2016年09月26日よおこんなもんがあったなあ。。。

カテゴリー中島孝志の「日本伝統文化研究会」」

 わすれないうちに。。。「ピーピーぴよこちゃん倶楽部」のメンバーには昨日昼に「特別案内」をメーリングリストで流しております。ご確認くださいませ。

 ようやくの晴れ。なんと22日間雨降りだったとか。ソーラーエネルギーの時計は止まったまんま。風力とか太陽光はエネ源としてはあてにならんのよ。

 てなことで、この忙しい中、銀座まで出ましたので足を伸ばしてみました。


『特別展 平安の秘仏−滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち』(東博)

 福生山自性院櫟野寺のご本尊。これって33年に1回しかご開帳はないので、いま、東京で拝観できるなんてのはかなりのものだと思いますよ。

 「櫟(いちい)の観音」と呼ばれるものですが、櫟の一木彫りですよ。定朝ですな。こんなばかでかい仏像を寄せ木ではなく一木ですからね、凄いもんですなぁ。

 ま、そんだけ日本には大木があった、つうことですな。

 これは建築を材料という視点で考えてもわかります。寝殿造り(宇治平等院鳳凰堂とか中尊寺金色堂)ができなくなって書院造り(銀閣寺東求堂とか)になり、それから数寄屋造り(妙喜庵待庵とか修学院離宮とか)へと変遷していくわけでね。円柱から角柱へと変わっていったわけでね。

 元もと、桓武天皇の延暦11年、最澄が根本中堂を建てる材を求めて甲賀に来た時、「霊夢」を感じて櫟の生樹に一刀三礼。これが日本最大の坐仏、十一面観音菩薩となるわけで。


なんと2.4メートル。立てば丈六といわれる高さですが坐像。いまではつくれませんよ。

 仏像の高さってどこからどこまで計るか知ってる?
 で、同じ丈六でも高さが違うって知ってる?
 
 ま、んなこた知らなくてもええんよ。

 十一面観音て、ホントはどんだけ顔があるか知ってる?
 どうして11なのか知ってる?

 もち、知らなくたってええんよ。雑学ですわな。雑=どうでもいい、ではなくて、バラエティつうことですな。
 

滋賀と福井は観音信仰が盛んでして。また仏像がたくさんありますんや。

 一度、じっくり旅をしてみたい処です。来年、日本伝統文化研究会では「永平寺と観音さんの旅」を企画します。お楽しみに。。。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「人間は9タイプ 子どもとあなたの伸ばし方説明書」(坪田信貴著・KADOKAWA/アスキー・メディアワークス・1490円)です。