もと、寅さん映画へのオファーでは、北海道の牧場経営をする女将さん役だったらしいっすね。見るからに細腕でかよわい彼女にはちと似合わない、つうか、イメージできない役ですよ。で、断った。

 監督の山田洋次さん、ある時、錦糸町をぶらぶらしてると、とあるキャバレーの看板に「歌姫○○リリー来店!」とあるのを発見。ビビビっときちゃった。ビビビと来たら、もうシナリオはできちゃいます。イメージがかってに膨らんで踊り出しますからね。

 それがリリーなわけ。ルリ子さんありきのシナリオなわけ。もち、寅さんとは結ばれません。映画終わっちゃうもん。けど、気持ちが結ばれてた。ほかのどんなマドンナよりもね。

 「オレとおまえだよ。所帯持つよな柄じゃねえよ。そだろ?」
 「あんたって男は、女の気持ちがわからないのね」

 こんな会話もありました。

 「リリー、所帯持とうか」
 「・・・悪い冗談やめてよ」
 「あれ、いま、オレなにか言った?」

 抱えてる事情をお互いわかりすぎてるから距離が縮まらないのかも。後先考えない冒険つうかバカつうか勇気つうか。結婚なんて、理性と判断力の欠如でするわけでさ(離婚は忍耐力の欠如、再婚は学習力の欠如ですんだよね)。

 ま、映画に感情移入してもしょうがないんだけどさ。リリーが愛しくてさ。。。

 ルリ子さん、2年後の大河ドラマ出るかもよ。ほかにもたくさん舞台とドラマ演るみたい、詳しいことはいえないけど。3月の大阪新歌舞伎座行こっかな。。。

 はるかより、恭子より、美玲より、やっぱルリ子だぜ。夕陽の丘、良かったなあ。渡り鳥シリーズえがったの〜。「夜霧よ今夜も有難う」つう「カサブランカ」をパクった、いえいえ、オマージュした映画も鮮明に記憶に残っとるわいなあ。

♪おれはまってるぜ〜〜♪ってか。

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2016年01月21日 (木)

「の・ようなもの のようなもの」

 ま、『の・ようなもの』、あの続きはどうなってんだ。『30年後の俺たちの旅』みてえなノリだよね。
 で、客はジジィばっか(私も含めて)。つまんねえ映画つくりやがって。あくびが出てくらあ。。シナリオが悪いね。で、最近の落語はもっとリズミカルなんだよ。こんな昭和のリズムじゃねえっつうの。マツケンも仕事選べよな。

 わが学生時代に観たあの『の・ようなもの』とは雲泥の差だね。

 でだよ。最後に志ん魚(しんとと)が夜明けの東京を、アサヒビール吾妻橋工場から仁丹塔、国際劇場へと、「黄金餅」を演りながら道中づけしていく、あのラストシーンはいってえどこで演んだよ、っつうの。

 ・・・てなことを思いながら観てました。


森田芳光は日芸の落研だったもんね。先輩があの高田文夫さんだよ。

 で、ですな。後半、その「黄金餅」をこんな形で入れたんでげすよ。

 なるほどねえ。。。で、マツケン演じる志ん田(しんでん)が新作をこれまたこういう形で演じるわけ? 思わず涙が流れましたよ。

 ええぞ、ええぞ〜。そうこなくっちゃ。これ、最高っす。また見るっす。

♪よっ、たっぷり!

 そうか、そうだったのか。。。この映画、観客のためにつくったんじゃねえな。こりゃすべて亡き森田芳光監督のためにつくったんだな(劇場デビュー映画だもんな)。

 早い話がオマージュってやつ? だから、『の・ようなもの のようなもの』ってわけ?


