2013年05月15日「サムシング・グレート」の世界。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 筑波大学の村上先生とか船井幸雄さんがよく言ってましたけどね。「サムシング・グレート」つうこと。大いなる力。ま、理解できないスーパーパワーつうことかな。

 私はたしかにあると知っています。わかりますか? 「わかります」「信じています」じゃないの。「知ってる」んです。

 いままでだれにも話したことがない話。ホントはもっと凄い話があるんだけどね。あの世まで持ってくか。それとも懺悔のつもりでお話しするか。。。わかりません。なすがままに委ねたいと思います。ま、原原でしか話しませんけどね。

 愚息が幼稚園時代。ママ友にとても人のいい奥さんがいましてね。優しい人で他人の痛みがわかる人。ご主人はトラックの運転手さん。
 同じママ友に交通事故でご主人を亡くされた方がいましてね。気の毒に思ったのか、その奥さんとお子さんをよく自宅に招いて食事をしたり話を聞いたりしていたそうです。

 ところがある日。ママ友の実兄が遭遇。なににか? 妹の夫とその女がラブホテルから出てくるところ。長距離を走っているはずの夫が女といたわけ。よせばいいのに、妹に事実を知らせちゃった。ま、隠しても時間の問題だったでしょうけどね。

 逆上した奥さんは夫を問い詰めました。すると夫はこう切り出すわけ。

「すまない。おまえと別れてあの女と一緒になりたい」
「・・・」

 あれだけ親切にしてやったのに、恩を仇で返すとはこのことですな。怒り心頭。けど、問題は夫を奪われるだけじゃ済まなかった。息子さんがいたんです、で、親権をめぐって裁判。結果は。。。夫とその女に取られちゃった。

 理不尽? この世の中、理不尽なことばかりですよ。すんなり道理が通れば奇跡ですわな。よく考えてご覧なさい。離婚したばかりの主婦。定職なし。夫は貯金もないから慰謝料なし。な〜んもなし。
 一方、相手はトラック運転手という定職がある。こどもを育てる妻もいる。こりゃ勝ち目はありません。「あなたはなにも悪くない」と弁護士からも同情された。結局、このママ友は丸裸でほっぽり出されたわけ。

 人生というのは不思議ですね。不可思議ですな。思惟も議論も不可能な世界。だから不可思議というんですよ。

「そろそろ母さんの一周忌だわ」と思った矢先に電話。なんと、夫と愛する息子を奪ったその女が、こともあろうに、女の亭主が事故った場所で事故死した、という連絡。身の毛がよだつとはこのことです。

 ところが、話はこれで終わらない。その日から、「奥さん、ごめんなさい。ごめんなさい」という霊が毎晩枕元に立つんです。もち、あの女でしょ。
 お坊さんと相談して墓参りするとその日から出なくなった、ということでしたけどね。よっぽど気がかりだったんでしょう。よっぽど罪の意識に苛まれていたんでしょうな。執着ですな。

 此岸にいる私が思うには、ああ、ここは夫が死んだ場所。「おまえはあの人のいちばん大切なものを奪った」と死んだご主人の言葉が聞こえたんじゃないか。気がついたときにはガードレールを超えて海に吸い込まれていたんじゃないかな。。。

 不思議なことはまだ続きます。その女の人。元夫とお子さんが残ったにもかかわらず、いまだに1度も会ってない。なんでかなあ。死んだ女に気兼ねしてるのか。そんなことないでしょ。いくら女は未来に生きるとは言っても、これはわからんなあ。。。


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 いよいよ今度の日曜から「読書会」がスタートします。メンバーは忘れずによろしく!