カテゴリー:中島孝志の演劇バンザイ!

2017年12月03日 (日)

小三治師匠は元気だった。

 ふらっと入った焼鳥屋さん。6人しか入れないんじゃー。で、奥のシニアは精神科医のご夫婦。

 自然に落語話。ま、自然につうのが不思議なんだけど、渋谷のガード下ってのはそういうとこなのよ。「東横寄席」の時代から通ってる。つうことは40−50年来ですわな。先代の文楽とか小さんとか。志ん生もナマで見てるわけでね。

 二つ目だった小ゑんとか朝太にしてもそう。

 市馬師匠とか喬太郎さん、白鳥さん等、パラエティに富んでる噺家がずらりのいまも凄いと思うでしょうが、この名跡を考えたらちょっと羨ましいわな。

 「コースで頼まないの?」
 「ちょいとこれから小三治なんすよ」
 「へえ、いいね」
 「でしょ」



 人間国宝はこのカッコで舞台に出てきました。で、弟子2人が演るとこ、ご本人の「まくら」で潰してしまいました。で、いきなり座談会。


弟子たちが懸命にグッズ売ってます。師匠は売るな、と言ってるのよ。

NHKの落語でムービーでもお馴染みの三三師匠。こんなカッコしてたらわからんな。

はん治師匠も懸命に売ってます。


 この座談会なんすけど、先日、「さん喬一門会」でも座談会がありましてね。自分の師匠をいじめブームなんだろね。ま、手っ取り早く時間を潰せますしね。

 やっぱ違うね。師匠が違うから弟子も違う。社風つうの? 芸風ではなく、たたずまいが違う。

 やっぱ小三治師匠、真面目なんすよ。弟子のやり方も。真面目のどこが悪い、と言われたら返す言葉はありませんけどね。もっと飛ばないとさ。自己規制しちゃうんだよなあ。

 客からの質問にしたって、師匠が嫌がるような質問で突っ込まないとさ。「好物は?」「どんな女性が好きですか?」なーんてマジな質問してどうすんだ!

 「噺家と客」つう関係でなければゼッタイ近寄りたくない人物でしょ、小三治つう人は。ま、それでいいわけですけどね。友達じゃないんすから。この一門。「真面目」から解放されないとつまんないかも。お手盛りの噺になっちまう。

 こんだけバラエティに富んで、しかも巧い弟子がわんさかいるんだから、育て方は巧いんだろうね。


一琴師匠の噺おもしろいっすよー。好きだね、この人。紙切りは余技なんすけど巧いのよ。ま、これじゃ食えんけどさ。

 文句ばかり言うなら聴かなきゃいいのに? それを言っちゃおしまいよ。

 で、小三治師匠の「死神」は4回目。下げが変わりましたね。

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2017年10月29日 (日)

宝塚宙組『神々の土地』〜ロマノフたちの黄昏〜朝夏まなとさん退団公演です。

 1916年ロシア革命前夜。帝都ペトログラードでは、皇帝と皇后が怪僧ラスプーチンに操られている、という噂(まるでバククネさんじゃないっすか)。



 大戦で困窮した民衆はロマノフ王朝への革命に燃えたぎってたわけでね。
 まなとさん演じるドミトリー・パブロヴィチ・ロマノフは皇族にして軍人。皇帝を護るためにペトログラードへ転任してきます。
 次期トップの真風涼帆さん演じるユスポフ公爵は彼にラスプーチン暗殺を持ちかけます。同時に、皇帝は皇女オリガとの結婚を勧めます。そして王位を譲るとも言われるんですけど、彼にはずっと愛する女性がいましてね。

 王位も望まず、かといって、愛する女性はロシアに殉じ、一人、凍てつく土地からペルシャへと逃避行。

 公爵は彼を救うためにボリシェビキにレンブラントの作品を売るけど失敗に終わり、NYCに亡命してしぶとく彼を待つ。

 時代が一変する中、純愛を貫く・・・清く、正しく、美しい宝塚ならではのロマンですな。
 
 レヴューは『クラシカルビジュー』。人を惑わせる華麗な宝石(ビジュー)に煌めきを放つ宙組をなぞらえたシーンのオンパ。なんとも凛々しいお姿に感動。

 けどさ、宙組はまなとさんが佐賀、涼帆さんが熊本。九州のおなごはがばいばい。

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2017年10月28日 (土)

歌舞伎「マハバーラタ戦記」

 ちょいと変わった歌舞伎ですが、話題作ですね。
 
 「マハー=偉大な」「バーラタ=バラタ族」=偉大なバラタ族の物語ってことです。全18巻=10万詩節超。『聖書』の4倍。日本語訳はいまだに完結してないっす。しかしTVや映画にはなってるわけで。

 今回も4時間超の芝居です。

 88年6月、銀座セゾン劇場で上演されたことがありましたね。上演時間9時間!



