カテゴリー:中島孝志の不良映画日記

2020年04月17日 (金)

「ある女流作家の罪と罰」

 忘れないうちに(その1)・・・ダウは33ドル高としょぼい上げ。下落よりはずっといいけど。ナスダックとSP500は連騰。ま、‎GAFAとか‎FANGMANが牽引してるわけ。いつもそう。ほかは相変わらずしょぼい。



 モースタでは「株価動きなし」と某コメンテーターさんが解説してたけど、フィラ反発は要注目じゃない? 中国も復活の狼煙はこれで示すしかないんですから。日本のセクターは設備投資抑制というけどね。
 ほら、9時半現在、ダウ先物は24200$超(▲843$高)。4/12配信「どん底メルマガ」=「A」4/6から▲25%高。


ふらふらふらふら、ぶらぶらぶらぶら。よーやっと決まり! 第1弾。「一律」「制限なし」が正解。「本人確認」を役場なんぞにさせたらいけません。どこのバカが言ってるんだろ? 財務省だろうな。
 窓口が感染センターになっちゃうよ。銀行使えばいいの。日銀券と交換するの慣れてるし、手渡し不要。法律改正不要。きっとそうなります。

 忘れないうちに(その2)・・・本日深夜 「3分でわかる!チャートたっぷり!中島孝志の『経済教室』 を配信しています。





 タイトルは 『世界で「マスクバブル」が勃発!? 繰り返してこそのバブル景気!「崩壊は人民元より実はドル?!」がトランプのシナリオだ!』 です。ご確認ください。

 うーん。やっぱ作家も商売だわな。当たり前のことですけど。文化だとかハチの頭だとか関係ない。

 反省して今日から書こう。幸か不幸か外出自粛要請中なんすからね。

 読者と編集者の意見をよく聞き、注文には誠実に応える。企画を提案するだけでなくサイン会とか講演会、テレビ、ラジオ等のメディア出演はすべてこなす。

 こういう自助努力も誠実に続ける。

 いまなお本が出せるというのは奇跡に近いわけですよ。なんたって自分の本だけで500冊近く出版してるんですからね。幸い、いまのとこ、執筆依頼がとぎれてないる。版元に損をさせなければ注文は続きます。

 まだ紙本の出版が存在するいまのうちにがんばる。いまやらないでいつできる!・・・ですわな。ま、自分で出版社つくってるようなもんですからね。私の場合。シナジーを演出しなくちゃ。いまどき、紙本の時代じゃないですよ。はっきり言って。自分で出版社をつくる時代です。 

 ま、これは来期の東京原原でじっくり指南しましょう。

 さて、映画館も閉鎖。演芸場も閉鎖。宝塚も閉鎖。歌舞伎座も閉鎖・・・まいりました。鬱々とする日々というのはこういうことかいな。

 DVD流しっ放しで仕事してます。

 1967年、リー・イスラエルはキャサリン・ヘプバーンのインタビュー記事で注目を集めます。それをきっかけに伝記作家に転身しちゃいました。

 好評は好評なんですけど続かない。大切なことは「続けること」。で、落ち目になります。筆1本では食べられない。しかたなく、本だとか所有物を売って生活するわけ。

 ついにはヘプバーンがくれた手紙まで売却・・・。これが間違いの元る。有名人の手紙は売れる。それがセンセーショナルであればあるほど高く売れる。



 で、どうしたか? なんと、彼女はその人がいかにも書きそうな手紙を創作する達人だった。これこそ天職! いままでの人生でいまが花。楽しくて楽しくてしかたない。

 けど、いつまでも続きません。捏造を疑われる「ブラックリスト」に載っちゃうわけ。売り込みは友人のジャックに依頼。ところが、彼はFBIに逮捕されちゃった。

 さあ、大変。



 主役はもともとジュリアン・ムーアの予定だったらしい。それはそれでいいかもしれんけど、身だしなみには無関心な51歳の落ちぶれた女流作家にはメリッサ・マッカーシーのほうが現実味があるわな。

 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は 『興行師列伝 愛と裏切りの近代芸能史 前編』(笹山敬輔著・902円・新潮社)です。とてもいい本です。

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2020年03月14日 (土)

