2017年10月29日宝塚宙組『神々の土地』〜ロマノフたちの黄昏〜朝夏まなとさん退団公演です。

カテゴリー中島孝志の落語・演劇・タカラヅカ万歳!」

 1916年ロシア革命前夜。帝都ペトログラードでは、皇帝と皇后が怪僧ラスプーチンに操られている、という噂(まるでバククネさんじゃないっすか)。



 大戦で困窮した民衆はロマノフ王朝への革命に燃えたぎってたわけでね。
 まなとさん演じるドミトリー・パブロヴィチ・ロマノフは皇族にして軍人。皇帝を護るためにペトログラードへ転任してきます。
 次期トップの真風涼帆さん演じるユスポフ公爵は彼にラスプーチン暗殺を持ちかけます。同時に、皇帝は皇女オリガとの結婚を勧めます。そして王位を譲るとも言われるんですけど、彼にはずっと愛する女性がいましてね。

 王位も望まず、かといって、愛する女性はロシアに殉じ、一人、凍てつく土地からペルシャへと逃避行。

 公爵は彼を救うためにボリシェビキにレンブラントの作品を売るけど失敗に終わり、NYCに亡命してしぶとく彼を待つ。

 時代が一変する中、純愛を貫く・・・清く、正しく、美しい宝塚ならではのロマンですな。
 
 レヴューは『クラシカルビジュー』。人を惑わせる華麗な宝石(ビジュー)に煌めきを放つ宙組をなぞらえたシーンのオンパ。なんとも凛々しいお姿に感動。

 けどさ、宙組はまなとさんが佐賀、涼帆さんが熊本。九州のおなごはがばいばい。