2017年11月29日湖南三山&湖東三山 紅葉狩りの旅・・・その3

カテゴリー中島孝志の「日本伝統文化研究会」」

 さてさて、午前中に湖南三山をまわりましたけど、紅葉狩りの参拝者が多いことを見込んで、いろんな出店がありましたね。松茸ご飯とか名物の落花生とか干し柿とか。味噌汁とかお酒なんぞもありましたけどね。

 餅つきもやるとゆうてましたけど、朝早すぎてまだ準備ができてないとのこと。ま、しかたありません。もう最近は5時になると暗くなりますから。

 さて、これから湖東三山ですね。これは湖南三山とはかなり違います。湖南三山も国宝の山でした。もう秘仏ばかり。どうしてこんなに滋賀に集中してるのかと思えば、ま、比叡山延暦寺も滋賀ですし、日吉大社にしてもそうでしょ。なんといっても奈良から福井まで若狭街道が通ってますからね。布教には便利だったのかもしれません。

 お寺は情報基地ですからね。

 で、湖東三山ですが、あのね、もうほとんど登山です。まいりました。かなり重たい靴履いてましたんでね。いいトレーニングにはなったかも。登山すると1回で5キロくらい減りますからね。ま、2、3日で元に戻りますけど。



 琵琶湖の東=西明寺、金剛輪寺、百済寺。この3つの天台宗寺院の総称が湖東三山です。さすがに紅葉はサイコーでした。紅葉名所百選にも選ばれるはずだわな。



 かなり山をのぼった処から山門をくぐってから、さらに登ります。広い広い広い、とにかく広い。
、推古天皇14年(606年)、聖徳太子の建立。太子は当時来朝してた高麗僧恵慈とともにこの地に来た時、山中に不思議な光を見たそうです。光の元を訪ねて行きますとそれは霊木の杉。その杉を根が付いた立ち木のまま刻んで十一面観音像を作り、像を囲むように堂を建てた。それが百済寺。百済の龍雲寺にならって寺を建てたそうです。

 平安時代から大規模の寺院でしたけど、火災で全焼。兵火でも焼けてしまいまして、創建以来の建物だけてなく仏像、寺宝、記録類も焼けてしまいました。
 
 天正元年(1573年)、織田信長の焼き討ちに遭います。比叡山延暦だけじゃないのよ、近江中の寺という寺が焼き討ちにあってます。で、全焼。



 湖南三山は平坦なんですよ。まあ、常楽寺にしても三重の塔を上から眺めようとしてもそんなにたいしたことありません。長寿寺や善水寺はまったく平坦ですからね。

 けど、湖東三山は登山です。かなり登りますから上の方は寒い。紅葉も真っ赤に色づいてます。



 岡田准一さん主演映画の『関ヶ原』の舞台にもなったみたいっす。なかなか風情のあるお寺ですもんね。


ホントに登山なのよ。まだまだあんの。

信長の焼き討ちについて書かれてます。








お酒の発祥についてもいろんな寺が造ってきたんですなあ。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「武器としての経済学」(大前研一著・1,512円・小学館)です。