2017年11月28日湖南三山&湖東三山 紅葉狩りの旅・・・その2

カテゴリー中島孝志の「日本伝統文化研究会」」

 いざ、湖南三山から湖東三山へというわけですが、なんたって滋賀県はまったく知らない土地なんですよ。京都に4年住んでたんですけど、滋賀には一歩も足を踏み入れたことがありません。琵琶湖も見たことないわけよ。

 そうかー、正確には小学校の修学旅行で琵琶湖ツーリストホテルつうのに泊まったことありました。記憶に残ってるのは、開業早々のホテルでサービス満点。前日、京都の旅館が最悪でね。まともなおかずはピンク色のマカロニ3本だけ。まあ酷い酷い。ですんで、真新しいし、なんつっても食事が美味しくておかわりおかわり。

 あのホテル。もうないんだろなあ。ホテルって買収で名前がよく換わるんでね。



 琵琶湖の南なんで湖南つうわけね。中国の湖南省つうのも洞庭湖の南にあるからなのよね。ただし、規模は琵琶湖の20倍くらいあるんとちゃうかな。

 湖南三山は奈良時代建立の天台宗のお寺さん=常楽寺、長寿寺、善水寺のことです。滋賀県のお寺さんは国宝がわんさかあんのよね。東博でも「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺(らくやじ)の大観音と みほとけたち」つうのに凄いの展示されてたもんなあ。これ、甲賀市でしょ。

 で、まずは「常楽寺」。やっぱ三重塔かなあ。下から上からぐるりと拝見できますからね。堂内には檜寄木造りの風神雷神そして28部衆が並んでます。といっても2つ盗難に遭ってまして空席なのよ。









 ああいいなあ、と素直に感動。すぐそばにあるのが「長寿寺」なんすけど。こちらは鎮守社もありました。
 三山でいちばん歴史がありますね。天平時代、聖武天皇の勅命により建立されたとか。



 善水寺の本堂も国宝です。その名の通り、桓武天皇の病気を平癒した霊水が有名。本堂にペットボトルがありますんで、みなさん、汲んでもって帰ってますね。なかなか美味しいですよ。









 11月半ばでしたからまだ五分咲きてなとこでしょうね。12月に入るとさらに赤みを増してると思うな。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「遺言。」(養老孟司著・778円・新潮社)です。