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2004年03月15日 (月)

メダル、大丈夫かなぁ?

高橋尚子落選!

 陸連もいい度胸してました。

 まさか、高橋尚子選手がアテネ・オリンピックのマラソン出場代表選手に選ばなかったとはね。

 これは驚きです。

 なんだかんだ言っても、結局、「高橋がいなけりゃはじまらない」という議論に落ち着くと思ってました。

 けど、落選ですもんね。考えられません。

 昨日の土佐礼子選手があまり見事にカムバックしたために、結果を出していない高橋を落とすしかなかったんでしょうな。

 それとも、やっぱり、小出監督がフリーだからかね。




女子マラソンに比べて冴えない男子勢

 でも、これでメダルが取れなかったら、陸連はめちゃくちゃ言われるでしょう。

 「その度胸がよくあったな」と思うんです。

 バルセロナでも、いざとなったら、有森選手が強かったわけです。記録よりももっと影響するものがあるんでしょうな。

 それにしても、女性パワーは凄いです。

 「アテネの男子マラソン代表選手はだれ?」と聞いても知らないでしょう。

 わたし、ぜんぜん知らないし、新聞でも、その部分飛ばしてちゃうものね。

 良かれ悪しかれ、女子マラソンの選手層の厚味があるからこそ、これだけ選考に手間取るわけです。

 「いったい、だれが代表かわからない男子マラソン勢」よりははるかにいいですね。

 これは女子マラソンをここまで隆盛にした指導者の努力の賜です。



 ところで、鈴木宗男さん、凄いですね。「参院選出馬か?」と噂されてます。政治家になろうなんて人は。このくらい鉄面皮じゃないといけません。

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2004年03月08日 (月)

最近の学生気質

なかなか頼もしい

 この前の土曜日(3/6)、学生さんを相手に講演をして参りました。

 慶応大学の四年生が中心なんだけど、「ホントにやりたいこと、見つかった?」というテーマで、就職活動してる学生、社会人ルーキーなどが主な参加者でした。呑み会までつきあっちゃって、OB風を吹かしていたのではないかなぁ。

 大学院とビジネススクールでは講義してるけど、現役の大学生を相手にするのは初体験です。講演となると、たいてい経営者相手ですからね。これからたんまり年金を納めてもらう社会人候補生を相手に、次々に質問させてもらったんで、こちらのほうが勉強になりました。

 この講演会は元々、わたしの本を読んだ学生からの一通の手紙がきっかけです。メーカー、金融に内定してる学生もいれば、就職しないという学生もいれば、「まだ3年です」という学生さんもいました。

 聞けば、3年生の3月には内定が出てるそうですね。早いなぁ。

 わたしの時など、いまから20年も前の話ですからね。あの時も円高不況とかいわれてましたけど、就職はいまよりははるかに簡単だったと思います。ただし、学生数がものすごく多かったから競争はそれなりに激しかったかもしれませんけど、メーカーならほとんど入社できた時代でしたね。

 今回の学生さんは「礼儀正しく、明るく、元気」という「若者の三要素」を裏切らない諸君でありました。

 感動!




言い忘れたこと

 呑み会では質問に答えるという形で小一時間しかいませんでしたけど、社会人のいち先輩として言い忘れたことがたくさんありました。

 いずれ本になるかもしれませんが、ここで少し話しておきましょう。

 1先輩の自慢話を喜んで聞け

 これは鉄則ですね。わたし、他人の話、聞くの好きなんです。だから、質問魔でもありますし、酒席でも先輩や上司にどんどん仕事のことで質問しちゃうんですね。普通、「酒席では仕事の話はしない」と割り切っている人もいますけど、わたしは無理矢理にでも聞いちゃう。だって、そのほうが得だものね。

 とくに仕事ができる人なんて、門外不出、秘伝中の秘みたいに隠してるケースもありますからね。酒呑ませて聞き出しちゃうわけです。

 2主人公のそばに付け

 これも鉄則。たとえば、同僚同士で話をするより、社長や役員のそばに座ってきいちゃうわけよ。偉い人のそばってだれも座りたがらないけど、だから逆にいいわけ。生意気な質問しちゃってもかまわないわけ。

 「あいつ、わが社の抵抗勢力だな」

 これだけでも印象に残るでしょう。面白いヤツが結局、可愛がられるわけです。

 3誠実さがいちばん

 要領のいい人間はどこにもいますけど、誠実な人間てのは少ないですね。要領が良くて誠実な人ってのはもっといません。

 けど、やはり、見てる人は見てますからね。誠実さがスーツを着て歩いてるというほど、仕事と人には真摯であること。これが大事ですな。

 ほかにもたくさんありますけど、まっ、学生諸君、仕事は裏切らないからね。誠実にいきましょうや!



