2018年03月14日なんともキョンキョンがええんだわ・・・『毒おんな』

カテゴリー中島孝志の落語・演劇・タカラヅカ万歳!」

 この年になったら素直に生きたい・・・恋愛もね。好きになっちっまったんだもの、仕方ないじゃないの。

 相手に奥さんがいる、お子さんがいる。だから諦めなくちゃいけない? で、諦められるの?

 そこなんだよなあ。私にしてみりゃ、どうしてあんな男と? この私じゃいかんのか? って思うけどね。ま、キョンキョンとは遭遇するチャンスもなかったし、あったところで引っ込み思案だから。


椿組2018年春公演(3月2日〜14日・下北沢ザ・スズナリ)。出演:外波山文明、福本伸一、津村知与支ほか。演出は高橋正徳(文学座)。


60歳70歳になってもモテると思う。なんつうかユニセックスなのが魅力なんだわ。

 毒女てのは男を騙すだけではなくて殺しちまう女。かつて「高橋お伝」とかね。この人の陰部がホルマリン漬けされて東大医学部の標本になってるらしいっす。ほー、これが男を虜にしたモノですかって、見てもわからんわな。

 男と女の仲てえのはそういうもんじゃないから。やっぱ精神的な繋がりが大きいわけ。

 さーーて、毒婦を演じるのが小泉今日子さんなわけね。

 色ボケしてるジジイとか、浮気性の男を手玉にとるんじゃなくて、狙いは「カネ」。カネさえあればだれだっていいわけ。そういう意味ではとっても公平。

 どこが悪いの? 男は欲望を満たしてもらい、女はその「代金」を受け取る。そもそも本気で愛してくれるはずなんてない。んなこたわかってる。いつまで生きられるかわからん。最期の最期。恋愛ごっこで燃え尽きたい。

 それに付き合ってくれるわけさ。介護+恋愛=毒婦。これでいいんじゃない。どんなにカネを持ってようと三途の川の渡し賃は6文銭と決まってるわけでね。

 精神がいかれていて、幸せな人を見ると不幸にしてやりたい、と無性に願う女っていますね。手練手管で落とし込む狡猾な女。裏の顔と表の顔がありますから要注意ですよ。何度も何度も繰り返します。ある意味、シリアルキラーの類なのよ。

 舞台は北海道。同居人のDVから逃れて来たわけあり女。この手の女によくあるように、男の前で見せる態度はダンチ。女には見え透いてしまうけど、男には見えない。

 で、男たちはみな虜になっちまう。ここらへんは、孤島アナタハンに君臨した女王比嘉和子を描いた『アナタハンの女王』みたい。

 男を渡り歩いて生きていく毒婦。こういうとね、「賞味期限」てものがあんでしょ? いつまでもアイドルじゃないんだから、ってね。

 いえいえ、やっぱ、♪なんてたってアイドーール♪なわけ。20歳くらいサバ読むの簡単ですからね。
 巧いのは化粧より仕草なのよ。ぶりっこは同性にはうざいけど、男にはたまんねっす。

 「相手を破滅させたい症候群」だから、恋人同士を別れさせて、女を悔しがらせると、もう楽しみ終わったとばかり、さっさと男を捨てちゃう。この間、カネさえ入ればいいわけでね。。。

 この舞台にしても、「首都圏連続不審死事件の木嶋佳苗」がモチーフだとか。

 それにしても、キョンキョン、顔チッチャ。。。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「中国に勝つ日本の大戦略 プーチン流現実主義が日本を救う 前編」(北野幸伯著・1,728円・育鵬社)です。