 「王国のためになぜ親族で殺し合わなければならないのだ」とアルジュナが沈んでいると、クリシュナが現れて語りかけます。

 「執着を捨てて義務を果たせ」

 家族や友の死に苦しんではならない。彼らは罪により死んでいる。肉体の死は彼らの病んだ魂を純粋で平和な世界へと解放する。正義のために試練を経ることは、平和と邪悪、正義と不実に対する神の勝利として、おまえのこの世での使命を果たすことになる、

 正否、犠牲、結果、報酬にとらわれず、やるべきことをやるだけだ。

 「ダルマ」に徹して「カルマ」を超えろ、つうことですな。

 なぜか? 人の身体というものは「魂」を乗せた船にすぎないわけですよ。身体は消滅しても魂は永遠に生き続けるわけ。いまは、おまえの使命を果たせ、と言いたいのよ。

 『パガパドギーター』の1シーンです。この台詞が聞きたくて見たようなものです。
 


 壮大な物語でして、はじめに、天の神々が人間界をつくり出すところから始まります。そして地上界を見下ろすと、戦争ばかりしているくだらない生き物で、神々はあきれ果てます。しかし、見所のある人間もいる。少し様子を見よう・・・てなわけです。

 バラタ族のなかのカウラヴァ家(クル家)とパンダヴァ家(パーンドゥ家)の対立を軸に物語は進んでいきます。



 ベースにあるのはバラモン教=ヒンズーの原型ですな。カーストで知られてると思うけど。お釈迦さんの仏教もイエス様のキリスト教も、もちろん、バラモン教の影響を強く受けてます。仏教なんてヒンズーでは一分派活動ととらえられてますし、難行苦行のバラモンでは人々は救えない、と易行に転じてしまうのが革命的ですよね。

 ですから、バラモンの神々と仏教の仏は一体化しとるわけでね。ここらへんは原原でじっくりお話するつもりです。

 パーンドゥ王は呪いを受けて妻と交わることができない。神を呼び出す呪文を知っていた妻のクンティが神々との間にもうけたのがユディシュティラ、ビーマ、そしてアルジュナ。王のもう1人の妻と神の間にもナクラとサハデーヴァが生まれます。パンダヴァの5王子ですな。

 クンティには太陽神との間に生まれた子がいたんだけどね。若かったクンティは川に流してしまった。その子カルナを演じるのが主役の尾上菊之助さん。

 太陽神の子ですから生まれながらに耳輪を身につけてるわけで、この耳輪が永遠の生を保障するものなんだけどね。

 義理を果たすためにカルナは実の弟であるアルジュナ(演ずるは松也さん)ら5王子と闘わなければならんのよ。ここらへん、カルナはまるで『日本侠客伝』の「健さん」そのもの。

 「恨みはなにひとつありやせん。浮き世の義理。死んでもらいます」

 たぶん、健さんの大ヒット映画のシナリオもベースは『マハバーラタ戦記』だろうなー。ラスト? まさしく健さんっす。涙無くして語れません。

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2017年09月21日 (木)

宝塚月組『All for One〜ダルタニアンと太陽王〜』

 FRB、リーマンショック以降、積み上げた資産縮小。利上げは据え置き。円安に振れるけど金価格は下落。ホント、アップダウンが激しいわ。1300ドルは切るやろなー。金融株が上がりITは下落ってとこかな。。。


 う〜ん、月組はトップの珠城りょうさん(ダルタニアン役)もいいけど、三銃士の美弥るりちゃんがお目当てでございまして。
 なんといきなりのご本人登場なんで、「ええなあ、ええなあ、そんなにええんかー」と1人で突っ込んでおりました。