宍戸錠さんの名演技が光る!名作「拳銃無頼帖 抜打ちの竜」

 新型コロナウイルスで大騒ぎですが、この1/18に大好きな宍戸錠さんが永眠されました。

 物心ついたとき、テレビ映画でいちばん印象に残った人が宍戸錠さん。
 主役とかベイビー(いい役・善玉)ではなく悪役。闇が深ければ深いほど光は輝きますが、映画の面白さはこの「コントラスト効果」で決まるわけでね。



 カッケーなー。ニヒルつうの、こういうの。断然「コルトのジョー」に一目惚れ。

 ニヒルとアヒルの違いもわからん小学生。こんな映画見てるクラスメートは1人もいないわけでね。
 でも、「モデルガン」にはガキどもは憧れるのか、休み時間になると「貸してくれ」「おれも!」なんて奪い合いになるほど。

 お年玉をかき集めて買ったのが「ワルサーPKK」。当時2800円。


授業中に間違ってぶっ放しちゃって、めちゃ怒られました。いま考えると先生驚いただろうねー。半端ないからね、音が。

 「コルトのジョー」にあやかって「コルト45」が欲しかった。もっと欲しかったのは「ルガー」。けど、小学生では引き金がひけません。非力で。その後、南部銃とかシュマイザーとかだんだん凝ってきます。いま、30丁くらいあるんじゃないかなー。もっとあるかも。

 ナイフもかなりあるんだけど。大昔、ナイフを5本ほどもって飛行機に乗ろうとしたら、警備員がすっ飛んできて取調室に連行されたことがありました。

 で、「抜打ちの竜」ですよ。裕次郎でも小林旭さんでもなく、赤木圭一郎さん! 若かったなー。21歳です。大船の歯医者さんの息子。栄光学園出身。俳優にならなければ医師とか歯医者になってたんだろね。撮影の合間に遊んでたゴーカートの事故で亡くなることもなかったんでしょうけど。




はじめて好きになった女優笹森礼子さん。トニーとジョーの相方なんすよ。浅丘ルリ子さんくりそでしょ。

 「チッチッチ」と舌打ちしながら、指で「それは違うぜ」とポーズ。これが「コルトのジョー」のしぐさ。こんな日本人どこ捜してもいませんよ。いまでもいないと思うけど。真似したなー。
 たまにいるね。指のポーズだけだけど。「コルトのジョー?」と聞いてもぽかんとしてますから知らないんだろうね。

 主役を食っちゃうわけじゃないけど、自然と二枚看板になっちゃった。「コルトのジョー」が出てこないと始まらない。登場すると「待ってました!」と声がかかる。

 最後には2人が対決して、結局、殺されるわけだけどね。わかっちゃいるけど「殺さんといてくれ」と願ったりしてね。
 製作サイドもそこらへんよくわかってて、トニーとジョーが果し合いをする周囲に「ホントの悪役たち」が隠れて2人を狙ってるわけよ。

 で、ピストルの音。

 驚くトニー。ジョーはトニーを撃っていない。トニーの背後にいる悪役を撃ってた。トニーはジョーを撃っちゃった。ここで2人はガンマンとして互角と観客は知るわけ。

 「ジョー! 立つんだ、ジョー」は『あしたのジョー』だわな。
 
 トニーは片っ端から悪役を撃ち殺して、倒れたジョーを抱くわけ。ジョーはといえば、ニヒルに笑いながら死んでいく・・・カッケーー!

 どちらが主役かわかんない。新しい形のヒーローですよ。悪役のほうが人気あんだから。つうか、ヒット作品は悪役人気でもつんです。

 小学生にもたまんないわけね。これを休み時間に何度も何度も演じてたわけですから、「またやってる。子供ね」と女子からバカにされてたでしょうね。

 授業中にぶっ放してからモデルガンは学内持ち込み禁止になりましたんで、あっという間にブームは終わりました。でもモデルガン仲間でアキバとか御徒町、上野、新宿のモデルガン屋さんめぐりとかしたなー。



