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カテゴリー:中島孝志の不良オヤジ日記
2017年01月06日 (金)
朝6時の段階でブログを差し替えました。いまのうちに書いとこうと思いましてね。
やると思ってましたよ。で、「年金問題とは無関係です」とわざわざ断ってるわけ。日本老年学会と日本老年医学会つうのがあるんですな。ま、こんだけ年寄りがはびこってる国ですからなんの不思議もありませんけど。
どうせ厚労省管轄でしょ。ならば・・・ねえ。やっぱ・・・ねえ。
2020年にプライマリーバランス(基礎的財政収支)、すなわち、新たに国債を発行しなくてもいい状況にするにはどうしたらいいか?
歳出を削減する。経済を成長させて税収を増やす。あるいは増税(消費増税へと世論を誘導したってんで、あの池上彰さんの番組が炎上してるらしいっすね)。直接税間接税を合わせても15年は改善してました。今年はもっと改善します。
当たり前のことですが、税率を上げるよりも大切なことは税収を増やすことですよね。消費税率を上げれば消費を控えたくなるのは人情です。となるとGDPも減少します。税収も減少します。消費税率アップで得られるのはせいぜい5兆円。GDP減少はひと桁ちがいます。
こんな道理を財務官僚が知らないわけがありません。本質的に政治家を信用してませんから(軽蔑してるでしょ)、その政治家が税収を増やす、と言っても信用してません。国家財政を嘘つきに委ねることなんてできないから税率アップに固執すんだろね。それに本音では財務悪化を願ってるでしょ。利権(利益と権力)が増えるからね。
さて、歳出を削減するにはちまちま切りつめるより、どんどん増えている医療費や年金、福祉予算にメスを入れるしかないわな。
たとえば医療費。後期前期問わず、余裕のある高齢者には5割負担は当たり前。で、選挙権を引き下げて年寄りから票を奪いたいわけ。いかにシルバーが恵まれてるか、若者は投票して意思をアピールしないと奪われるだけだよ、と洗脳してるわけ。
医療費と年金問題にメスを入れるにはよっぽど与党が強くなきゃできません。投票大好きシルバーがいやがることなんて、批判、非難そして落選が怖くて政治家はできませんよ。けど、与党が圧倒的に強ければ法律を通せます。
国家100年の計を図るには、医療費問題と、最初から初期設定を間違えた年金制度を根本から変革しなければならんわな。憲法改正よりも大切です。
日本の出生率は最低ラインです。戦後最低の出生率は05年でした。上がってきたとはいっても、せいぜい1.42%(15年)。現状を維持できるレベル=2.07%にはほど遠い。
これからシルバーはますます増えます。子どもの数は激減します。出生数は年間100万人を切りました。
「年間100万人」つう数字はアメリカの年間平均移民数と同じですよ。アメリカはあれだけの人口を抱え、なおかつ増加し続けている希有な先進国ですが、そのからくりは移民です。半分以上はメキシコ等の中南米です(合法不法問わずね)。中国、アジアからの移民は20%。ロシアと東欧からも15%。そして今後ムスリムも受け入れようとオバマ民主党は盛んに言ってたわけ。トランプでこれはパー。半数以上の知事も大反対してましたよ、ホントはね。
一方、日本の人口ピラミッドはいびつです。団塊ジュニア=団塊世代の息子と娘たちが2040年に70代に突入します。そのころ、女性の平均寿命は90歳になってます。
世界中どこの政府統計もあてになりませんが(とくに中国は)、人口統計だけは正確です。80歳まで生きる人が75%、85歳まで生きる人は2人に1人=50%、90歳までは3人に1人=33%、95歳まで生きている人は4人に1人=25%。
ああ、イヤだ。そこまで長生きしたくない! 現代は長生きしたくないのに死ねない時代なんだよねえ。
電車ん中はいつもシルバー世代でいっぱい。そのうちシルバーシートはなくなるね。ほぼ全員がシルバーだもん。意味ないわな。
さて、現在、何人でシルバー世代を支えているのでしょうか?
