2013年05月10日羊頭狗肉。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

「羊頭狗肉」という言葉がありますね。宋時代の『無関門』に載ってますが、店頭には「羊頭」を掲げているのに実際に売るのは「狗肉(犬の肉)」。これは儲かりますな。

 そこから転じて、見せかけは立派だけど中身がちがう、という意味らしいですな。

 さて、四つ足なら椅子以外はなんでも食べる中国人でも、鳥インフル蔓延で台所から鶏肉が消えました。卵も売れません。豚肉はというと、黄浦江に漂流した1万頭の死豚のおかげでこれまた売れません。
 どうやらこの死豚でも流通マーケットがあったともっぱらの噂。なんでもありの国ですから、まったく驚きませんけどね。
 牛肉も焼いたとたんにシュルルっと10分の1に縮んじゃう。ほんまもんの水ぶくれ肉。
 たのみの魚は重金属たっぷり。野菜は農薬漬け。でもこれは徹底的に洗えばなんとか食べられる。では、その洗う水は? 北京では2つに1つがインチキペットボトルだったと報道されたのは3年前。さあていまはどうなのか。。。改善するより隠蔽するほうが儲かりますからね。売ってる水でもそのレベル。水道水が安全なわけがない。

 狗肉のほうがマシですな。

 なにが言いたいか? 日本の農業は空前の大チャンスということですよ。

 去年、中国はトウモロコシの輸入国に転落しました。しかも前年比5倍ですよ。この意味わかります? 世界中の農地と水源地を焦って買いまくってます。もち日本も狙われています。詳細は6月末発売の新刊をお待ち下さい。

 北京政府がいちばん怖いのは「食糧不足」です。

 減反なんてバカなことはいますぐ止めて、中国に高値で売ればいい。いくらでも買う人間はいます。中国では日本の人口と同じくらい富裕層がいます。

 外食産業は日本よりも中国で展開すべし。値段は日本と同じ。そのかわり品質も日本並みに高級にする。ユニクロの失敗を教訓にしないとね。
 高い? いいのいいの。高値でも買いに来る客だけを相手にすればいいの。日本から輸出するんだから当たり前ですよ。円安のいまこそ世界一安全で清潔で美味しい日本の「食」を輸出する大チャンス到来、ということですな。


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