 ところで、牛丼のない吉野家は、クリープどころか、コーヒーのないコーヒーみたいなものでんなぁ。

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2004年03月01日 (月)

麻原裁判の枝葉末節

ヨーイドンの報道合戦

 オウム事件の張本人。麻原に死刑判決が下されました。

 まっ、当然でしょう。

 アメリカなら、死刑十回、終身刑二十回、懲役二千年というような判決が出たかもしれません。

 日本の場合、死刑は一回しかできませんものね。

 さて、今回、そんな決まり切った判決よりも、わたしが注目していたのは報道各社がどう伝えるのだろうかという一点にありました。

 こういう全局一斉にヨーイドンという番組はそうありません。当然、各社ともそれぞれライバル社の動き内容をチェックしているはずです。

 各社が鎬(しのぎ)を削って番組作りをする。いったい、どう伝えるのか、関心があったのです。

 たとえば、飄々と書いたメモを読み上げる局、キャスターや記者がスラスラ覚えた科白で伝える局、あるいは、「とっちらかって何言ってるかわかんない」という局・・・いろいろあるのではないか、と思っていたのです。




もっと説明力を鍛えよう!

 やっぱり、NHKですな。あとは日テレか。テレビ東京はまったく関係ない番組を放送してたし・・・。

 それにしても、フジとTBS、テレ朝はどうしたんでしょうかねぇ。キャスタークラスの報道記者は説明力、伝達力があるのに、現場はまったくダメですね。

 某局では、判決直前に裁判長の様子、麻原の様子を横から飛び込んできた記者に語らせ、続いて、間髪を入れずにどんどん記者を横っ飛びさせて語らせる。まるで、駅伝型放送スタイルでしたが、見事に空回り。

 「死刑、死刑です、死刑です、死刑!」

 「裁判長は閉廷です! 閉廷、閉廷、閉廷を宣言しましたぁ!」

 百メートル競走をした後みたいに呼吸が乱れて聞きづらい。緊迫感だけは演出できていたけど、そんなに一秒を争うような報道なのでしょうか。視聴者はじっくりどんな裁判だったのかを知りたかったのではないでしょうか。

 スタジオにいる報道デスクについても、質問しても、理路整然と話せない。いったい、どんな教育してるんでしょうかね。『巧みな説明ができる人できない人』『伝える技術わからせる技術』(ともに三笠書房)を読んで勉強したほうがいいぞ、と言いたくなりました(たいして役に立たないけど)。

 記者はインタビュー、ヒアリングするだけが仕事ではありません。事実、真実を第三者、とくに視聴者にきちんと伝える。これが大事なんですね。

 けど、それができていたのはNHKだけ。せいぜい日テレか。

 民放ではとかく女子アナばかりが批判の対象になってますけど、報道記者も同じようなものではないか、と感じたのはわたしだけではないでしょう。

 横町のご隠居の愚痴みたいになってしまいましたが、ホントに困ったものです。



 ところで、オウム、アレフにかぶれてる人って、要は「酔っぱらい」でしょ。何に酔っぱらうか、人生はそれで決まります。自分の頭で考えることの放棄。楽そうだけど、わたしゃ嫌だね、そんな「引きこもり」。

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2004年02月23日 (月)

最後まで生き残る企業は?

労組の判断が正解!

 ダーウィンの「進化論」の冒頭に曰く、

 「最後まで生き残る生物はどれ?