マツケンの「初天神」なかなかのもんだよ。。。『の・ようなもの』封切りの4年後だよ、マツケン生まれたの。

 キャストも森田監督に縁のある人ばっか。秋吉久美子さん演じたソープ嬢のエリザベスには出てもらいたかったね。あの鈴木京香さんのやってた煎餅屋の女将さんなんてぴったしじゃん。コサキンも出たら良かったのに。もちジジィのオカマ役。どうして出ないんだよ。。。

 観客も私と同じように、『の・ようなもの』が好きだったんだろうなあ。傑作だったもん。何度観たかわからんわいな。

 で、尾藤イサオさんやっぱ歌巧い。
♪だ〜れのせいでもありゃしない みんな おいらが悪いのか♪
 この人、元もと、芸人だかんね。奇術やってたのよ。声質なんざ、志の輔さんかと思いましたよ。

 で、マツケン、落語、巧い。なんたって声がいい。いままで噺家役やった俳優たくさんいますけど、ダントツに巧い。資質的に相性がいいっす。

 志ん水役のでんでんさん、志ん肉役の小林くん。激やせしてたけど太ったから、あの頃にくりそ。無理して太ったんかなあ。桂子師匠は相変わらずだしねえ。

 志ん魚役の伊藤克信さん。たまに旅番組レポーターなんかやってるけど、この人、老舗旅館の跡取りでしょ。キャステイングのために『全日本落語選手権』を見てたら、ドンピシャの学生がいたのね。有名保険会社に就職が決まっててさ、監督、申し訳なくて、「映画に出てくれ」と切り出せなかったらしいよ。

 で、伊藤さん。「なんの用ですか?」と聞いて、ようやく、「実は・・・」と話し出したのね。

 私、映画観たとき、こいつ、ホントに役者か? この北関東の訛りはどうにかなんねえの? と思いましたよ。ま、以来、芸能界にいるわけでさ。人間、一寸先は闇つうけど光でもあるわけよ。

 ほんわか、ゆったり、肩の力をすとんと抜いて観られるね、こりゃ。

カテゴリー:中島孝志の不良映画日記

2015年12月13日 (日)

「最後の忠臣蔵」

 電子書籍ですが、相変わらず好調のようです。発売初日でいきなりベスト10入りしましたが、いまもキープしてます。ありがとさんです。



 電子書籍は年末ぎりぎりまで出版します。紙本は1〜2月にかけてどかどか出します。プロデュース本は紙と電子でどんどこどんと出版します。アマゾンだけでなく紀伊国屋書店でも軽〜くベスト10入りする、と宣言しておきます。期待してね。


 テレビCMにかわい子ちゃん。感じいいなあ。ぽちゃっとしてて。華があるなあ。。。

 あれれ、どっかで見たな。あああ、彼女か。桜庭ななみちゃん。美人の産地、鹿児島出身。映画ではお尻がぽちゃっとしてたことを覚えています。どうしてテレビとか映画に出ないのかなあ(「進撃の巨人」とか「果たし合い」等にも出演されてました)。華のない女優がやまほど出てるのにさ。。。

 「最後の忠臣蔵」・・・いまでもついつい涙がこぼれてくる映画ですよ。男ならだれもがわかる、と思うな。

 ちょいと調べてみたら、5年前に観ててブログに書いてたのねえ。ちいとも知りませんでした。ってことは、DVDもどっかにあんのかなあ。調べる気にはなりません。3000本はあるはずだもんね。

 で、ブログ読んだらなかなかいいとこ突いてるなあ、と自画自賛。

 そうか、これもなにかのご縁かも。つうことで、掲載しちゃいましょう。



・・・女性とお子様を軽んじるわけではけっしてございませぬが、この映画、「おんな子どもには見せたくない!」と正直思いました。

 日々の生活を噛みしめて、うんうん、そうだそうだ、とばかりに、そっと男泣きする映画ではないでしょうか。昨今、女性の世界でも、また子どもの世界でもそうかもしれませんが、喉のここまで出ているのにグッとこらえる。そんな経験が男の世界には何度もあります。

 「卑怯者!」「恥知らず!」「情けないヤツだ!」と、なんの事情を知らない輩にかぎって人を非難したがります。いつかはわが身。だから人を非難しない、と決めてます(政治家以外はね)。

 そんなとき、男ってヤツは忍び難きを忍び、耐え難きを耐え、言わぬが花よ人生は・・・と耐えることがあります。やせ我慢と笑わば笑えです。このやせ我慢がどこまでできるか。こんなことに男の真価があるとばかりに踏ん張ってしまうバカで損で奇妙な動物。