 あれれ、見事なコメディエンヌ登場。芸達者。やっぱ専科? なるほどねえ。モンパンシェ公爵夫人してた沙央くらまさん。めっちゃタイプなのよん。

 アレクサンドル・デュマ作『三銃士』をベースに小池修一郎さんの脚本、演出した作品。

 「太陽王」てのはルイ14世のこと。参考までに、妃をとっかえひっかえしてたルイ15世はまんま「最愛王」と呼ばれてたしね。パン屋さんの名前で知られるポンパドールなんてのも愛人でしたしね。
 で、ルイ16世はフランス革命で妃のマリー・アントワネットとともに処刑されちゃう。

 今回は太陽王の時代。

 スペインから王妃を迎えなくちゃならんのだけど、このルイ14世。ホントは女。双子で生まれたんで不吉だからどちらかを捨てなさい、と霊能者のご託宣。間違えて男の子を捨てちゃった。

 この秘密をネタに枢機卿マザランから脅されちゃう。

 ある時、ルイ14世ならぬルイーズは城を抜け出し、居酒屋で遭遇したダルタニアンと恋愛関係になっちゃう・・・つう展開。

 夏目雅子さんの姪っ子=風間柚乃さんは、旅芸人一座の親方夫婦に拾われたホントの後継者ルイ14世役をきっちりこなしてまっせ。。。お父さんによー似てるわー。当たり前か。



 それにしても、くらまさんええわあ。鞍馬天狗やんかー。そういえば、人間国宝の小三治師匠も鞍馬天狗の大ファンらしいっす。木久扇さんも鞍馬天狗の真似するけどね。

 シャンソンとかジャズとか歌ってるみたい。歌もダンスも巧いもんな。なにより艶っぺーーー。喜劇も悲劇もなんでもこい。今度、ディナーショー行かなあかんな。。。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「気象兵器・地震兵器・HAARP・ケムトレイル 後編」(ジェリー・E・スミス著・1,944円・成甲書房)です。

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2017年08月19日 (土)

じゅんいちダビッドソンさんのイベントです。。。

 忘れないうちに・・・昨日のマーケは大幅下落でしたが、来週はもっと大波乱っすよー。原原もぴよこちゃんもないのが残念っす。。。緊急講演会やっかなーー。
 9月2日(土)は「ぴよこちゃん倶楽部」。ゲストは暴騰銘柄探求の天才。ズバズバ出てきますからね、メモしといてねーー。お楽しみに。けど来週からマーケは・・・ああ大変。

 そういえば、4月1600円台のPSが予言通り一部昇格。なんと4倍になりました。ぽろっとこぼす。けど、意識してこぼしてるわけでね。ボーっとしてたらあかんねん。


 本田選手がイタリアからメキシコへと移籍するにしたがって、いまや、スペイン語で挨拶するようになりました。

 てわけで、20周年イベントがあります。




新作落語会なのよ。大好きな被噺家がずらり。


 「実験落語」にも行ってきましたけど、完全アウエーの中、落語スタイルのシッティング・トークでバカウケ。元もと、天満天神繁昌亭で高校の先輩桂かい枝さんの落語会でやったのがきっかけらしいね。
 和服、グラサン、両手に腕時計で古典落語「時うどん」ならぬ「時パスタ」を披露したんやね。

 物真似では最近、料理の土井先生をよくやってますな。

 いろんなトライアルが多いライブなんで飽きないと思うよ。

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2017年08月14日 (月)

宝塚花組「邪馬台国の風」「『Santé!!』〜最高級ワインをあなたに〜」は必見です。

 やっぱ花組だわな。「邪馬台国の風」はもちおもしろいんですけど、本日は「ショー」のほうを少々。



 「Sante!!」って「サンテ・ド・ウ」の「Sante」(「健康」つう意味)ですし、乾杯のかけ声ですよね。「サルー!」つうのと同じね。
 ま、シャンソニエでしか聞かないけどさ。いまはなき銀座の老舗シャンソニエ「鳩ぽっぽ」では必ずありましたよね。

 で、シャンパンゴールドがキッラキラ。ああ、目が眩む。

 しっかし、スーツに黒ソフト帽のジゴロたちがずらり。ほれぼれしまんなー。心奪われるつうの? 吸い込まれてしまいそう。

 つうのも、音楽ええんだわ。

 大好きな大好きな「♪ブルージーンと革ジャンパー」やんか。アダモですよ、アダモ。アダモチャンご存じでっか? ペイ! 正確にはSalvatore Adamo。大昔見たことあるけど、意外と小柄なイタリア男なのよね。

 この曲イカしてるよなー。ダンスキレッキレだもん。さすが宝塚。

 音楽がいいって言ったでしょ? どっかで聴いたなあ。歌詞違うけど。歌ったことあるなー。裕次郎の「♪ブランデーグラス」ちゃう? こんなとこにぶっこんで来ましたか。

 さすが藤井大介ワールド!