 宍戸錠さんは日活ニューフェイスに合格。日芸出身。もともと色男ですけど、途中から豊頬手術して個性的な容貌になりましたよね。

 中高はテレビ映画でも拝見することがなくなりました。その後、再会するのは・・・。

 ご存じ『仁義なき戦い』です。千葉真一さん(若い頃を演じた)の名演技で知られる大友連合会組長大友勝利役。


「ワシらうまいもん食うての、マブいスケ抱く、そのために生まれてきとんじゃないの」


「おまえ、盃ゆうのをかろう考えとるんじゃないか。牛の糞にもダンダンがあるんで―! おまえとオレが五寸か!」

 松方弘樹演じる市岡組長のセリフがまたいいの。

 「大友さんよ。ケンカはいつでもできる。けど、わしらそう酒は一緒にのめん。まあ一杯」
 「市岡、ざけんなー。おれをだれやと思うとるんじゃ。こんなちいこいんでのめるか」とテーブルの料理も酒もぜんぶ横倒し。

 迫真の演技でしたね。
  
 どっち見ようかな。どちらもDVD持ってるんだよね。宍戸錠さん、サイコーの役者でしたよ。合掌。

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2019年12月19日 (木)

「カツベン」

 文句なしにおもしろい。エンタテイメント映画に徹してますね。
 なんたって人が死なないもん。

 カツベンこと活動弁士ってご存じですか?

 主演の成田凌さん、声いいねえ。こういう声でないとカツベンは無理。ていうか、もしかして吹き替え?


『シコふんじゃった。』『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』『舞妓はレディ』等でおなじみ周防正行監督作品。

 カツベンてーのは、無声映画(いまとちがって音声が入ってない映画ね)に「解説」をつける人のこと。リズム感、抑揚、声色など、独特の節回しで観客を魅了するエンタテナーのことです。

「客はシャシンを見に来るんじゃなくて、俺の解説を聴きに来てるんだよ」

 そうだと思いますよ。アイドルですよ。いまの「嵐」とか、ああいうレベルでしょ。女性は映画の世界にのめり込み、カツベンが描く世界にどっぷり浸かってしまう。メロメロってやつでしょうね。



 いまの時代も、カツベンとしてめちゃウケてる人がいます。



 シャシンは昔の無声映画を引っ張り出してくるときもあるし、サザエさんなのかなんなのかわからんパロディをみずから創作して演じることもあります。





 いずれにしても「カツベンの世界」はとっても面白い。サイコーです。

 さて今日の「通勤快読」でご紹介する本は 『23区大逆転 前編』(池田利通著・902円・NHK出版)です。とてもいい本です。

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2019年11月19日 (火)

「YESTERDAY」

♪ハリスンさんも死んだ ジョンさんも死んだ
 今度は私の番なんだ♪
 
 いや、これは「お吉物語」のセリフでした。トホホ・・・。

 全篇ビートルズのヒットナンバーなんで、団塊の世代あたりはご機嫌でしょうね。事実、その世代の観客が多かったみたい。

 監督は『トレインスポッティング』『普通じゃない』『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイルなんだけど、脚本のリチャード・カーティスが好きでして。『ノッテングヒルの恋人』に『ブリジット・ジョーンズの日記』つうか、いちばん好きな群像劇『ラブ・アクチュアリー』の監督・脚本でも知られてますよね。

 テイストがやっぱ似てる。当たり前だけど。



 ご存じ、「ビートルズ」のことを知らない世界に、ビートルズ好きの売れないミュージシャンが現れたら?つう話。

 そりゃ世界的にブレイクすんのわかってんだからね。決まってるっしょ。模範解答見て受験すんのと同じ。『バック・トゥ・ザ・・・』で未来の勝ち馬データ知ってて過去に戻って競馬で百戦百勝。超大金持ちになったつう話と同じ。

 大スターになっちゃう。けど、代償なんてものがありましてね、こんなインチキ・サクセス・ストーリーでさえも。

 主人公はどうすんの? まあ、このあたりの苦悩がテーマかな。どんなに成功してる人でもいいことばかりじゃないよ、ってね。

 でも「毒杯をあおってみないか。大スターになりたきゃ」と勧誘するエド・シーランのやり手女マネジャー。この女優なかなかっす。ケイト・マッキノンね。

 脚本のリチャード・カーティスと仕事がしたくて臆面もなくアタックしたとか。

 「リチャードは私が世界一好きな人になったわ! 本当に面白い人なの。彼の作品も面白いけど、深い心の傷や、ロマン主義、弥沙氏さや人としての喜び、世界との絆などを称える気持ちに深く根差しているから、彼の映画は公開時に人気なだけでなく、時が経っても傑作として残っているのだ、と思う」

 よくわかってるなー。大正解の評価ですよ。

 「アジア系が主役とは考えられなかったが、自然の流れでそうなったんだ」(リチャード・カーティス)
 
 「エド・シーランは多忙の中、俳優として出演してくれた。俳優と一緒のリハーサルもしてくれた」(同)

 けどさ、名曲ぞろいのビートルズで映画でどれを使うか? ま、これがいちばんの問題だったみたい。たしかにあれもないしこれもないし・・・ところで、ビートルスのナンバーっていくつあるかご存じ?

