2017年12月16日風間杜夫さんは落語が巧いね。。。

カテゴリー中島孝志の落語・演劇・タカラヅカ万歳!」

 あちこちでやってるのよね。なんつうか、一人芝居も今年やってましたし、ある意味、落語は一人芝居ですしね。

 喬太郎さんに言わせると、一人芝居と落語はぜんぜんちがう、とのことですが、たしかに落語は上半身だけ。動きをつけるって難しいですよね。

 てわけで、風間杜夫さんの落語会「EBISU亭」にいってまいりやした。



 う〜ん、恵比寿ガーデンホールなんだけど、珍しいね。パイプ椅子。お尻いたし。。。

 風間さんの演目は「夢の酒」。ご存じの通り、亭主の夢にも焼き餅を焼く奥さん。オヤジさんにも夢を見てもらって、亭主が夢で会った美人に文句をつけてくれ、と無茶なことを言い出すわけ。嫉妬に狂った女ほど御しがたい生き物はありませんからね。

 「私ゃ昼寝の習慣はないんだよ」という親父さんを無理やり寝させちゃう。で、親父さんもその美人のとこに上がりこんじまうわけ。

 「さっき若旦那が、うちの親父は三度の飯より酒が好きと聞いてます」てんで、酒を出そうとすんだけど、この親父、燗酒しか呑み付けないときた。

 「火を落とした? 早く熾しとくれ。じきにお燗がつきますから、それまで冷酒で召し上がってくださいな」
 「いや、冷やはいただきません。しくじったことがありましてな」

 そんな夢うつつの中、起こされちゃう。

 「惜しいことをした」
 「お小言をおっしゃるところでお起こし申しましたか」
 「いや、冷やでもよかった」

 こういうオチなのね。

 ゲストの喬太郎さんは「カマ手本忠臣蔵」。いやあ、翌日(12月14日)、旧暦では赤穂浪士の討ち入りですから。

 天才が唱える新たな「討ち入りの真相」。まあ、歴史学会はゼッタイに認めないと思うけどね。けど、あの殿様・・・いやあ、やめときましょう。
 でも、殿中で刃傷沙汰起こしたらどうなるかわからんわけないわな。平気でやったわけだもんね。吉良上野介はもともと家康よりも格上。有職故実に通じた名門上杉家ですからね。綱吉としては内心、いつか潰してやろうと思ってたはず。

 だから赤穂浪士が襲撃しやすいように、呉服橋から本所松坂町に引っ越しさせたわけでね。赤穂浪士の動きにしたってすべて幕府に筒抜け。浪士は半蔵門から四谷に住んでたわけでね。幕府は自分の手を汚さずに浪士に殺させたかったということ。

 ま、「カマ手本忠臣蔵」はもっとぶっ飛んだ解釈なんだけどね。いつかどこかで喬太郎さんの落語聴いてみてよ。

 もう1人のゲストは宇宙海賊ゴー☆ジャスさん。これがとてもええんだわ。ここんとこ学園祭出演オファー日本一らしいよ。「宇宙一」と言っときゃいいのにね。

 落語好きの俳優さん、多いよね。花禄さんからどこかの一門に入れば3年くらいで真打ちになれるんじゃいなか、と誘われたらしいけど、「あくまでも落語好きの俳優です」とご本人はきっぱり。

 玄人はだしってやつもいいかもね。ヘタつうよりつまらん噺家多いからね。どしてこの人がやるとつまんなくなんの、って、すんごくよく感じてますから。