 1もっとも強い生物

 2もっとも頭のいい生物

 3もっとも変化に対応できる生物」

 正解はご存じの通り、3ですね。鳥インフルエンザが強いのも、3のように変化にどんどん対応しているからでしょうね。

 さて、名門企業がどんどんおかしくなっています。

 「会社の寿命30年、事業の寿命10年」と、かつて言われたことがありました。そういう意味では、名門企業カネボウはよくもったほうですね。というよりも、化粧品事業はまだまだ花形です。

 これしか成立しない会社にもかかわらず、ドル箱の化粧品事業を花王に売って、この会社は将来をどう考えていたのでしょうか。

 「決算が作れないから、とりあえず、売れるものから売っていく」という発想だったんでしょうね。




得するのは銀行だけ?

 しかし、新聞報道でおわかりのように、花王との縁談と突如、破談。労組の反対があったからですね。

 けど、この反対はカネボウの近接未来を考えれば、正論だったと思いますよ。

 ここは歯を食いしばって、この事業に選択と集中して乗り切るべきだったのではありませんか。

 そういう意味では、途中で浮上した「サードパーティ案」のほうが、今回の再生機構への支援要請よりもよかったのではないでしょうか。

 再生機構への支援要請でいちばん喜ぶのは、金融機関だけですね。

 この組織自体、金融機関の不良債権を軽くするための仕掛け以外の何ものでもありません。銀行だけが生き残り、メーカーが滅ぶ。さすが、大蔵族出身の小泉総理が成立させた組織だけのことはあります。

 世の中は複雑系なのです。



 ところで、最近、竹中大臣に関する報道が極端に少なくなりましたね。そうとう竹中イズムが進んでる証拠でしょうな。

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2004年02月16日 (月)

インフレは思わぬ所からはじまる!

風が吹けば桶屋が儲かる

 いやぁ、チョコレートの食べ過ぎですっかり体調を崩してしまいました。ホントに、だれがバレンタインデーなど考えたんでしょうかねぇ。困ったものです。わたしが好きなのはなんといっても「デメル」ですね。このウィーン王朝御用達のチョコがいちばんです。ゴディバ、ノイハウスのベルギーチョコもいいですが、やっぱり、これ!

 まっ、そんな夢の話はさておいて、吉野家の大フィーバーも終わりましたね。

 わたしも、この一週間、あちこちの吉野家に入ってしまいましたよ。なんてったって、学生時代、半額セールの時など、一度に五個買ってむしゃむしゃ食べてましたものね。

 けど、牛丼にしても、桂花ラーメンにしても、一発で好きにはなれませんでした。

 友人に誘われて、嫌々、食べていたんです。けど、どちらも三回目から病みつきになったなぁ。

 人間というのは順応性があるんですね。

 突然、話は変わりますが、「複雑系」という概念がありますね。数年前によく話題に上ったキーワードです。

 たとえば、「ニューヨークで蝶々が羽ばたくと、北京で台風が起きる」とかね。一見、なんの因果関係がないものでも、実は密接に結びついているというものです。

 そういえば、「風が吹けば桶屋が儲かる」という諺が日本にはありますね。今時、桶屋など探しても見あたりませんけど、風が吹けば風塵が舞う。砂埃が多いとそれが目に入って盲人が増える。すると、盲人が仕事で使う三味線の需要が急増する。三味線の皮は猫ですから、町内に猫がいなくなる。すると、ネズミの天下ですね。ネズミは夜な夜な、桶をかじる。

 てなことで、結果として、桶の需要が増えてくるってなわけですね。




インフレになる!

 いま、日本では牛肉がダメ、鶏肉はもっとダメ。「レトルト食品の肉はもっと危ない!」なんて、週刊誌で騒いでるでしょ。

 これでブタ・インフレエンザとか豚コレラとかで、豚肉がアウトになるとどうなるか?

 もう食べ物は魚と野菜、果実くらいしかありませんよ。

 「これは安全です!」という食品は高値になります。500円の牛丼と一緒ですね。

 供給が多いから過当競争になり、価格がどんどん下がっていきました。これがデフレの元凶です。

 今回、牛、鶏は供給がストップしてしまいました。一部の生産者が保証する高級品は別として、米国産などの安い肉は入ってきません。おかげで、豚肉の卸値はガンガン上がっています。