 タイトルにもなってる「♪YESTERDAY」はあり。これってポール・マッカートニーがあまりにも奇跡的な曲だったんで、だれか他人の曲を盗んだかあるいは夢かと思った、つう作品。たしかにねー。クレジットはお約束で「ジョン&ポール」になってるけどね。

 そういえば、エド・サリバンショーに初出演したとき、ポールだけアコースティックでこの歌、披露してたよね。

 でね、最後の最後、エンディングからエンド・ロールまで流れる曲ってなんだと思う? たぶん正答率は2割だろうね。観客は終わるまで立ち上がらなかったな。

 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は 『パチンコ』(蛭子能収著・ 1,200円・角川書店) です。とてもいい本です。

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2019年10月21日 (月)

「歌謡曲だよ、人生は」

 忘れないうちに(その1)・・・日本ラグビーチームの皆様、ヘッドコーチ、スタッフの皆様、素晴らしいゲームをありがとうございました。参加チームの皆様、ありがとうございました。そして・・・。
 「この2、3週間で我々は日本に何度も何度も恋に落ちた。彼らは15年にもW杯開幕週に南アフリカをKOする奇跡の一戦で我々の心を勝ち取ったけれども、今や、彼らの目を奪われるラグビーと生来の無私無欲ぶりには、どの国の人々にとっても『2番目』に応援することになったのだ」
 米大手放送局「ESPN」の皆様、感謝感激。誠にありがとうございます。

 ゲーム中は戦争。終わればノーサイド。誠に誠に日本人にふさわしい紳士のスポーツです。

 忘れないうちに(その2)・・・本日深夜零時に 「3分でわかる!チャートたっぷり!中島孝志の『経済教室』 を配信しています。タイトルは 『がんばれトランプ!「売国奴」が群がるホワイトハウス!こんな国に未来がある?!』 です。お楽しみに・・・。

 先週から、実は今週も「通勤快読」では「蛭子能収さん」の本を取り上げてますが、「映画監督もした」と書いてるんですよ。しかも、それ、観たことあるし、DVD持ってるしぃで、調べたら、07年6月6日 (水)に紹介してるのね。

 てことで、転載します。

・・・・・・・・・・・・・・・
 「歌謡曲だよ、人生は」

 「日経のBizPlus」に連載中の「社長の愛した数式」が好評で1日5万人を突破するアクセスで日経がびっくり。自慢ではありません。「BizPlus」は20人の執筆者で計18万人の読者がいるんですけど、小生のコラムがダントツ人気なのです。いやいや、けっして自慢ではありませんぞ。



 この映画、横浜ではやってないのね。で、本日、日経新聞等のインタビューがあったんで、これ幸いと、上映時間をスケジューリングして観て来ちゃいました。

 銀座4丁目、和光裏の「シネスイッチ銀座」で上映してんの。銀座のど真ん中にあんの。

 客はオババばかり。見渡すかぎり、オババ、オババ、オババ。オババの佃煮ができまっせ。この人たち、2人揃ったら怖いもの無しだかんね。それが束になっているんだよ。どうなったと思う?

 以下は本日、私が遭遇した上映中のオババたちの会話です。しばらくお楽しみください。

(画面:ボクシングの試合)
「痛そう、おお、痛そう。あれは痛いわ、あれは痛い」
「ホント、役者も大変ねぇ」
(トイレに閉じこめられてエアギター大会に出られない主人公)
「ドジなんだから。さっきからずっと。ばっかみたい」(そういうキャラなんじゃあ!) 

(「女の道」の歌詞がわからなくなった主人公)
「♪うぶな私よ、うぶな私!あんたが唄ったんだから知ってるでしょ」(そういう芝居なんじゃあ!気づけ、こらあ!)
(ラストでとびっきりのいい女が登場)
「あんなのあるわけないよねぇ。釣り合わないわよ」(だから、芝居なんじゃあ!)

