2017年12月03日小三治師匠は元気だった。

カテゴリー中島孝志の落語・演劇・タカラヅカ万歳!」

 ふらっと入った焼鳥屋さん。6人しか入れないんじゃー。で、奥のシニアは精神科医のご夫婦。

 自然に落語話。ま、自然につうのが不思議なんだけど、渋谷のガード下ってのはそういうとこなのよ。「東横寄席」の時代から通ってる。つうことは40−50年来ですわな。先代の文楽とか小さんとか。志ん生もナマで見てるわけでね。

 二つ目だった小ゑんとか朝太にしてもそう。

 市馬師匠とか喬太郎さん、白鳥さん等、パラエティに富んでる噺家がずらりのいまも凄いと思うでしょうが、この名跡を考えたらちょっと羨ましいわな。

 「コースで頼まないの?」
 「ちょいとこれから小三治なんすよ」
 「へえ、いいね」
 「でしょ」



 人間国宝はこのカッコで舞台に出てきました。で、弟子2人が演るとこ、ご本人の「まくら」で潰してしまいました。で、いきなり座談会。


弟子たちが懸命にグッズ売ってます。師匠は売るな、と言ってるのよ。

NHKの落語でムービーでもお馴染みの三三師匠。こんなカッコしてたらわからんな。

はん治師匠も懸命に売ってます。


 この座談会なんすけど、先日、「さん喬一門会」でも座談会がありましてね。自分の師匠をいじめブームなんだろね。ま、手っ取り早く時間を潰せますしね。

 やっぱ違うね。師匠が違うから弟子も違う。社風つうの? 芸風ではなく、たたずまいが違う。

 やっぱ小三治師匠、真面目なんすよ。弟子のやり方も。真面目のどこが悪い、と言われたら返す言葉はありませんけどね。もっと飛ばないとさ。自己規制しちゃうんだよなあ。

 客からの質問にしたって、師匠が嫌がるような質問で突っ込まないとさ。「好物は?」「どんな女性が好きですか?」なーんてマジな質問してどうすんだ!

 「噺家と客」つう関係でなければゼッタイ近寄りたくない人物でしょ、小三治つう人は。ま、それでいいわけですけどね。友達じゃないんすから。この一門。「真面目」から解放されないとつまんないかも。お手盛りの噺になっちまう。

 こんだけバラエティに富んで、しかも巧い弟子がわんさかいるんだから、育て方は巧いんだろうね。


一琴師匠の噺おもしろいっすよー。好きだね、この人。紙切りは余技なんすけど巧いのよ。ま、これじゃ食えんけどさ。

 文句ばかり言うなら聴かなきゃいいのに? それを言っちゃおしまいよ。

 で、小三治師匠の「死神」は4回目。下げが変わりましたね。