ショーがいいからCD発売するらしいっす。8月24日だって。私? もち、速攻予約済み。ケータイで聴こうっと。


何回見たかわからんけど、今回のショーはサイコーの出来ちゃう?

 とくに美穂圭子さん。この人の「♪愛の讃歌」は巧いつうレベル超えてます。なんつうのかなー、ああ、こう歌わんといかんよな、とつくづく感じるわけ。

 私、根っからのシャンソン狂いでして、ピアフの歌(本人でなくても)は何百回聴いたかわからないっす。私だけでしょうが、「♪La Vie en rose」も「♪愛の賛歌」も好きじゃないの。でもさ、これって定番でしょ。だから必ずだれか歌うっしょ? よしゃいいのに、客もリクエストしちゃったりしてね。

 こちとら根性曲がってるから「早く終わんねーかな」って聞いてるわけ。

 どうしてこんなに違うんだろね? ああそうなんだ。美穂圭子さんとの違いが少しわかった気がします。「♪頬と頬よせ・・・」から違うんだわ。



 生涯でいちばん愛した恋人マルセルが事故死する前につくってた曲でしょうけど、これから歩む長い長い辛い辛い人生を暗示させる歌だったわけでしょ。

 いわば「覚悟」を決めた歌なわけ。

 心つうか魂まで響くかどうかってのは歌う技術じゃないのね。腹のくくり方なのよね。「あなたの燃える手で私を抱きしめて」「命の限り愛したい」っても死んじゃったんだからさ。頬と頬よせてくちづけをかわしたくたっていないんだもん。「なんにもいらない」ったって本人もいないんだもん。

 だから、ラストは決意の言葉なんだよ。想い出だけで生きていける、それほど愛したよ、あなたのこと、私はね、って。演説だわな。それほど強い。
 ああ、この歌、人生ドラマそのものなんだ。はじめて気づきました。歌詞読めばわかるけど、なーんも感じなかった。映画見ても感じなかった。ピアフ本人の歌聴いても感じなかった。どころか、嫌いだったもんね。

 彼女の歌で涙が溢れて止まらんかったな。今年2回目、こんな体験。ピアフ聴き直してみます。

 で、感心したのは「♪乾杯」っす。ご存じ長渕剛さんのヒット曲なんだけど。なるほど、そうきたかー。あれ、これ、「♪そして今は(Et Maintenant)」じゃね? ベコーの名曲ですよね。私、シャンソニエでいっつもリクエストしてたのこれだもん。ボレロ好きなのよ。

 そうなんす、ボレロバージョンの「♪乾杯」なわけ。で、舞台は黒燕尾揃い踏み。あかんなー。反則っしょ。カッコ良すぎだわなー。ヤンさん(ANJU)の振付なの? なーるほど。02年「琥珀色の雨にぬれて」「Cocktail」の再演てわけね。

 それにしても、「キザ」がここまで素敵に決まってるショーはないわな。まいりました。宝塚サイコーっす。

 お勉強させて頂きます。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「靖国の軍馬」(加藤康男著・907円・祥伝社)です。

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2017年08月06日 (日)

宝塚星組「阿弖流為(アテルイ)」。。。

 忘れないうちに・・・本日の日経新聞ですが、知らないで書いてるのか、知ってて書いてるのかよーわからんですが、ミスリード情報が大きく報道されてましたんで、ひと言。


この数字まったく触れてません。なんでだろ?

