2017年09月05日「戦争と人間」・・・。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 さあ、今日から東京原原(第17期)が始まります。ユニークなメンバー揃い踏みです。今日は名刺たくさん持ってきてね。

 「9月14日(木)、大阪原原で本講義前に時事問題をできれば18時から御願い致します。東京同様、この微妙な差し迫った時期ですので御願い致します」・・・つうメールが大阪メンバーから届きました。
 早めに打ち合わせを切り上げて間に合わせたい、と思います。ま、東京は15分しかないんだけど、大阪は1時間やりますか。

 うーーーん。今日はムリですけど、次回から東京原原も6時半から集まれる人だけ集まってもらいましょうか。本講義は7時スタート。ただでさえ時間切れなんすからね。


 もう何度も書いてます。この映画については。DVDも持ってるし、いまでもよく見るし。。。

 小学4年のお年玉で原作全冊(17冊)買い込んだとばかり思ってたら、映画の封切りは中1のときらしいっす。つうことは中2のお年玉なんだろうね。

 子供の頃に全冊買い込むっつうのは、私にしてみればかなりのもんで、高校時代に高橋和巳、大学時代に三島と漱石の全集をそれぞれ買い込んだくらいっすよ。

 そのくらい、この映画(山本薩夫監督)が良かったわけ。ま、共産党の映画ですよ。早い話が。ソ連赤軍までが全面協力ですからね。主演は北王子欣也、浅丘ルリ子さん。で、裏の主役は芦田伸介でしょ。やっぱね。

 で、いまだに記憶に残ってるのが山本圭さん演じる標耕平が徴兵直前に兄(伊藤孝夫さん)と東京見物するシーン。まあ、もう書いたんで繰り返しませんけど。。。



 もう一つが朝鮮人抗日パルチザン徐在林。地井武男さん名演技でしたよ。全面朝鮮語ですからね。なるほど、韓国人役者をキャスティングしたんだ、としばらく思ってましたからね。

 加藤剛さん演じる服部医師の処に怪我して押しかけるわけ。
 「先生、礼は言わないぜ。俺たち朝鮮人はこんなことしてもらって当たり前なんだからな。おまえたち日本人は何をした? 3.1(独立運動)で俺たち朝鮮人を殺しやがって」
 


 中共の下部組織にいるくせに信用しない。中国人も朝鮮人をバカにしている、と映ったからです。

 ホントは心の熱い男でね。とくに全明福を心から愛していました。家族もみな殺され、残っているのは彼女だけなんですから。

 けど、雪山から逃走する時、全明福は撃たれます。怪我した全明福を背負って雪の中を歩く。どこまでも果てしなく続く雪原。とうとう力尽きて倒れ込んでしまいます。

 「俺はもう腹が減って、おまえを抱いて歩けない。おまえも俺も遠い処からこんな処まで歩いてきた。いつも一緒だった。いつも一緒に寝た。同じものを食った。一緒に戦った」

 雪の中、泣きながら全明福を埋めるわけ。最後に顔に雪をかぶせます。

 「来年ここに花が咲くだろう。俺は来てみる。来年、ここにな。俺がわかるように桃色の花を咲かせてくれ。いまは雪でどこをみても同じようにしか見えないからな。桃色の花が見えたら、そこがおまえのいるところだ」

 もう泣けましたね。これすべて朝鮮語。地井さん散歩してる場合じゃないんですよ。





 まあ、3.1独立運動なんて知らない人も多いでしょ。1919年。バンザイ事件です。朝鮮人による暴動で、弾圧したのは朝鮮人なんですよね。

 日本人憲兵6人と警察官2名が殺害され、巡査が石と棍棒で殺害されるだけでなく耳と鼻をそぎ落とされ陰部を切断する、という惨殺事件がありました。

 運動ではなく暴動です。証拠主義に徹して被疑者のほとんどが無罪放免。指導者は天道教、仏教、キリスト教の代表者たち。無知な人々が扇動されたわけです。

 原作者が共産党員ですからどうしてもバイアスがかかります。チャンコボン事件、ノモンハン事件なんぞは、「現地日本軍のボーンヘッド」「ソ連赤軍の圧勝」と描写してますが、事実は真逆です。ソ連はこの戦いで消耗し、日本軍と戦ったら大変なことになると認識しました。
 ましてやドイツと挟まれたら敗北する。そこで近衛文麿政権に北辰か南進か、ゾルゲや朝日新聞記者の尾崎秀実をスパイとして探らせるわけです。