(ラブレターが山ほど机から出てきたシーン)
「ストーカーよ、ストーカー。あれ、絶対、ストーカー!」
(歩さんがチャリに乗って五郎丸の車をつかまえる)
「良かったねぇ、パチパチパチ(劇場が揺れたど!)」

 静かに観られんのか! いちいち反応すな! 隣と感想しゃべるな!あとにせぇ、あとに! まだ映画始まったばかりやろが! それに何回も出たり入ったりすな! ピカっと明るくなるから、一瞬、スクリーンが見えなくなるんやど!

 「○○さん、お茶」「ありがと。じゃ、お煎餅ね」「ありがと」
 仲良く会話すな! いま、上映中やろが! まとめて延髄蹴ったろか! 



 これ10話+オープニング+エンディングで、計12の歌謡曲からイメージする映画を作るという、きわめて挑戦的な、けど、もしかすっと「世にも奇妙な物語」になっちゃいそうなトライアルなのね。
 
 なんたって、私ゃ歌謡曲の味方だかんね。そりゃ、お坊ちゃまの頃は、毎朝、母が弾くショパンのピアノ、父が奏でるメンデルスゾーンのバイオリン。これらが私の目覚ましでしたよ。けど、歌謡曲は好きなんです。

 ばらばらの監督が選曲してるわりには、はまりますなぁ。見事にはまります。たぶん世代的には団塊だと思うけど、私にドンピシャの選曲。

 映画的には笑えたのは「女の道」。で、感動したのは「逢いたくて逢いたくて」。

 後者は妻夫木聡くんと伊藤歩さんのコンビ。なかなか、できたショートストーリー。日テレの「泣ける実話」にも登場できそうなレベルですよ。妻夫木くん、歩さん、演技が巧い。

 伊藤歩ちゃんはいい。「東京タワー」「のど自慢」「カーテンコール」にも出てた。



 「逢いたくて逢いたくて」は昭和40年、岩谷時子作詞/宮川泰作曲で大ヒット。
 この歌、大好き。実は園まりさんのベストCD持ってるんです。彼女の曲で好きなのは「なんでもないの」って曲なんだけど、知らない?

 あと、映画はイマイチだったけど、「みんな夢の中(昭和44年)」(浜口庫之助作詞作曲)も好きだなぁ。

 今日、高田恭子さんの舞台挨拶があったんだよね。私、インタビュー受けてて観られなかったです、はい。

♪恋はみじかい 夢のようなものだけど
 女心は 夢をみるのが好きなの♪

 高田さんは元々、関西フォーク出身。あの名曲「竹田の子守歌」も最初に唄ったのはこの人。

 12曲の中に実はいちばん好きな曲が入ってて驚いてしまいました。しかも、その映画。私がしょっちゅう行く地元のライブハウス関係者が2人出演してんのよ。あれ、これ、もしかして・・・うわあ、感激! やっぱ、いい曲だなぁ。これは後日、お話しましょうね。



 DVDは映画版と音楽版の2枚組。音楽版はオムニバス出演主役の皆さんへのインタビューと歌謡曲。これ、お得です。なにがいいかって、蛭子さん、ギター抱えてノリノリで歌ってるの・・・「♪愛しのマックス」ですよ。で、サックスは武田さん。

 蛭子さん、微妙にズレてるけど音程は外さず意外と巧い。ぜひ見てほしいっす。

 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は 「死にたくない 一億総終活時代の人生観 後編」(蛭子能収著・924円・KADOKAWA)です。とてもいい本です。

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2019年10月05日 (土)

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

 混んでましたな。うーん、面白かったか? そこそこ。どうして見ようとしたか? 原原メンバーのご推奨。結果は? うーん。160分。痛い。ホント痛い。

 でも、こういうチャンスがなければ永遠に見ないかも。『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』『ジャンゴ 繋がれざる者』は見ました。

 けど、これはどうかなー。「ワンス」ならNYでしょ。やっぱねー。



 さーて、時代は60年代のロス。「FBI連邦警察」「タイトロープ」「コンバット」全盛。デカさん演じるのは落ち目の映画スター。ブラッド・ピットは親友でスタントマン役。