 「征夷大将軍」つう言葉を聞いたことがあると思うけど。。。「誠意大将軍」じゃないよ。

 最近、ダンスの巧い参院議員と歯科医議員ならぬ市会議員の不倫とか、モルモン教徒とその主治医との不倫疑惑なんぞが立て続けに話題になっとりまして。
 そういえば、サオの安売り男が嫁さんと義父に「誠意大将軍!」と懸命に弁解しとったのーー。

 モルモン教徒の女優さん。同じクルマ乗ってますから、町内ですれ違うとわかります。

 噂されてる先生ですけど、大陸か台湾がわからんけど、中国人2世か3世じゃないかなあ。お父様、中国関係の学校の校長さんかなんかじゃなかった? その縁なんでしょうか、医療ビジネスのだけじゃなく、託児所とか中国語学校とか手広く経営してたんじゃなかったかなあ。

 近くにポルシェ3台の邸宅がありましてね(私でも2台っす)、だれが住んどるんやろーーと不思議だったんすよ。今どき、医師でこんだけ景気のいい人も少ないからね。
 
 よーわからんけど。。。実は、ガキんちょと幼稚園が同じでしてね。5人兄弟でしょ、あそこ。優秀ですよ。

 はっきり言って、モルモン女優のご主人のほうがはるかにカッコいいよね。イケメンつうレベルを超えてます。不倫とかなんとか考えられんな。踊りの巧い参院議員とはぜんぜんちゃうよ。


 さて、アテルイ。宝塚は宝塚でも、星組は星組でも、礼真琴さん主演です。星組2番手スターですよね。人気あるわなあ。

 780年の伊治呰麻呂(これはるのあざまろ)の乱から、桓武天皇は蝦夷と30年戦争に突入します。で、平安遷都直前の789年、桓武天皇は紀古佐美(きのこさみ)を大将軍として軍隊を派遣。

 蝦夷をまとめて立ちはだかったのが蝦夷軍総大将アテルイ。


劇団☆新感線(02年新橋演舞場公演)では主演市川染五郎さん。15年には歌舞伎『阿弖流為』上演。

 紀古佐美率いる朝廷軍1万、アテルイ軍1000。結果はアテルイの大勝利。


宝塚星組ミュージカル『阿弖流為―ATERUI―』(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティと日本青年館)は大ヒット上演中です。

 アテルイの拠点は胆沢(奥州市)。嘗めてかかる朝廷軍相手に徹底したゲリラ戦を展開。朝廷軍の戦力を少しずつ削ぎ落とし、最終的には包囲しちゃう。

 作戦勝ちですよ。弱者の戦略ですね。敵を包囲した段階で戦力差は影響なくなります。

 紀古佐美大敗北で、桓武天皇の白羽の矢が立ったのが坂上田村麻呂です。

 彼の賢い処は大規模軍にもかかわらず、正面衝突を避け、分断作戦をとります。慎重な性格であることがわかりますね。そして蝦夷を懐柔にかかります。

 そして、胆沢を本拠とするはアテルイに対して、胆沢城を築き上げるわけ。

 外堀も内堀も埋められたアテルイは戦意喪失したと思うね。戦ったところで仲間を失うだけだもん。まさしく戦わずして勝つ「孫子の兵法」ですわな。

 802年、アテルイは坂上田村麻呂に降伏します。アテルイを連れて平安京に戻ると、貴族たちはアテルイ処刑を宣告。田村麻呂だけが反対しますが、桓武天皇も蝦夷を人間扱いしない。

 ここらへん、大東亜戦争をめぐる人種差別主義者ルーズベルトと、対独戦のために展開した日本包囲網に反対したフーバーとの違いがあります。橋本龍太郎を日本版フーバーと揶揄する勢力がいますが、これは大東亜戦争を正統化したい勢力のシナリオです。ようやくフーバーの著書がアメリカで出版されましたけど、彼ほど未来を透視していた政治家はいませんよ。

 田村麻呂は「蝦夷のことは蝦夷で統治すべし」という考えでした。これ、アレクサンドロス大王もチンギス・ハーンも同じ。

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2017年07月02日 (日)

宝塚雪組「幕末太陽傳/Dramatic“S”!」は必見です!

 う〜ん、早霧せいなさん(愛称は本名から「ちぎちゃん」)、いよいよ卒業されてしまうんですけど(今月23日が千秋楽っす)。姿格好といい、仕草といい、現役トップスターの中で、私にはベストに見えるんです。


宝塚随一の男前、轟悠さんとかぶるんだよなあ。。。私だけ?