 牛、鶏にしても、産地がきちんとしている安全に食肉は高騰しています。戦後、まったく卸売物価指数が変わらなかった玉子ですらあがっています。

 食べ物の影響はものすごいものがあります。

 今年、もし、冷夏で米の収穫がうまくいかないと、米もなくなります。かつてのタイ米緊急輸入とかになるかもしれません。

 となると、デフレが吹っ飛ぶかもしれませんね。

 政府が知恵をいくら絞って考えても止まらないデフレが、BSEとトリインフルエンザのダブルパンチで吹っ飛ぶかもしれませんね。

 世の中は複雑系なのです。



 ところで拉致問題だけど、今回の交渉で「拉致家族の子どもたちは帰す」という話し合いは少なくともついたんじゃないの? 参院選前に発表というタイミングを図ってるんじゃないかねぇ。違うかな。

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2004年02月09日 (月)

「白い巨塔」と「砂の器」のヒットが示すこと

蘇る角川商法

 いま、視聴率で好評なのは2つのドラマ。

 「白い巨塔」と「砂の器」だそうです。「白い」はたまに見る時もありますが、後者については放映されていることすら知りませんでしたが、家族が好きでよく見てるようです。

 実はこの2つ。日本を代表する映画です。学生時代、池袋文芸座で何度も見た経験があります(凝り性なだけに少なくとも30回は見たはず)。

 ドラマのおかげで文庫本、DVDがバカ売れとか。とくにDVDは、いま、テレビで放送しているドラマの予約注文ではなく、かつて、田宮二郎が主役財前五郎に扮した大映映画版のDVDだとか。丹波哲朗さん、加藤剛さんの「砂の器」も売れてます(わたし、両方とも持ってます。面白いことに、この2つの映画に加藤嘉さんという青俳出身の名優が登場しています。それぞれ大河内教授役、和賀英良こと元浦秀夫の父親役)。

 「これは当たる」「オリジナル版も売れる!」と廃盤になってる作品をもう一度ブレスにかけることは、大変、勇気のいることですが、よくやりましたね。

 かつて、「犬神家の一族」で映画と小説の2つをヒットさせたことから、メディミックスで成功することを角川商法と言いました。今回の商法はリメイクとオリジナル、そして文庫を売る「新しい形のメディアミックス」ですかねぇ。




いまの時代ヒットする企画はこれ!

「砂の器」は松本清張さんの原作ですが、正直、映画のほうがはるかに出来がいいです。というのも、原作は後半から謎解きの科学小説のようになって「人間」が見えなくなるからです。もちろん、原作がなければ映画のホン(脚本)もできなかったわけですけどね。

 橋本忍さん、そして山田洋次さん(寅さん映画の監督)がホンを書きました。旅館で2人こもって書き上げます。かつて山田さんの本の中にこんなくだりがありました。

 「山田くん、この小説を映画にした時、クライマックスはどこだと思う?」

 「・・・」

 「ここだよ、ここ。・・・わずかばかりの餞別をもらって村を追い出された父子2人が、雨や雪、いじめ、偏見といった迫害の中で、2人でしかわからない旅をしてきた。このシーンを日本の美しい四季を通じて描けないだろうか・・・」

 ハンセン氏病を癒やすために巡礼の旅に出たんですね。それは地獄の日々でした。少年を人間不信にする出来事ばかりです。この苦難によって、かえって父子の愛情はさらに強く育まれていったのです。

 テレビではどう描いたか(これからか?)は知りませんが、映画ではそれはそれは美しい映像でした。それだけに、父子の愛情の深さが輝いていました(わたし自身、父親だけにこのシーンはたまらないですね)。

 「あげな思いをしてきた親と子だよ。オレはおまえのクビに縄をかけてでも引っ張ってくからな」(余命少ない父親の入院先に連れて行こうとした三木元巡査)

 「和賀は父親と会いたかったでしょうね」(吉村刑事)

 「そんなこと決まっとる! いま、彼は父親と合ってる。もう彼には音楽の中でしか父親に会えないんだ」(今西刑事)

 音楽の世界、イメージの世界でしか会えない。けれども、「愛」で結ばれた父子ならば、それで十分通じ合えます。なぜなら、「愛」は距離や時間といった制約など簡単に超越してしまうからですね。



 トレンディドラマは今後も相変わらず視聴率が取れるでしょう。しかし、いま、日本人はちょっと違う「愛」の形に惹かれているのかもしれません。愛は愛でも、恋愛に代表されるような愛ではなくて、もっともっと強くて神々しい普遍の「愛」ですね。