 これ、モデルつうかインスパイアされたのは・・・バート・レイノルズですよ。ということは、スタントマンはハル・ニーダムでしょ。



 このコンビ、いいなあ。結婚しちゃうんでね。男の世界が壊れちゃうけど。野郎つうのはこんな関係が大好きなのよ。志村さんと大吾さんてそうでしょ

 タランティーノですから、ファミリーを大切にしてますね。

 「○○する?」
 「塀の外を歩いてきた。未成年一発で逮捕されたくないんでね」



 実は、映画全篇で気になったのがこの女優。プッシーキャット演じるマーガレット・クエリー。ドラマ「Fosse/Verdon」でエミー賞助演女優賞に初ノミネート。まあ、『フォー・ウェディング』のアンディ・マクダウェルが母親とはね。サラブレッドだわな。

 そういえば、ブルース・ウィルスとデミ・ムーアの娘も出演してるし、大好きなティム・ロスの息子も出演。なんやねん、タランティーノ・ファミリー総出演やんけ。ティム・ロスも出演してるしね。

 そうそう、テレビ登場で映画が落ち込むのは日本も同じ。まあ、懐かしい映画がたくさん「入子」で紹介されてるから二重に面白いね。
 
 同時に・・・ロスで起きたシャロン・テート殺人事件が後半の主題。
 チャールズ・マンソンつうカルトの親玉同様、親にも棄てられた信者たちに殺しをそそのかす。妊娠中の彼女が殺されちゃうわけ。

 1969年8月9日のこと。

 ゴミに殺されたわけですけど、人の価値を計るモノサシなんてないからね。

 映画では、デカとピットが襲われるだけ。逆にマンソン一身は火炎放射器で殺されちゃう。

 『レザボア』同様、痛快。音楽サイコー。

 そういう意味では『イエスタデー』は期待できるかも。。。

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2019年08月10日 (土)

「ライオン・キング」

 まあ、ライオンは格好いいですよ。チビちゃんは可愛いしね。百獣の王にふさわしいですわな。



 イボイノシシはちょいと王様にはならんわな。

 けど、やっぱヒールはハイエナなわけだ。色味が汚いし、スタイル悪いし猫背だし、下半身というか後半身が丸まってるし。スマートじゃないの。もんぺ履いた婆さんみたいなのよ。なんつっても地味。

 群れで獲物をしとめるチームワークの良さを褒めるのではなく、狡猾と蔑まされてしまう。損な役回りだわな。動物園でもハイエナなんかだれも見たくないでしょ。

 『トイ・ストーリー』のロッツオみたい? 私、大好きなんすけど。



 さて、吹き替え版(あまり見たことないけど)では、主人公シンバの父親(キング)を殺す弟の声が江口洋介さん。王国を追われたシンバの友達イボイノシシは佐藤二朗さん、同じくミーアキャットをお笑い芸人ミキ(弟の)亜生さん、とのこと。

 へえ、おもしろそうだね。言語版はさすがにいいっす。ビヨンセかー。エルトン・ジョンの映画も公開されるけど音楽はいいわな。アカデミー賞でしょ。この人、歴史に無知で日本公演キャンセルしたことあるよね、たしか。

 『ライオン・キング』は手塚治虫さんの『ジャングル大帝レオ』をバクって製作した作品。本来なら莫大な著作権がかかりそうですが、手塚家はにっこり笑ってクレームなし。いかにも日本人らしいね。

 ディズニーアニメからカウントしたら25年目でしょ。

 アメリカという国は、ノーベル賞レベルの知財を日本人から山ほど盗んできましたが、こういう作品も権利としてきちんと主張すべきではないかなー。アメリカという訴訟社会ならそうするでしょうね。

 最近はアメリカもまともになって日本のように「和解」が増えてますけどね。知財を剽窃に剽窃してきた国でも許せないほど中国てのは「盗人猛々しい」んでしょうな。

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2019年07月13日 (土)

「ハウス・ジャック・ビルト」

 先日『コールドウォー』をご紹介しましたが、同じ映画館で上映。しかも満席。

 えっ、こんな映画が満席? 観るつもりでしたよ、けど、そこまで混んでるとは。あなたも好きねーつう感じですね。



 さて、本作は長い長い長い映画ですよ。けど飽きない。さすがです。

 「殺人」を哲学と美学に高めた、というと語弊がありますけど、たしかに強姦殺人とか強盗殺人、恨み辛みの殺人(たとえば『復習するは我にあり』とか『八墓村』)といった、衝動的動物的殺人事件ではくて、きわめて観念的人間的殺人事件を描いた作品なんすよね。



