2011年07月28日あまりに中国らしい行動ですな

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 浙江省温州から福建省福州へと向かう「和諧号」(中国高速鉄道−−中国新幹線)が豪雨と落雷の中、先行列車に追突。高架橋から30メートル落下し、死傷者数200名(死者35人−−中国ではどんな事故、災害でも死者はピークで35人と決められてます。36人を超えると市共産党書記長のクビが飛ぶから)を超える大事故が発生。

事故そのものもそうですが、証拠となる車両を衆人環視のなか、堂々と埋めたり、掘り返したり、まったく不可解な鉄道部(鉄道省)の行動を見るにつけ、「やっぱり中国だなあ」と感じた人は少なくないでしょうな。

 事故後、中国共産党がいのいちばんにしたことは情報統制。

 事故原因を深く追求するな、現場に記者を派遣するな、悲しい事故に隠れた大きな愛について報道しろ・・・。

 つまり世界にどう思われようとええねん。あのうるさいがりがり亡者の人民にだけは知らせてはならん。ま、こういうこと。

 ネットでも政府批判の記事はすべて削除。中国のネット規制ソフト(金盾)と30万人ともいわれる監視要員をフル稼働させて情報統制してるんでしょうな。

 最初から原因究明などする気はさらさらなく、隠蔽することに懸命。だからまた起きますよ。

 国家主席の胡錦濤さんと温家宝首相が被害者救援を最優先するよう指示するのは当然。
 なぜこんな当たり前のことを国家主席と首相のトップが言わねばならないか。。。
 被害者救済や行方不明者の捜索よりも証拠隠滅を優先するお国柄だからですよ。案の定、まだ生存すら確認できていない家族が多いというのに、当局はさっさと重機を用意して証拠隠滅。あまりに素早くて感心しましたよ。

 全世界が衛星を通じて一部始終をリアルタイムで見てるというのに、ここまで堂々と証拠隠滅をはかる図太さ。呆れるどころか、さすが中国。尊敬いたします。日本人のような小国民にはとてもとてもこんな大胆なことは。。。


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