2006年11月29日いちばん好きな番組「探偵!ナイトスクープ」

カテゴリー中島孝志のテレビっ子バンザイ!」

 もっと前からやってると思ってました。というのも、27歳まで京都に住んでたのね。「その時から熱心に見てたよなぁ、横浜に戻ってからも見てたよなぁ」・・・というのが完全な勘違いでした。
 なんと、この番組、1988年3月スタートだったんだよね(ということは、私は30歳ですよ)。


初代局長は上岡龍太郎さん、アシスタントは松原千明さん(石田純一さんの元妻)だったね。

 関西(朝日放送)ではめちゃくちゃ受けてるじゃん。視聴率20%でっせ。
 ところが関東では・・・数年前までテレ朝が放送し、それが深夜枠に移り、とうとう枠も無くなり、いまや、テレビ神奈川だもんね。しかも、夜11時から。
 TVKなんて新聞のテレビ欄にも無いから見過ごしてしまうがな。

 そんなあなたに(私に!)DVDが出てるんです。持ってまっせ。見ましたでぇ。
 やっぱ、予想したとおりの名企画がずらりでした。

 私の一押しは「マネキンと結婚したい」「浪速のモーツァルト」「電車よりも舟のほうが会社に早く着くか」かな。
 あと、「アホバカ分布考」。これは文化人類学的にも大変評価されましたよね。本にもなったし。

 「マネキン」はさ、京都亀岡の酒問屋のディスプレイに置いてあったマネキンに人目惚れしちゃったデザイナーさんの話ね。このマネキンと結婚させてくれ、というわけ。担当した探偵は間寛平さん。
 探偵ナイト(騎士)だかんね。このマネキンの行方も探偵するわけよ。で、見つけちゃった。で、結婚式、あげちゃうの。もう腹を抱えて笑えまっせ。

 この番組の栄えある第1回は道頓堀川に投げ込まれた「カーネルサンダース救出作戦」ですな。
 阪神が優勝できないのは、カーネルサンダースの祟りじゃ。バース、岡田時代に優勝した時、浮かれたファンがケンタッキーからあの大きな人形カーネルおじさんを道頓堀川に投げ込んじゃった。以来、阪神は優勝できない。この祟りを解くには、カーネルおじさんを拾い出さなくてはいかん、というわけ。

 この時の探偵は槍魔栗三助さん。知ってる、この人。ヒント、俳優さんです。
 そうそう、生瀬勝彦さんね。
 あの人、芸人だったのか! 芸風は、えがチャンがいちばん近いと思うよ。

 この番組のいいところは、やっぱ関西圏というところです。
 関西人て、芸能人を特別扱いしないし、一般人でもボケとツッコミをしちゃうから、そもそも、笑いの偏差値がめちゃ高いわけ。もう、最初から箸が転がっても笑える環境なのよ。

 で、一般視聴者からの手紙(依頼、相談)を受けて探偵が動く、つまり、一緒に番組を作っていくという典型的な視聴者参加番組なのね。
 昔、ラジオがその役目をしてました。その後、欽ちゃんの番組が視聴者を巻き込んだ番組作りをしてました。けど、いまはこの番組くらいしかないでしょ? そういう意味で、伝統と革新を両立してるのね。
 笑いと涙、感動ありの最高の番組です。