 それが男なんですね。

 もち、こんなこた、女子どもにとっては迷惑千万。ヒロイズムに女房と子どもを付き合わせて、なんとも思わないヤツがたくさんいるんです。

「孫左、おまえは私と一緒にこのまま暮らしたくはないのか?」
「私は可音さまをお育てするのが使命・・・」
「使命だと? 好きだからやっていることではないのか?」

 主人公は2人の武士です。ときに元禄15年12月14日・・・といえば、ご存じ赤穂浪士の忠臣蔵。血盟を誓った武士たちが、義のために生き、義のために死ぬ。藩主の無念を晴らす日は、大石内蔵助をはじめとした忠臣たちにとってまさに晴れ舞台でもあります。

 けど、その中に桜と散れなかった男が二人。英雄になりそこない、誰一人として評価する者などいない。忠義を誉めてくれる人はすでにこの世にはいない。まして生き恥をさらして生き続けねばならないわけですからね。

 パッと咲いてパッと散る。こっちのほうがどれだけ楽か、美しいか。なにより武士にふさわしい。あまりにも切なくて哀しいですよ。

 この映画。元もと池宮彰一郎さんの原作『最後の忠臣蔵』はNHKが5年前にテレビ化してます。あの時は寺坂吉右衛門が主役でしたよね。大石内蔵助から、後の世に正史を伝えるため、赤穂藩断絶のあと、藩士たちの暮らし向きを支えるべくひとりひとりの家族に金子(きんす)を届ける役目を仰せつかった武士役ですよ。映画では佐藤浩市さんが演じています。

 映画では、テレビで香川照之さんが演じてた瀬尾孫左衛門にスポットライトを当てました。大石内蔵助の忘れ形見を内密に育てる役目を命じられた武士ですね。四七士にも知らされず、幕府はもちろん、旧赤穂藩の者にもひとことも言えず、「討ち入り直前に逐電した卑怯者」という烙印を押されたまま生きる・・・。

 「裏切り者」と「死に損ない」。重い荷物を背負って、汚名を注ぐことなく、しかし凛として生きる。安っぽいプライドではできませんな。

 昔なら使命感? いまならやせ我慢? 宣伝と弁解ばかりが巧みな人間が増えるなか・・・男も女も「やせ我慢」は美しいものです。

 「人は生まれ、やがて死ぬ。生きる日々は甲斐ある生を送れ。死するは生き甲斐を尽くして死ぬ。それが侍の道、侍の志」−−(池宮彰一郎著『最後の忠臣蔵』より)

 「うちが泣くと孫左が抱いてくれた」
 「泣いてはせっかくの化粧が・・・」
 「うちは泣かぬ。武家の女は泣かないものと孫左に教えられた」

 ラストいいっすよ〜〜。。。涙が止まりません。映画もいい。ドラマをいい。どちらの男も立派です。必死に生きてるヤツは美しい。男前の女性にもぜひ観てもらいたいっす。

 DVD探してみますか。けど〆切があるからなあ。仕事せんとなあ。。。年内あと2冊の書き下ろし。で、来週、版元との打ち合わせがあるらしいっす。自分で自分のクビ締めとるなあ。けど頼まれるうちが華だもんなあ。基本、貧乏性なんだろなあ。。。今年も中央アジアに行きそこなっちゃったし。

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プロフィール

中島孝志(なかじまたかし)
 東京生まれ。早大政経学部政治学科、南カルフォルニア大学大学院修了。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立。経営コンサルタント、経済評論家、ジャーナリスト、作家 (ペンネームは別) 、出版プロデューサー、大学・ビジネススクール講師等ビンボー暇無し。「キーマンネットワーク定例会」(33年の老舗)のほか、
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 著訳書は330冊。ほかに電子書籍100冊。大臣や経済団体トップなど政財界をはじめとした要人プロデュースは延べ500人超。読書は年間3000冊ペース。落語と宝塚歌劇、大衆演劇、そしてシャンソンの熱烈なファン。
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