 で、卒業演目がこれ。なかなかっす。1957年封切の日活映画。鬼才川島雄三監督の代表作ですね。

 当時、ドル箱スター裕次郎で大儲けした日活。裕次郎演じる「太陽族」てのは湘南の不良ですからね。「あんなもんをヒーロー扱いしていかがなモノか」つうバカな意見に幹部が右往左往。
 ま、実態は太陽族映画であてたターキー等へのやっかみでしょ。私も経験ありますからよくわかります。足を引っ張るのに「世論」とか「メディア」とか抽象的なモノを使うわけ。

 リーマン幹部たちと大喧嘩しながらつくったのがこれ。だから、わざわざ「太陽傳」としたわけ。幕末の太陽族を描いてやれ、つう心意気よ。

 まあ、こんな監督ですから、製作直後に日活を辞めちゃいます。バカな組織てのはどこも同じでね。逸材を放り出してヒラメを残します。行く末は・・・裕次郎、旭以降はどか貧を怖れてじり貧。最後は女の裸にすがるしかなかった。

 もち、名匠たちは辞めていきました。おかげで10年待っても監督になれない連中にお鉢が回ってきます。埋もれた才能が大暴れしたけど、ま、焼け石に水。
 韓国みたいに邦画を保護すればいいのに、完全に自由化しましたからね、バカな政治家たちは。映画界は「暗黒の20年」どころではなかったのよ。

 この傑作をひっさげて卒業とはあまりにもイカしてるじゃありませんか。

 「幕末太陽傳」てのはご存じの方も多いと思いますが、「居残り佐平次」「品川心中」「三枚起請」「お見立て」等、古典落語の名作を本歌取りした作品です。最初から最後まで笑わせてくれます。

 幕末の品川宿。一文無しで相模屋を訪れ、女郎おそめを揚げて大尽遊びの佐平次。翌朝から居残りを決め込んじゃう。で、番頭まがいに働きます。反射神経がいいから、次々と騒動を解決しちゃう。で、礼金をちゃっかり貯めこんじゃう。高杉晋作に久坂玄瑞。幕末の志士たちとの交流も痛快っすよ。

 映画では左平次はフランキー堺。もち、早霧せいなさんが演じます。
 おそめが左幸子。映画「飢餓海峡」のヒロインですよね。この人、元もと、体育と音楽の先生やってたんですからね。この映画ではじめてとてつもない美人なんだと気づきました。雪組では一緒に卒業する咲妃みゆさんが演じます。

 映画ではライバル女郎こはるにこれまた絶世の美女南田洋子なんだけど。

 高杉晋作に石原裕次郎、久坂玄瑞に小林旭さん。それぞれ二番手スター望海風斗さん、彩凪翔さんが扮してます。
 


 相模屋の放蕩息子と幼なじみで駆け落ちする女中おひさは・・・大好きな大好きな芦川いづみさんが演じたのよ。「あいつと私」で裕次郎と共演。ああいう顔、大好きなんすーー。藤竜也さんの奥様。最盛期に引退。横浜に住んでるんだよなー。藤さんの弟さん知らない仲ではないから紹介してもらおっかな。えっ、81歳? う〜ん、スクリーンで会えればいいっす。


日活ダイヤモンドライン&パールライン揃い踏み。向かって一番右。隣はトニーですねー。懐かしいなあ。

 新潟原原のH先生の奥様とお嬢さんも「宝塚命」で、すでに大劇場で満喫してきたらしいね。お目が高い。これ、超お勧め。ただしチケはプラチナ超えてダイヤモンド。ま、しょうがないよね。見ないと人生損すると思うけど。。。

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2017年06月17日 (土)

「The Scarlet Pimpernel」

 忘れないうちに・・・昨日に引き続き「Amazon POD(プリント・オン・デマンド)タイムセールに『「いい人」をやめればすべてうまくいく!―仕事で損をしないための25のルール」が選ばれました。今日だけ特別キャンペーン価格で販売するそうです。




 ♪あきらめはしない ひとかけらの勇気が 僕にある限り♪

 10年前の初演は星組トップ=安蘭けい&遠野あすかコンビ、ほぼ主演級のショープラン役は柚希礼音さん、つうキャスティングだったのね。
 月組バージョンは霧矢大夢&蒼乃有妃コンビ。この時のショーブランは龍真咲さん(元月組トップ)と明日海りおさん(現花組トップ)のダブルキャスト。映画版でもありました。

 当時、新人公演でピンパーネル団のリーダー(パーシー・ブレイクニー)を演じた紅ゆずるさん(月組の美弥るりかさんもご出演! 見たかったなあ)が、今回、星組トップコンビ(with綺咲愛里さん)お披露目公演になるとはねえ。。。