 1970年代、ワシントン州。シリアルキラー、テッド・バンディをモデルにしたんかな。イケメンで30人超の若い女を殺害。警官を装ったり身障者を気取ったりもバンディの手口と同じ。

 いつの間にか、殺人をアートとして、完成を目指すようになります。自己の中のもう1人の自分から「ハウスはどうした? 建築家じゃなかったのか?」と言われ究極のハウスを造ります。

 アーキテクトでありアーティスト。

 人は誰でも殺人者なれる! 『ドッグヴィル』『メランコリア』『ニンフォマニアック』そして『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で知られるラース・フォン・トリアー監督の弁。



 5年ぶりの制作は、ユダヤ中心の映画業界でヒトラー共感発言をしちゃ干されるのは当たり前。カンヌを追放された男がカンヌに戻ってきた・・・まあ、この映画でもヒトラーは出てきますけどね。
 
 ジャックを演じるのはアカデミー賞『クラッシュ』のマット・ディロン。最初の被害者である高慢女はユマ・サーマン。やっぱ魅力的。『ベルリン・天使の詩』のブルーノ・ガンツは狂言回しとして、彼の哲学を語らせます。

 とんでもない映画を観てしまったわな。R18+指定「無修正完全ノーカット版」。カップルで観る映画でないことはたしか。。。

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2019年07月01日 (月)

「COLD WAR あの歌、2つの心」

 いい女だなー。ポスターの段階でほれ込んでしまいましたよ。
 意外と小柄なのか、相手役がでかすぎるのか・・・。







 冷戦下のポーランド、ユーゴ、ベルリンそしてパリ。東へ西へ、別れと再会、愛と・・・命をかけた愛。

 魅惑的な少女ズーラ(ヨアンナ・クーリグ)はピアニストのヴィクトルが教官と指揮をつとめる音楽舞踊団を受験。

 男は歌唱力よりもエネルギーに魅惑されてしまう。早い話が一目ぼれ。男と女の仲になるのは時間の問題。

 スターリン賛歌を要求されて見事に応えますが、西側の音楽を愛する男は監視され、自由を欲しがった。「地球の果てまでついていく」と誓った女は約束の場所に来ない。しかたなく1人で亡命。

 パリのジャズクラブで再会。

♪あなた お変わりなくて? これはシャンソンの「再会」か。

 どうして来なかったの? 
 未熟であなたと差がありすぎて。

 ズーラはパリでレコード制作。いいバラードなんだよねー(全篇サイコーの選曲なんだわ)。
 パリで音楽的成功を手にしても虚無感に苛まれてしまう。愛が欲しいから。「♪ロック・アラウンド・ザ・クロック」でテーブルに飛び乗ってスカートを翻してスイング。酔っぱらって現実から逃げたい。BGMは「24000回のキッス」。

 もっと愛して! そこにあるのは虚無感だけ。

 共産主義という不自由な体制下で「人を愛する」って大変なことなんだわな。引き裂かれては求め合う。男はズーラを追ってボーランドに戻りますが、スパイ容疑で15年の刑。

 必ず出してあげる。ズーラがやったこと・・・野暮だわな。やめときましょう。 

 モノクロにバラード。映像がとってもシック。

 男と女の間というのは、磁石の惹かれあうプラスマイナスという場合もあるし、反発しあうプラス同士、冷えてしまうマイナス同士の時もあるわな。けど、離れ離れになると一瞬で元のプラスマイナス状態に戻れるわけ。

♪会えない時間が愛育てるのさ♪ 郷ひろみさんもそんな歌うたってたわな。

 監督はパヴェウ・パヴリコフスキ(『イーダ』(第87回アカデミー賞外国語映画賞受賞)。ラストシーンに「本作を両親に捧げる」というメッセージが出てきますけど、その理由はいずれわかりますよ。

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2019年04月27日 (土)

「ちいさな独裁者」

 10連休突入という人も少なくない、と思います。忘れないうちに・・・ 4/24配信『どん底メルマガ』 で取り上げた 「N」5.09% 「J」2.8%と平成最後の逆行高。