 いま北にはロシア軍が入ってます。中共軍は入れない。もちろんプーチンの指示。となれば、トランプの意向を汲んでるはず。ドンパチはありません。だからすぐに為替も株価も戻してるわけでね。韓国が拒否してたFTA再交渉だって核実験一つで受け入れざるをえないわけ。トランプの思い通りじゃないっすか。

 金正恩のおかげでトランプはめちゃ得してまんなあ。とても敵同士とは思えんわな。すべては日本が軍備を整えてアメリカから独立する手はずを調えるため、と考えると合点がいくのですが。。。となると、沖縄から米軍は撤退して本格的に台湾に移すのでは? ロシアとアメリカで中国分断するつもりでしょ。
 オバマのアメリカを捨てて中国にすり寄った近視眼のパククネさんに続いて、60年代から止まったままのなんとかつう新しい大統領。やることなすことズレとるんやわ。ほんに韓国の国民はついてないと思うよ。中国の許しが欲しくてなんだかんだサボってたけど、北の暴れん坊将軍に脅かされて、いよいよTHAADを配備せざるをえなくなりましたなー。バノンのシナリオ通りじゃないっすか。アメリカの的は北ではなく中国なんやから。

 日本も防衛予算は倍増。軍産複合体は笑いがとまらんでしょ。
 戦争って儲かるのね。在庫一掃セールしちゃおっと。。。こんだけ儲けさせたんやから債務上限問題はすんなり可決するんちゃう。ハービー予算と一括だから、議会のメンツも立つしのー。9月9日もいままで以上にがんがんやりまっせ。建国記念日やないですか。それに世界中にミサイル販売できるビッグチャンスじゃないっすか。意外とよーできてまんなあ、もう少し試射してくれんかのー、と軍事関係者は思ってまっせ。つまり、ちょっと大きな航空ショーでもあるわけ。イスラエルとガチンコのイランなんぞは核もミサイルも喉から手が出るほど欲しいと思うな。まっ、その日、博多から飛行機で新潟なんでミサイル当てんで欲しいけどね。

 あれから30年。ようやく「栗栖発言」が当たり前になりました。ずいぶん時間がかかったのー。

 カンチョクトさんとノダさんのおかげやでーー。あの人らが拉致犯を応援したり、体当たり船長を解放せんかったら、日本人はまだ平和ボケしてたはずだもんなあ。


栗栖弘臣さん(故人)・・・一高から東京帝大法学部。高等文官試験トップ合格。内務省に入るも志願して帝国海軍へ。さすが呉出身です。
 オーストラリア軍に逮捕拘禁されながら現地で戦犯弁護人として活躍。復員後は弁護士。51年、警察予備隊入隊。東部方面総監、陸上幕僚長を経て、77年、第10代統合幕僚会議議長に就任。
 「奇襲には超法規的行動に出ることもありうる」と発言。有事立法論議で警鐘を鳴らすも、北朝鮮の金塊と脱税に勤しんでたバカ大臣に解任される。

 当時、大学3年。「ボディガード」というお役目で出馬パーティにも寄せてもらいましたよ。なんの役にも立たなかったけど。つうか、真剣もってたらホテルの人に「ご遠慮ください」と窘められてしまいました。

 
 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「未来からの警告2  トランプの破壊経済がはじまる 前編」(塚沢健二著・1,620円・集英社)です。