カテゴリー:日本一の原油アナリスト藤澤治がズバリ直言する!「原油・シェールガス・資源の近い未来」

2013年04月11日 (木)

原油価格はこうして決まる!

 さて、先週に引き続いて藤澤治が担当します。2回目です。世界市場でどのように原油価格が決まるのか・・・ですね。

 はい、結論からいいましょう。「先物市場」がポイントです。先物市場ってなに? はい、これは次週わかりやすくご説明したいと思います。

 投資家が将来、石油やガソリンがどれだけ買いたいか、どれだけ売りたいか(=需給関係といいますね)、その思惑(おもわく)で決まる、ということです。

「近い将来、原油が足りなくなるぞ」と思えば、「買い」が増えて価格は上がります。逆にジャブジャブに余りそうだと思えば、「売り」が増えて下がります。原油は相場商品ですからね。

 では、この思惑を左右するのはなにか? それは、1将来の需給に対する予想 2経済、金融の見通し 3地政学的要因なんです。少し突っ込んでお話しします。

1将来の需給に対する要因
 国際エネルギー機関(IEA)やアメリカのエネルギー省エネルギー情報局(EIA)とか石油輸出機構(OPEC)などが発表する月報や各種石油専門誌が独自に刊行している情報が参考になると思います。

 よく新聞にチラッと載ってますでしょ。いろんな研究機関がこれからの石油需給をどう見てるか。あれを注意してみれば案外わかるものですよ。
 石油情報というのは世界各国で統計資料がバラバラですからあまり細かい数字は気にしないほうがいいですね。生産量にしても消費量にしても、日本や欧米先進国ならいざしらず、中国なんていい加減ですからね、うっかり信用しちゃうと大変です。大局観=大きなトレンドを読む、と割り切ったほうが賢明です。

2金融経済要因
 いまや原油や石油製品は小麦粉、金属、コーヒーなどと同じく金融商品です。ということは、株価を意識しないといけませんね。
 ならば、ニューヨーク市場が上向けば経済活動が活発化する。石油製品の需要も上昇する。ということは、「買い」も増えるだろう。すると原油価格も上がる?

 これが大間違い。発展途上国ではこの予想は正解です。けど先進国ではダメ。経済活動が活発になったからって石油が欲しい、という人が増えるとはかぎりません。

 日本などその典型ですよね。投資家の思い込みです。

 いま株高と原油価格が上昇してます。08年7月。リーマンショック直前。WTI価格が史上最高価格になる前は金余りでした。株価が低下しても原油市場にマネーが流れ込んでましたから、原油価格は上がりました。

 13年に入ってからは、あちらもこちらも金融緩和。で、株高になりました。それはユーロ危機が原油価格の乱高下させたんです。石油需給は逼迫しません。どちかというと緩和してるくらいです。

 いまや、世界各国の経済会議でなにが話し合われた、そういう金融経済要因が大きくなってますね。

 もう1つ忘れてならないこと。それはドルの動きです。

 原油の取引なんてほとんどがドル建てでしょ。ユーロに対してはドルが弱くなりゃ、原油生産国の収入が減ります。すると生産量を抑えます。で、価格は上がる。原油が希少価値になりますからね。
 現実にドルの上下と原油価格は反比例に相関してますからね。

3地政学的要因
 国際紛争や戦争ですね。いまなら中東情勢=イランの核兵器開発疑惑、シリア内乱、エジプト争乱、イエメンとイラクならテロ、パレスチナ問題、アルジェリアとかマリなどアフリカ勢の国内紛争。。。イラン問題は膠着したまま。イスラエルが攻撃するんじゃないかという懸念はいつもありますよ。もしパレスチナ問題が原因なら中東諸国は一体となって立ち上がるでしょう。第5次中東戦争になるかもしれません。

 皮肉にも、この不安感こそが現在の原油価格を支えているんです。需給だけなら1バレル80ドルですよ。


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 今日は名古屋原理原則研究会。しかも第1回目です。第1期メンバーのみなさん、これから1年間どうぞよろしく・・・中島孝志。

カテゴリー:日本一の原油アナリスト藤澤治がズバリ直言する!「原油・シェールガス・資源の近い未来」

2013年04月04日 (木)