七海ひろきさん(ロベスピエール役)ええなーーー。

 根っからのコメディエンヌとしてはあちこちに「クスッ」となるこねたを放り込んでるのがなかなかええわなあ。

 舞台はフランス革命直後の大混乱期。「自由、平等、博愛」を合い言葉にしてたけど、どこにそんなもんあんの? つうのがフランス革命の実態。

 唯一、ご相伴にあずかったのはユダヤ人くらいでね。つうか、そこかしこにユダヤの匂いがプンプンする革命でした。おそらくスポンサーは彼らでしょ。

 フランスはいまも昔も農業国。もち、革命の原動力も農民でした。この連中、西洋坊主を殺しまくり、略奪の限りを尽くしたわけ。
 革命直後は、「恐怖政治」で知られるロベスピエール=ジャコバン党の独裁。無実の罪の貴族たちを「反革命罪」で次々に投獄、ギロチン処刑したわけです。
 私、学生時代、フランス語を選択してましたけど、このロベスピエールの手記が邦訳されてなかったからなのよ。卒論にしようと思ってたの。
 で、振り子が大きく揺れてる中、無実の貴族たちを救出する謎の「スカーレット・ピンパーネル=紅はこべ団」がパリで大暴れ・・・。

 ロベスピエールの片腕ショーヴランは、パーシーの妻マルグリットが元カノなわけで、3人の愛憎をベースに物語が進んでいきます。

 さすがに今回も音楽がええなー。宝塚サイコーっす。。。

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2017年04月29日 (土)

平淑恵さん一人芝居「化粧 二幕」(紀伊國屋ホール)

 今日から弘前、盛岡です。
ただいま弘前に入りました。道路空いてる。順調です。雨のせいか、北朝鮮のミサイルのおかげか、ふだんより空いてます。

昼から好天。超混んでまいりました。詳細は近々。

 さて、『化粧 二幕』・・・かつて、渡辺美佐子さんが28年間。計648回演じてきた一人芝居。7年前に幕を降ろした後、文学座の平淑恵さんが演じてきましたが、明日でファイナルだとか。ああ、もったいない。



 「井上ひさしの代表作」と言われてますけど、元々は、木村光一主宰「地人会」の一人芝居新作6本のうちの一つ。舞台を見た瞬間、そうとうインスパイアされたんでしょう。遅筆で有名な彼がすぐに二幕を加筆したんですからね。

 たしかにその魅力というか魔力があると思います。

 大衆演劇。女座長。うらぶれた芝居小屋。楽屋。股旅物。衣装。カツラ。一本どっこ。贔屓客。カネ。貧困。棄てた息子。テレビ局。お涙頂戴。母恋物語。母性。入谷鬼子母神。雑司ヶ谷鬼子母神・・・化粧。

 化粧てのはたいていだれにも見せないもの。満座の前で見せながら芝居する、つう演出。なんとも憎いですな。

 一人芝居つうけど、落語も浪曲そして講談も一人芝居ですよね。

 噺やセリフ覚えるのが大変。毎日ふうふう言ってるレベル。これまだ素人。そのうち慣れてきますと「笑わせてやった」「泣かせてやった」と自分の技量に自惚れてきます。毎回同じセリフで飽きてきたな、と感じる。これ、二流レベル。

 一流になるってえと、お客に合わせて押したり引いたり。ここまできますと「舞台はお客がつくるものなんだ」と気づきます。主客転倒。同じセリフなんて2つとしてありません。だって毎日お客が違うんだもん。

 お客が自分をどう乗せてくれるか毎回楽しみでしょうがない。

 う〜ん。傑作。だれか演らんかな。

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プロフィール

中島孝志(なかじまたかし)
 東京生まれ。早大政経学部政治学科、南カルフォルニア大学大学院修了。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立。経営コンサルタント、経済評論家、ジャーナリスト、作家 (ペンネームは別) 、出版プロデューサー、大学・ビジネススクール講師等ビンボー暇無し。「キーマンネットワーク定例会」(33年の老舗)のほか、
「原理原則研究会in東京」
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「原理原則研究会in神の国出雲」
「原理原則研究会in新潟」
「原理原則研究会in札幌」
「松下幸之助経営研究会」
「中島孝志のスピリチュアル研究会」
「日曜読書倶楽部」
「濡れ手で粟!中島孝志のビジネス研究会」
「黄金の卵を産む!ぴよこちゃん倶楽部」

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