2007年09月12日号外です!究極のKY総理安倍さん辞任!

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 突然の辞意・・・でしたね。死に体内閣でしたけど、11月まではもつと思ってましたからね。
 無責任と言われようが何と言われようが、エネルギー切れでしょうな。

 ボンボンは弱いね、やっぱ。孤立無援でも信念を貫き通した三木武夫元首相とはモノがちがうね(比較しようもないけどさ)。間違いなく、戦後ナンバーワンの凡愚首相でしょうな。

 この人ほどタイミングのズレまくった政治家は珍しいと思いますよ。

 自殺した松岡大臣、久間防衛大臣、赤城農水大臣の首切りもすべてズレズレです。久間さんなんか首相が守ってるのに、勝手に辞意の発表しちゃうしね。
 赤城さんにしても、「たった800円で辞任させるんですか?」なんて大見得切っちゃって、結局、参院選を大敗させたあの「絆創膏」へとつながっていくわけですな。


自殺しかねないんじゃない?

 タイミングがズレてるといえば、辞意もどうしてこの時期なのかね? 内閣改造、所信表明演説、さらにはブッシュに「特措法延長」を約束までして、なぜ、この時期なの?

 3つの理由があります。

 1つは・・・「テロ特措法」延長不可=ブッシュとの約束が果たせなくなりそうなこと。

「けじめをつける」と何回も言ってましたけど、けじめなら、大負けした参院選直後に辞めるべきでしょ。下手すっと、民意よりもブッシュとの約束を優先した結果、と受けとられてしまいますわな。
 で、これが「トリガー」でしょ、ホントはね。だって、昨日の今日ですよ。いったいなにが変わったの? 「テロ特措法」の衆院再議決について「慎重に考えたい」と公明党が表明したことですな。
 慎重=反対ですよ。

 計算するとわかりますが、自民単独では2/3の票は取れず可決できません。つまり、ブッシュと交わした手形は落ちません。つまり、安部商店は倒産せざるをえないんです。

 では、そもそもだれがいったいテロ特措法を延長できなくさせたのか?
 安倍さん自身じゃないですか。

 こんなもん、いくら民主党が反対したって、衆院で2/3で再び可決してしまえれば通るんです。
 けど、そのためには8月中に衆院通過が絶対条件でした。党内でも早く国会で議論しろと言ってた人は少なくありませんでした。にもかかわらず、モタモタして8月中に国会を召集しなかったのはだれ?
 「公明党がついてるから大丈夫!」と油断した安倍さん自身でしょ。

 恨み節を言いたい気持ちもわかるけど、「小沢党首との会談を断られたから」なんて言っちゃった。
 けど、小沢さんの記者会見聞いてたら、「党首会談の申込なんかなかった。自民党大島国対委員長が、総理がご挨拶をしたいと言ってる」だって。
 つまり、安倍さんは辞める前に小沢党首に直接「テロ特措法」延長を訴えたけれどもわかってもらえなかった、というアリバイ工作をしたかったんだろうね。
 で、結局、「無理心中」に失敗しちゃった。

 2つめは・・・自己矛盾です。

 プッシュと会って、直に「北朝鮮に対する政策転換」を求められたんでしょうな。テロ特措法もあるけど、最後通牒を突きつけられたと思います。
 で、安倍さんはテロ特措法延長と北朝鮮テロ支援国家指定延長を交換条件にした。でも、公明党の心変わりでダメになっちゃった。
「自分ではマイナスになる」「次の総理で」と言い続けた真相は、北朝鮮に対する強硬姿勢でデビューした人間がいまさら方針転換なんてできませんわな。

 3つめは・・・遠藤農水大臣に続いて身体検査で引っかかる閣僚が出てきたら?
 進退窮まりましたな。

「なぜ、このタイミングなのか?」という理由もこれですっきりわかります。

 この人、見てて2人の人間を思い出しましたよ。
 1人は海部俊樹さん。「重大な決意(本人は衆院解散のつもりだった)」発言をした元首相ね。「解散?だれがやんのよ?」「やりたきゃやれば、あんたの責任でよ」と後ろを見たらだれもいなかった海部さんクリソですな。

 もう1人は朝青龍。似てますなぁ。都合が悪くなると健康のせいにしちゃうの。「幼児性精神症候群」。
「命を賭けて」って何回も言ってたんだけどねぇ。ホントに命がけで重責を全うしようとしてた総理は少なくありません。古くは石橋湛山、最近でも大平、小渕の両総理がいますよね。
 国民も呆れてるけど、ブッシュも呆れてるだろうなぁ。

 いずれにしても、結論は・・・小泉さんの罪が大きいということです。この揺り戻しは必ずあるよ。

 私の予測では、次期総選挙の争点は「テロ特措法」ではなく「年金問題」+「郵政民営化凍結問題」になります。
 自民党が本当に2つに割れます。つまり、小泉チルドレンvs自民党の戦い。言い換えると、アメリカべったり派vs国益派との一騎打ちですな。これに民主党が絡んでくることになるでしょう。