2007年10月28日雨降って地固まる!亀田問題は結果オーライとなる

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 亀田親子のバッシングが連日続きますね。興毅選手にしても、親父の史郎氏にしても、こんだけ手のひらを返されるとは想像もしてなかったのでは?
 けど、彼らの味方はTBSだけなのよね、最初から。他メディアは最初から苦々しく思ってたはず。

 完敗した大毅選手は自信喪失、茫然自失。かなりのショックだと思うよ。相手に負けたというより、亀親父にそうとうしばかれたんとちゃうかな? 時津風元親方なんぞ問題にならないくらいシビアにね。

 協栄ジムから処分が下されました。史郎氏の解雇。これ、正解です。
 で、興毅選手らにとっても正解になるはず。というのも、今回のようなトラブルでもなければ、彼らは亀親父と選手とトレーナーという関係は断ち切れなかったからね。
 今後、新しいトレーナーとトレーニング方法の導入で、興毅選手はもっともっと強くと思いますよ。

 テレビ局の仕掛け、やらせ、過剰演出に乗らず、「おとなの風格」で試合に臨むことができます。もう茶番劇は終わり。ヒールとしてのポジションはこれで卒業です。
 いいじゃないですか? 期せずしてイメチェンできるんですからね。

 昔、ザ・デストロイヤーというヒールのプロレスラーがいました。足4の字固めという技で、華麗なる日本デビューを果たした名選手ですね。
 最初は外人レスラーらしくヒール一色。けど、後日、「アッコのゴッド姉ちゃん」にレギュラー出演してお笑いキャラで人気を博し、いつの間にか、プロレスでもジャイアント馬場とタッグを組んで完全にヒールを一掃してしまいました。

 亀田親子も今回の逆風を活用しないといけません。いまが考え時ですよ。
 この風をどちらに吹かせるか。いまが勝負です。

 日本人て、安倍さんに言われなくても「敗者復活」が好きなのよ。水に落ちた犬を叩くのはすぐ飽きるの。「水に流す国民性」だからね。

 鈴木宗男さんや山本モナさんを見てご覧なさい。
 いったん叩かれても、叩かれ続けていると、ある瞬間、風というか潮目が変わるんです。
 そのときがチャンスなんですよ。

 鈴木宗男さんなんか、逮捕される前より全然元気じゃないですか。ついでに胃ガンの手術までしちゃって。北海道地方区からいまや全国区の人気ですよ。
 モナさんなんか、不倫騒動がなければニュースステーションの刺身のつまで終わりですよ。いまの人気はとうていありえません。
 佐藤優さんにしたって、逮捕されたからこれだけのジャーナリスト活動ができるんであって、期せずして新たな道を開拓してしまったわけです。

 亀田親子、私、嫌いじゃありません。あの親父、学歴も何もない。勉強なんかしてこなかったと思う。産廃会社も倒産させて借金だらけ。
 残っていたのは、自分の遺伝子を継ぐやんちゃな子ども3人。ボクシングならいけるんちゃうか? 学校にも通わせず、付きっきりで指導する。もちろん、自己流でね。
 いつの日かチャンピオンに、と夢を見る。失敗続きの親父だって夢を見たい。どこが悪いのよ?

 もう親父の役目は終わった。後は親父が子ども離れをして、一流トレーナーにチャンピオンを任せる覚悟をする番だね。
 結果として、今回のトラブルも処分も、亀田親子にとってベスト・オブ・ベストだったんだ。