2015年09月17日「僕たちの家に帰ろう」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 火曜日は東京原原。第15期です。人数が多いので円卓が使えなくなりました。二次会も大変だわなあ。。。

 二次会で新入生、復学のメンバーには自己紹介をしてもらいましたが、二次会に参加してないメンバーもいますからね、メーリングリストで適当に自己紹介して頂ければ幸いです。

 ゴルフ部会、シャンソン部会、芸能部会、あちこちツアー部会。。。いろいろありますので、メーリングリストで流れます。そうそう、来年4月は「京都舞妓ツアー」を休止、「熊野三山詣り」をやろうかな、と思案中です。
 新大阪駅集合。で、バスで向かうつうヤツ。熊野だけなら1泊ツアーできます。高野山を入れたら宿坊も入れて2泊ツアー。ま、私、いろいろ詣りましたからね。

 さて、中野のスタジオで奥村先生によるマイナンバーのお話を編集。東京原原のラストでご紹介したくてね。。。博多メンバーは2時間フルで「ここだけの話」を聴かせて頂きましたね。

 ブログを読まれたMさんから電話。
 「奥村先生の講演、いつ本になるの?」
 「なりませんよ。危なすぎて」
 「そうだよなあ」
 そうなんです。ですから、順次、全国の原原でご披露しましょう。編集しときますから。。。


 さて、映画です。中野をあとにして渋谷の原原会場まで来たら少し時間がある。1時間以上あるときは映画。1時間未満なら席亭、30分なら書店。15分なら喫茶店。それ以下ならぼんやり。。。と決めてるんです。



 で、映画にして大正解。。。予告編の「草原の実験」も面白そう。

 主人公は小学生の兄弟。「父母を探して三千里」てなお話。
 河西回廊つうの? 中国から西域への通路。唐代には中国の領域は嘉峪関で尽きる、と言われました。そうそう、トルファンとか敦厚とかあの辺ですよ。いまの甘粛省ですな。
 そう呼ばれたのも、甘州と粛州があったから。それを西夏が併合したわけ。

 タクラマカン砂漠のそばです。。。となれば、井上靖の小説、司馬遼さんの紀行文でも知られたとこです。事実、映画「敦厚」に登場した石窟画も出てきました。ま、名物なんだ。

 ここで、兄弟の親父さんは羊の放牧してるわけ。つうことは、羊の動くままにあちこち草原を移動しなくちゃならん。兄は母親が入院中で爺様のとこ。弟は寄宿舎暮らし。

 で、爺様が亡くなるのね。

 井戸はいくら掘ったって水なんて出ない。たとえ水があっても放牧禁止の場所が増えてる。遊牧民族を絶滅させたいんだろうなあ。共産党政府は。

 農業や金採掘をする若者は遊牧には戻らない。。。爺様はそう語ってた。
 
 で、チーズ、干し肉、水をラクダに乗せて兄弟は親父の放牧先へと旅に出ます。喧嘩したり、水をかすめとったり、らくだに逃げられたり、う〜ん、遊牧版スタンバイミーか。。。

 この兄弟。ユグル族なのね。ユグルとは「富裕」と書きます。皮肉なもんだね。かつて30万人いたのに、いまや14000人。少数民族とはこういう人たちのことを言うわけ。

 草原は枯れ果て、生活は厳しい。自然が豊富。いえいえ、自然しかない。厳しい自然しかない。

 父さんみたいに、羊をおって草原を走り回りたい。。。弟はそう願うんだけどね。。。

 渋谷シアター・イメージフォーラムで上映中。


 さて、今日のメルマガでご紹介する本は「トリュフォーの手紙」(山田宏一著・平凡社・2,592円)です。