2016年09月21日次回の博多原原は特別ゲストの講演です。

カテゴリー中島孝志の原理原則研究会」

 いまや相続税は可愛い身内よりにっくき税務署のほうが55%も奪い取る時代です。
 この比率、ますます上がりますよ。下がるわけがありませんよね。

 「子孫に美田を残さず」と西郷南洲は言いました。司馬遼太郎さんも本の中で繰り返し言い放ってましたけれども、司馬さんの課税対象遺産額が判明しています。26億4千万円(大阪国税局の告示)。奥さんが16億8千万円、離婚した前妻との間の長男が9億6千万円をそれぞれ相続したそうです。

 「司馬さんは最後まで長男と一緒に暮らそうとしなかった。親らしいことは何もしなかった」と『噂の真相』で攻撃されましたけど、最後の最後、税金をがっぽりとられはしましたが、これだけの財産を遺してあげたんですから、親としては立派ですよね。

 親はなくても子は育つ。ろくでもない親ならいないほうがまし。いやいや、ろくでもない親でもいてほしい、と願うのが子供かもしれませんけど。。。

 子孫に美田を残す。これ、自然の理だと思います。司馬さんは資本主義が嫌いでしたからね。
 そりゃ、価値観を遺す、生き様を遺すほうがずっと大切です。でも、財産を遺す。遺されたお金を巧く運用して社会貢献している人はたくさんいます。
 先日、長岡で訪問した山口育英奨学会なんぞは、節税した資金で1600人もの学生さんに学資を支給してきたんですからね。税金に奪われたらどんな無駄遣いされたかわかりませんよ。

 そうなんです。納税は国民の義務です。しかし使い方に満足してる国民なんていないっしょ。

 税法を熟知して財産を防衛するのも国民の権利です。いいですか。日本という国は法律を知ってる人間だけが守られる、つう仕組みなんです。
 知らない人間は? はい、とことん奪われます。

 資産家は財務省の連中が考えているほどガリガリ亡者ではありません。連中に使わせるより「生きた金の使い方」を知ってます。なぜなら、他人からとってきたお金ではなく、自分で稼いだお金だからですね。

 「子孫に内緒で財産を遺してやろう」と考えてる人は少なくありません(ぴよこちゃん倶楽部のメンバーには何人もいますよ)。死んだら、ああ、オヤジはこんなことしてくれてたんだ、とわかる、という仕掛けです。
 いずれにしても、なんの世話になってない、つうか、世話してやってるのに礼の一つも言わない連中に55%もとられるくらいなら捨てた方がマシでしょう。

 けど、捨てずにきちんと残す方法っていろいろあるんですよ。

 「知ってる知ってる、相続本に書いてる」
 「事業継承マニュアルにも書いてる」

 そういうのを「素人」と言うんです。だれがウルトラCを1500円の本になんぞ書きますか。

 汗と涙と知恵でせっかく儲けたお金。所得税まで払って、なにが悲しくて、死んだ後も奪われなくちゃならんのか?
 投資で損したり儲けたりして残したお金。「はい、ご苦労さん」と労せずもっていかれるだけ。実は、日本を捨てる資産家って桁違いに多いんですよ。

 さあ、博多原原メンバーの熱いリクエストで奥村眞吾先生の登場です。

・開催日:10月14日(金)午後7時〜9時。
・テーマ:「トップ税理士が指南する! お金と会社を酷税からさりげなく鮮やかに守る法」です。
 

 日本でいちばん税務・会計のご著書の多い先生です。話が面白いからあっという間です。

 何度も言いますが、原原メンバーは全国どの原原にも参加できます(もち無料)が、事前に「参加しますメール(二次会についても)」よろしく。でないと席がなくなっちゃうから。。。先生も二次会に参加されますのでいろいろ質問してください。フランスから直に持ち込まれた「防腐剤なしのワイン」を数本ご持参頂けるとのことです。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「テニスプロはつらいよ」(井山夏生著・光文社・799円)です。