 どんなことがあっても絶対に変わらぬ愛・・・への共感というか憧れ(それだけ心が冷えて寒い人が増えているということかなぁ)。



 さて、これからテレビでヒットするとしたら、「白い巨塔」と同じく山崎豊子さんの「華麗なる一族」かもしれません。

 「小が大を呑む」という金融界の群雄割拠をベースにした作品でしたけど、いまの時代を見れば、まさにドンピシャ。日本の金融機関の栄華と破綻、そして地獄。外資系金融機関でもある新生銀行みたいのも登場させれば面白いんじゃないかなぁ。



 ところで、吉野家が牛丼を500円で出すらしいね。この値段は和牛だからしょうがないけど、店舗を限るにしても、有終の美があるからこそフィーバーするのであって、いつでも食べられるとなったら、下手すると、価格を上げ下げして愛想を尽かされたマクドナルドの二の舞になるんじゃないかぁ?

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2004年02月02日 (月)

吉野家が寿司屋になる日

豚肉がダメになったらどうするの?

 いよいよ、吉野家の牛丼がなくなりますね。

 地域によっては、もうすでに消えたところもあるでしょう。松屋、なか卯からも牛丼も消え、カレーと鰻丼、鮭イクラ丼、焼鶏丼ばっかし。

 こうなると、近々、「牛丼」がヤフーオークションに登場するかもね(んなわけない!)。

 鳥インフルエンザのために、焼鶏丼も消えて無くなりました。

 これで豚肉に何かあれば、日本人はもう魚と野菜しか食べられなくなり、ベジタリアンになってしまいます。

 おそらく、吉野家のメニューは「鮭イクラ丼」「海鮮丼」「ウニイクラ丼」・・・なんだ寿司屋かぁとなるかもしれませんなぁ。

 「えっ、吉野家が寿司屋に!?」




脱皮できない蛇は死ぬ!

 ダーウィンの『進化論』の中に、最後に生き残る生物は何かという問いがあります。

 @もっとも賢い生物。

 Aもっとも強い生物。

 Bもっとも変化に対応できる生物。

 あなたはどれが最後まで生き残ると思いますか?

 そう、Bの変化に対応できる生物ですね。

 頭がいいでも、強いでもないんです。周囲の環境変化に対応して自分を変えられる生物が最後まで生き残れるのです。ずばり言えば、過去の自分をいつでも捨てられるということです。

 「脱皮できない蛇は死ぬ」という言葉が中国にはありますが、人間も組織も同じですね。

 「自分がいちばん」という自信を持つのは素晴らしい。かといって、それで思い上がって油断していたら足をすくわれます。まして、ビジネスの世界は生き馬の目を抜く世界では、あっという間に形勢逆転を余儀なくされるでしょう。

 傲慢は必ず油断とコンビでやってきます。

 その油断とは、たとえば、「いまの好調な状態」が永遠に続くという自惚れであったり、過去の成功体験にとらわれるあまり、商品やサービス、マネジメントが陳腐になっていることに気づかなかったり、気づいていても「まだまだいける」と対応が遅かったりすることです。

 ドラスティックに方向転換する舵取りができますか?

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2004年01月26日 (月)

捨てなければ得られない!

二度と手に入らない宝物


 人間、いったん手に入れた宝物を捨てることはなかなかできません。

 おもちゃをプレゼントされた子ども。実は、それはお兄ちゃんにあげるものだった。

 「ほら、ボクにはこっちの縫いぐるみを買ってあげたの。それはお兄ちゃんのでしょ?」

 しかし、いくら言っても手放すわけがありません。

 古賀さんもきっとそうなんでしょうねぇ。

 とくに、衆院議員という宝物は政治家にとっては子どもの「おもちゃ」以上のものでしょう。あの山タフを破って当選したのですから快挙。下手すると、二度と手に入らない宝物だったのかもしれません。




ああ勘違い!