3人に1人です。これが2040年になりますと1.5人に1人となります。2050年は1人が1人を支える・・・つうことは? そうです。誰かが誰かを支えるのではなく、自分で自分を支える。すなわち、自分のことは自分でやりなさい、という時代になるんです。
年金制度もそのように変わります。いまのように、みなで支え合うのではなく、自分で自分を支える制度に変わります。少子高齢時代はそういうことなんです。
2040年とか2050年なんて気が遠くなるような時間を待たず、2020年に導入すると思うな。年金問題、医療費問題、福祉コストの問題は待ったなし、だもん。
とうにすべきだったのに、いままでやりたくてもできなかった理由は、与野党が拮抗してたからです。政治家がいちばん怖いのは落選だもん。
当選したいから有権者=シルバーのご機嫌とってきたわけでしょ。
年金支給は10年間先送りするね。75歳支給ですよ。
しかし、これでいいと思うよ。1961年、国民皆年金制度ができたときの平均寿命66歳、定年退職57歳。『サザエさん』の磯野波平は54歳の現役サラリーマン。60歳で定年迎えて退職金でしばらく食いつないで年金もらった翌年に死ぬ。つうプログラム。
当時の厚生省はやらずぶったくり。で、あちこちに簡保の宿つう最悪のハコモノをつくっちゃった。他人のカネだから好き放題。
けど寿命予測を間違えた。初期設定に大失敗。いまや定年になってから20年も30年も生きてるわけだかんね。
長生きしてもらったら国は困ります。かといって殺すわけにもいかんわな。ひとえに日本人が長生きするようになった。これがすべての問題なのよ。
どうして長寿国になったかといえば、死ねないからですよ。ぴんぴんであれば幸福ですけど、ぴんぴんであろうとなかろうと、死ねない=生かされているわけ。
欧米では、難病で治りそうにないと思えばホスピスに委ねます。クリスチャンが多いからそうなのではありません。それが自然なんです。天に召されるまでの間は平穏に過ごしたい。苦しみたくない。これが人間の最後の願いだと思うよ。
ところが、日本ではそうではありません。本人の意思とは関係なく、ありとあらゆる延命治療を施しちゃう。結果、植物人間でも生かされてしまう。家族にとってみれば、生きているだけで幸福です。そういう人がほとんどかもしれません。
しかし中には、見舞いは年数回。1度も来ない家族もいますよ。けど患者は生きている。そういうケースが少なくありません。
生きることより、どう死ぬかが大きくクローズアップされてるんだけど、呆けたらノープロブレム。これは神様からのプレゼントですな。
亡くなる1カ月前がもっとも医療費がかかります。病院でデータが出ているとおりです。なぜか? ご家族がありとあらゆることをしてしまうからです。
難しいね。
75歳支給。定年制廃止。セイフティネットはしかとつくる。でないと、どっかの国みたいに老人の自殺ばかり増えまっせ。
年寄りが元気な国こそサイコーの国だと思うよ。
さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「円消滅!第二の金融敗戦で日本は生き残れない」(大井幸子著・1,512円・ビジネス社)です。
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です。
プロフィール
中島孝志(なかじまたかし)
東京生まれ。早大政経学部政治学科、南カルフォルニア大学大学院修了。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立。経営コンサルタント、経済評論家、ジャーナリスト、作家 (ペンネームは別) 、出版プロデューサー、大学・ビジネススクール講師等ビンボー暇無し。「キーマンネットワーク定例会」(33年の老舗)のほか、
「原理原則研究会in東京」
「原理原則研究会in大阪」
「原理原則研究会in博多」
「原理原則研究会in名古屋」
「原理原則研究会in神の国出雲」
「原理原則研究会in新潟」
「原理原則研究会in札幌」
「松下幸之助経営研究会」
「中島孝志のスピリチュアル研究会」
「日曜読書倶楽部」
「濡れ手で粟!中島孝志のビジネス研究会」
「黄金の卵を産む!ぴよこちゃん倶楽部」
講演・セミナーは銀行、メーカー、外資系企業等で大人気。全国紙をはじめ専門誌、永田町メディア、金融経済有料サイト、大手企業広報誌から宗教団体機関誌などの連載を20年以上続ける。
著訳書は330冊。ほかに電子書籍100冊。大臣や経済団体トップなど政財界をはじめとした要人プロデュースは延べ500人超。読書は年間3000冊ペース。落語と宝塚歌劇、大衆演劇、そしてシャンソンの熱烈なファン。
日本青年会議所の「TOYP(人間力)大賞」を87年から3年連続受賞の快挙(横浜JC推挙)。
音声&テキストで平日毎日配信!ビジネスで使えるインテリジェンス情報サイト「中島孝志の 聴く!通勤快読」&年3000冊読破の読書王メルマガ「中島孝志の読む!通勤快読 宅配便」が超人気!
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