 本日深夜『どん底メルマガ』 を配信します。お楽しみに。

 「もう上映する映画館がなくなる!」
 気づいたのは1日前。ま、毎日毎日ブログやメルマガをいろいろ書いてますし、さらにイレギュラーで単行本の執筆依頼や原稿依頼もあったりするから、いくら気を付けてもダメ。メモして貼り付けても忘れっぽいからダメ。

 いちばんいいのは即やってしまうこと。雑誌の原稿なんて依頼があったら1時間以内に書き上げることにしてます。忘れてもかまわないようにさっさと終わらせるわけ。昨日もそうしました。「5月7日までに」なんて言われてもスケジュール自体覚えないで済むからね、さっさとやれば。

 そういえば、昔、『さっさとやれば何でもできる!』(東洋経済新報社)つう本出したことあるなあ。

 ホントはYEBISU GARDEN CINEMAで観る予定だったのよ。気づいた時には関東では1カ所だけ。渋谷の奥の奥の奥。「アップリンク渋谷」つう映画館でしか観られない。
 


 映画館つうより映画サロンだね。椅子つうかなんつうか、ハンモックが吊されていても驚かないね。そういう映画館つうか映画部屋。

 とても気に入りました。

 さて『ちいさな独裁者』は17年ドイツ映画。原題は「Hauptmann」=「大尉」つう意味。ところで、この「大尉」ってどう読むか知ってる?
  
 第2次大戦の実話ですからね。20歳の上等兵がたまたま拾った「大尉の軍服」を身にまとって・・・つう話。こうなればこの先の展開はご想像の通り。

 戦争なんて極限状態で人間がすることは?
 バカが権力を握ったらなにをするか?
 
 主人公ヘロルトは43年に徴兵されてドイツ国防軍空挺兵となります。終戦直前、部隊からはぐれてしまい、結果、「脱走兵」となります。無人地帯をさまよう中、車輌の中から勲章が散りばめられた大尉の軍服を見つけます。

 この男、大尉になろうと決めちゃう。バカというか小利口というか、まあ、結果オーライなんすけど。



 私の大好きな『兵隊やくざ』でも、終戦直前、大宮二等兵と有田上等兵のコンビは将校の服を仕込んでなりすまします。そこに腐れ縁の憲兵(成田三樹夫さん)と遭遇。

 「おまえらバカか!敗戦国の将校に何の価値がある。裁かれて処刑されるかリンチで殺されるかだ」

 その通りです。ま、ドイツの若僧は一時80人ほどのボスとして君臨したらしいけどね。

 たまたま犯罪者を集めた収容所で、「総統からの特殊任務を帯びている」と偉そうに独断専行。酷いのは勝手に即決裁判で30人単位で処刑をおっはじめたこと。けど、これで一目置かれるわけ。いかに戦争てのは人間の思考を麻痺させるかがわかりますな。

 狂気の沙汰? たしかに。けど、本能だけで生きるということは「狂気の沙汰」になるのかも。これでも実際のほうが酷かったんですからね。

 「ヴィリー・ヘロルト」という1人の普通のドイツ人青年を忠実に描いたドキュメンタリーですから。

 最後の最後、化けの皮が剥がれて裁判にかけられます。極刑ですよ、ふつうはね。でも、「厳しい戦局を見るにつけ、良かれ悪しかれ、こういうリーダーシップのある若者が第一線では重要なのだ」という鶴の一声で助かっちゃう。

 やはり戦争は人の心がおかしくなる? いえいえ、本音で考えるようになります。 

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プロフィール

中島孝志(なかじまたかし)
■(有)時代開発工房代表取締役。
■東京生まれ。早大政経学部政治学科、南カルフォルニア大学大学院修了。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立。経営コンサルタント、経済評論家、ジャーナリスト、作家 (ペンネームは別) 、出版プロデューサー、大学・ビジネススクール講師等ビンボー暇無し。
■ビジネスパースンのアフター5勉強会の先駈け「キーマンネットワーク」を26歳から主宰。ただいま全国で開催している勉強会は
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■著訳書は500冊(電子書籍120冊含む)。大臣や経済団体トップなど政財界をはじめとした要人プロデュース延べ500人超。読書は年間3000冊ペース。落語と宝塚歌劇、大衆演劇、そしてシャンソンの熱烈なファン。
■日本青年会議所の「TOYP(人間力)大賞」を87年から3年連続受賞の快挙(横浜JC推挙)。
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