原油価格の決まり方

ブログをお読みの皆さんに朗報です。毎週木曜日に私の敬愛する藤澤治さんに原油・シェールガス・資源についての最新情報を描いてもらうことになりました。

 藤澤さんとは東洋経済時代からのつきあいですからなんと25年。日本を代表するオイル・アナリスト(FEアソシエイツ代表/米国の某大手オイルコンサルタント会社特別研究員)です。MIT大学院を卒業後、シェル石油、メジャーのシェル石油本社勤務。サウジ・ペトロリアム・リミテッド(サウジ・アラムコ)で一貫して原油アナリストとして活躍されました。リタイアしてもアメリカ企業が辞めさせてくれず、いまも毎月レポートを届けています。藤澤さんの予測で原油を契約してるんですね。日経新聞、日経CNBC、日経ラジオでも活躍中です。


 皆さん、こんにちは! 藤澤です。中島さんとは長いつきあいですが、正月に久しぶりに長時間話し込んでしまいました。で、今回、少しエネルギーについてお話するチャンスを頂きました。なにしろ原油の世界にどっぷり浸かって半世紀。いまは改善されてるでしょうが、昔のサウジ生活はハードでしたねえ。

 さて、初回ですから、そもそも原油価格ってどうやって決まっているのか、その真実を少しご紹介してみたいと思います。

 原油価格といってもほとんどの人は門外漢でしょう。なじみがなければどんなものもわからない。ただでさえスパンは長いし、複雑怪奇の業界ですから、わかれ、というほうが無理。
 いちばん身近に感じるのは、ガソリン代の高騰や冬になれば灯油価格の高騰でしょう。ガソリン、灯油、軽油、重油はいずれも原油を精製して得られるので、原油価格が上がれば、結局、ガソリン代も値上げされてしまいます。

 この原油価格はどのようにして決まるのか?

 世界の原油市場は、大きく3つに分かれています。北米、欧州、アジアです。
 新聞でよく見かけるニューヨーク商品取引所(NYMEX)で取引されるアメリカ産のウエスト・テキサス・インターメディエイト(WTI)の相場が上がると、連動して世界の原油価格も上がるとされてきましたが、2010年夏からはロンドン市場のインターコンチネンタル取引所(ICE)で取引されているブレント原油が世界の原油価格を決める一大指標価格となってます。

 アジアではシンガポールの取引が中心で、ここで取引されているドバイ原油がアジア原油価格の指標です。

 原油市場はグローバル化しているので、世界の3大市場=ブレント、WTI、ドバイ原油はそれぞれ関連づけて取引されているのが現実ですね。

 原油を買って石油製品に精製するのは、もちろん、最終的には製油所を持っている石油会社です。日本では中東産油国と長期契約(長期といっても1年更新)ですから、毎月、油種ごとの一定契約数量を産油国から引き取ります。

 価格はドバイ原油を基準とした(厳密にはオマーン原油価格との平均)フォーミュラが油種ごとに産油国からの通知ベースで決められています。

 参考までに、2012年の日本の原油輸入は、中東原油が83%、東南アジア原油が7%、その他が10%。ドバイ原油の価格が世界市場で上昇すれば日本が購入する原油も高くなります。

 世界市場の価格は先物市場で投資家が将来、需給に対してどう考えるか、その思惑で決められているといっていいでしょう。

 近い将来、原油が逼迫する」と投資家が思えば、買いが増えて価格は上がるし、需給が緩和すると予想すれば、売りが増えて価格は低下します。

 では、この思惑を左右するのはなにか?
 それは
1将来の需給に対する予想
2経済、金融の見通し
3地政学的要因

 これらについては来週、お話ししましょう。「最近ブームのシェールガスについて早く聴きたい」という人は多いでしようね。しばしお待ち下さい。メディアが伝える情報と実態はかなりちがいますからね。お楽しみに。いずれにしても、また来週、ここでお会いしましょう。

  
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プロフィール

中島孝志(なかじまたかし)
 東京生まれ。早大政経学部政治学科、南カルフォルニア大学大学院修了。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立。経営コンサルタント、経済評論家、ジャーナリスト、作家 (ペンネームは別) 、出版プロデューサー、大学・ビジネススクール講師等ビンボー暇無し。「キーマンネットワーク定例会」(33年の老舗)のほか、
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 著訳書は330冊。ほかに電子書籍100冊。大臣や経済団体トップなど政財界をはじめとした要人プロデュースは延べ500人超。読書は年間3000冊ペース。落語と宝塚歌劇、大衆演劇、そしてシャンソンの熱烈なファン。
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