 捨てなければ得られない物が、世の中にはたくさんあります。

 あんなにしがみついた宝物だったのに、手放した後、振り返ると、「えっ、こんなものだったの?」と気づくことも少なくありません。

 たとえば、サラリーマンにとっての会社。わたしなんか、転職したとたん、会社の本質に気づいてしまいましたもの。

 「あっ、会社が好きだったんじゃないな。仕事がしたかったんだ」

 辞めた途端に雁字搦めの網が切れて、開放感と解放感でいっぱんになりましたもの。

 やっぱり、安住は人間の可能性を殺します。

 捨てずに愚痴ばかり言ってるサラリーマンはいまもたくさんいるでしょう。そして、定年になった時に後悔するわけです。

 「あの時がチャンスだった、あの時にジャンプしとけば良かった」

 そういう人はいまからでも十分、間に合うことを知らないのです。

 しかし、捨て所、捨てるタイミングを誤る人は少なくありません。

 傍観するに、古賀さんもタイミングを逸しました。

 「詐称ではありません。事実誤認です。しかし、政治家としての不明を恥じて辞職します。もう一度、雑巾がけから始めます」と宣言したら、「次」があったと思いますよ。

 おそらく、出処進退の鮮やかさとイケメンのおかげでマスコミの引っ張りだこになったでしょう。テレビなんて単純だから、テレビタックルとか朝まで生テレビとかね。そしたら、次の選挙は「ほとんど死に体」の山タフなど問題なく当選確実ですよ。

 しかし、彼はいま山タフ以下になってしまいました。あの人は下半身に問題がありましたが、この人は唯一の「売り」である清廉さを捨ててしまったのです。

 彼にとってもっとも大切にしなければいけない宝物とは、「議員資格」ではなく「清廉イメージ」だったんです。

 捨てるべき物を間違えましたな。

れでも主役で頑張りたい。逆に言えば、脇役でいる限り人は本気にはならない。リストラはチャンスそのものを無くしてしまう。やっぱり、淋しい仕打ちである。

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2004年01月19日 (月)

ゴールへの道は一本だけじゃない!

ルートはいくつもある

 自衛隊のイラク派遣が現実のものとなりました。

 大臣は大仰な使命感を鼓舞して送り出していましたが、まるで出征兵士を送る歌のようでしたね。

 大義名分、使命感がなければ、人間は魂のこもった仕事ができないんです。

 これから何が起こるかわかりません。「不測の事態」があれば、政権瓦解もありうるでしょう。

 この行動が国際社会への仲間入りを宣言するものではけっしてありません。ただ、北朝鮮との問題を抱え、日本も軍事的な行動をとるのだというメッセージにはなったでしょうね。

 「自衛隊がイラクに行って何の役に立つの?」と思うかもしれませんが、小泉さんはイラクだけを見ているのではありません。北朝鮮に対してのメッセージを込めていると思いますよ。

 「経済制裁は戦争を意味する」

 これは北朝鮮側のスタンスです。同時に、これは本当だよという意見は小沢一郎さんです。ですから、いたずらに経済制裁という言葉を国会で議論すべきではない、というスタンスでしょう。

 拉致問題についても、北朝鮮は一つのルートだけに固執せず、二つ、三つとルートを作って、自国に有利に運べるように研究、模索しています。それに対して、日本の外務省など、いつだって道は一本しかありません。当然、このルートがなくなれば交渉破綻。かといって、NGOなどのルートは絶対に認めない。妨害する。国益ではなく、そこにあるのは省益だけなんでしょうな。

 けど、富士山登山でもルートは何通りもあります。問題解決には様々な方法があります。「これしかない」「このルートしか認めない」という狭量な選択で解決できるほどことは単純なんでしょうか。




キーパースンは一人で五票持っている!

 人間が二人以上集まれば、必ずリーダーとフォロアーに分かれます。リーダーは決裁権を持ち、フォロアーはその決定に従うのです。

 もし十人いたら十人全員が平等に票を持つことなどありません。一人で五票分持っている人が必ずいます。金正日さんなど、一人で全票持ってますものね。

 このキーパースンを動かすことが外交です。動かすという意味は、揺さぶりをかけるということです。そのためにも、一本のルート、方法ではダメなんです。

 彼らが展開しいるように、あらゆるルートから揺さぶりをかける。フックがあった部分に集中し、そこから全面展開する。一点集中全面展開は全共闘のスローガンだったではありませんか。

 「この数年間の努力が水の泡」

 こうならないためにも、ルートはたくさん作っておく。それがリスクマネジメントだと思うんですがねえ。



 ところで、自衛隊派遣した後、政界が平安すぎると思わない?

