2008年07月22日地震、雷、火事、子ども!

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 いよいよ夏本番。これだけ暑くなると、いや熱くなると、頭が変になりそうですな。
 いつもは冷静でも、オーバーヒートした頭では正しい判断を下すどころか、いつもと違う行動にも出やすいもの。

 これだけの外的条件に、内的条件、つまり、ホルモン変化という生体因子と、トラブルという感情因子が化学変化を起こすと大変。
 連日の親殺しも複雑に見えて、意外と単純なものなのかもしれません。

 昔、地震、雷、火事、親父と言われた時代がありました。たとしえば、向田邦子さんの時代はそうでしたね。「寺内貫太郎」はたしかに頑固親父でしたもの。
 あるいは、「子どものことはおまえに任せた」とばかりに無関心な親父・・・まあ、どちらかでしたね。 

 いまや、話がわかる親父、友達感覚の親父、マイホームパパ、過干渉の親父・・・などがたくさん生まれました。中には子どものご機嫌とったりする親父もいることでしょう。

 おかげで、戦後、ただでさえ暴落した父親株はさらに下落し、いまや、監理ポストにあるような扱いですな。

 逆に、いま怖いのは、地震、雷、火事、子ども・・・というわけです。

 親殺し、子殺しの増加はなにが原因なのか? いろんな原因があると思いますが、ベースにあるのは「死」を身近で体感することがなくなったことにある、と私は考えています。
 昔は親父に威厳があったわけではなく、「幻想」としての父親像を国家が仕組みとして描いていました。その担保となるものは、徴兵により、いつでも死に赴く義務があることでした。
 
 また、核家族ではなく大家族でしたから、数年に1回は必ず身内でだれかが死んでいました。結果、「死は悲しいもの」「死は具体的なもの」「死はリアリティのあるもの」・・・と感じられていました。
 死を身近に体験しないと、「人を殺す」という意味もリアル感を持ちません。

 さて、中国ではオリンピックを前にテロ事件の頻発。公安中国の権威もへったくれもありませんな。暴動は年間数万という単位で発生していますが、チベット問題、ウイグル問題など、少数民族の命がけの反乱はこれからが本番でしょう。

 だれが考えても、このタイミングがいちばん効果的だもんね。「とばっちりを受けなくないなら北京に来ちゃダメょ」というのがテロ集団のメッセージの1つでしょう。
 北京オリンピックはテレビ観戦がいちばん。喘息と食中毒、それに拘束の危険を冒してまで行くところじゃありませんな。

 金メダル世界一を狙う中国がどんなインチキをしてメダルラッシュを実現するか、じっくりテレビで拝見しましょうや。私の勘では外国チームと採点等でトラブルを必ず起こす、と思うんだよなぁ。抗議のために、途中で引き上げる国も出てくるんじゃないかな。
 まっ、そうならないことを祈ってるけどね。