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2004年01月12日 (月)

いよいよ吉野家カウントダウン!

人生最大の危機!

 「わたしが生きている間、経験できないであろう最大の危機です」

 吉野家D&C、安部修仁社長の記者会見での言葉です。

 昨年末、米国ワシントン州でBSE(牛海綿状脳症)感染疑惑牛発見の発表がありましたね。おかげで、輸入禁止。

 吉野家にとってはまさに青天の霹靂。上を下への大騒ぎだったでしょうな。

 この時、吉野家には「やるリスク」と「やらないリスク」があったと思いますよ。

 「あくまでも牛丼にこだわるリスク」

 「牛丼からほかの商品へと切り替えるリスク」

 いずれ解禁されるにしても、それが数日後なのか、数カ月後なのか、それとも数年後なのかわからないとなると、先送りなんてできません。

 いずれにしても、リスクとリターン(メリットとデメリット)を評価して判断する。ここがキモですね。




ブームは広報戦略で作れる!

 このままいけば、平成十六年一月〜二月には牛丼が提供できなくなるといいます。

 年明けから吉野家は緊急対策として深夜営業店を閉鎖したり、特盛の販売停止ですもんね。カレー丼とかいくら鮭丼、焼鶏丼も投入してます。

 道を歩くたびに、吉野家を覗いてますよ。

 「客、入ってるかなぁ?」

 やっぱり、吉野家は牛丼だよ。カレー丼なら子会社のHOTPOTで食べるよ、という人が多いんじゃないかな。たしかに、味にしても値段にしても、カレー専門店「COCO壱」のほうがいいものね。これからは専門店の時代ですからね。吉野家にとって、いまは世を忍ぶ仮の姿ということですな。

 かつて、吉野家がグンと伸びたのは並盛一杯二百八十円という価格破壊を引っさげて、業界を席巻した時です。けど、この時、二百八十円だからヒットしたんじゃありませんよ。わたし、売上推移をじっと観察してましたもの。

 すると、二百八十円という価格破壊が連日、ニュースとしてテレビ、新聞で話題になった。この露出効果、宣伝効果が客を作りだしたんです。それが証拠に、二百八十円に切り替える数日前からもうすでに客数はピークを迎えていましたもの。ずばり言えば、牛丼など、考えに考え抜いて食べる物ではありません。あっ、吉野家だ、牛丼でいいか、という「衝動食い」なんです。

 今回の一大危機を絶好のチャンスに変えるには、「牛丼カウントダウン」なるものを演出して、「ラストまであと何杯!」というキャンペーンを展開すべきでしょうな。

 「最後の牛丼を食べた人には狂牛病の地カナダ旅行!」なんてね。このくらいやらないと、元は取れないよ、吉野家さん。



 ところで、拉致問題だけど今年で決まりそうですな。というか、小泉さんにとっては参院選がもたないよ。ほかの派閥も拉致問題で点数稼いで人気とろうとしてるのが見え見えだね。

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プロフィール

中島孝志(なかじまたかし)
■東京生まれ。早大政経学部政治学科、南カルフォルニア大学大学院修了。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立。経営コンサルタント、経済評論家、ジャーナリスト、作家 (ペンネームは別) 、出版プロデューサー、大学・ビジネススクール講師等ビンボー暇無し。
■ビジネスパースンのアフター5勉強会の先駈け「キーマンネットワーク」を26歳から主宰。ただいま全国で開催している勉強会は
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「松下幸之助経営研究会」
「中島孝志のスピリチュアル研究会」
「日曜読書倶楽部」
「濡れ手で粟!中島孝志のビジネス研究会」
「黄金の卵を産む!ぴよこちゃん倶楽部」

■講演・セミナーは銀行、メーカー、外資系企業等で大人気。全国紙をはじめ専門誌、永田町メディア、金融経済有料サイト、大手企業広報誌から宗教団体機関誌などの連載を20年以上続ける。
■著訳書は480冊(電子書籍100冊含む)。大臣や経済団体トップなど政財界をはじめとした要人プロデュース延べ500人超。読書は年間3000冊ペース。落語と宝塚歌劇、大衆演劇、そしてシャンソンの熱烈なファン。
■日本青年会議所の「TOYP(人間力)大賞」を87年から3年連続受賞の快挙(横浜JC推挙)。
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