2019年01月05日株価を決めるものは?

カテゴリー中島孝志のとってもいい加減な市場観測日記」

 新年早々(大発会から)、株価は大幅下落。いきなりアッパーカットでダウンを奪われた、という感じでしょうか?

 「どん底狙い」にしてみれば「チャンス到来」としか思えません。いきなり盆と正月がやってきたようなものです。ですから、昨日正午に「緊急メルマガ」を配信したわけでね。「来週の2番底」にしたほうが良かったかな、とすこーし懸念してますけど、月曜に大きく動きそうなので。

 ま、後悔はしない主義ですので。


「アップル株が大幅下落した」からともっぱらの噂。「原原」「銘柄研」メンバーならご存じ。アップル株ほど乱高下する銘柄はありません。ありとあらゆる投信に組み込まれてるから影響力は大きい。ダウもナスも振り回される運命にあんのよ。


鈍なパウエルさんがようやく市場との会話姿勢に転換。中国の金融緩和確定に米中交渉期待もあり、月曜は寄り付きから跳ねますよー。だから「絶好の買い場」と言ったでしょ。


12月度PMI(購買担当者景気指数I)が50を割り込んでるのにこんなに上げてんの。

 当局の介入? 預金準備率下げと同時に、当局は市場に2100億ドルのお年玉。市場がこれをどう読むか? 18年10月は暴落のきっかけとなりましたからね。



 今月スタートする「ぴよこちゃん倶楽部」「中島孝志の銘柄研究会」でいつも解説してますけど、基本の基本。株価とくに日経平均株価は何で決まるのか、ということですけど。

1ファンダメンタルズ(企業業績)
2ダウ平均株価
3上海総合指数
4ドル円相場(為替)
5「地政学=イベントリスク=トランプリスク」
6日銀介入

 こんなことは先刻ご承知でしょうから、いつも最新チャートをご披露申し上げてるわけでね(今日も)。

 で、今回お話しすることは「先行指標」です。「ラッセル指数」「ドル指数」「カナダドル」「シルバー・ゴールド・レシオ」「バルチック指数」そして「CME先物」等々、直近から中長期まで見透かす「メガネ」はいろいろあります。

 でも、やはりトレンドを見るにはこれ。「原油価格」ですよ。

 ダウもNK225も崩れたのは18年10月10日からでしょ。この直前、すなわち、10月2日と3日は日米それぞれで最高値更新してたのよね。1週間ほど浮かれ気分だったでしょ? それから地獄。

 暴落トレンドを出してたのが「原油価格」なわけ。

 原原講義では
 「10月7日、中国は預金準備率を大きく下げた(本日の深夜にも下げましたよ)」
 「5兆円もの大規模な所得税減税を発表した」
 (つまり、当局による経済減速、景気悪化対策です。今回もそうですよ)
 「翌日、上海総合指数が暴落」
 「この暴落にダウが引っ張られた」

 ま、こんな解説をしました。中国の経済原則を先取りしてたのは「原油価格」なんですよね。これは16年の正月も同じです。


原油価格の最高値は10月3日。それから暴落します。


原油価格下落から株価下落まではいつもほんの少しだけタイムラグがあります。これが分かれ目なんすよ。その後、ダウ構成銘柄の原油メジャーは超滑降で下落してます。


NK225暴落はダウ暴落の翌日10月11日でした。

 「10月の暴落」に比べれば今回はたいしたことありませんよ。2番底があろうと戻します。

 株価の先行指標の1つは原油価格であること。チャート分析もいいけど、原油価格にもっと注目しなければならんわな。

 長くなりました。チャートが10枚しかアップできんのよ。これから先は「投資メルマガ」で(いつもの銘柄研究も)。それと今月あちこちで開催する原原で3時間たっぷり講義します。
 今月の原原テーマは「2019年、日本と世界はこうなる!」です。
 どんな内容かは2日のブログに詳しく書きました。全編「ま・く・ら」です。

 2日のブログに書いた通り、今年から ●どん底マスター 中島孝志の「V字反発する“どん底銘柄 特急便”」 のメルマガ会員は「ま・く・ら」のみオープン参加できることにしました(無料です)。原原の雰囲気も味わってください。「ま・く・ら」だけで恐縮ですけど。

 参加する場合は、一応、メールで知らせてね。席を用意します。

 なお、いよいよ今月26日(土)から「ぴよこちゃん倶楽部(第6期)」「中島孝志の銘柄研究会」が装いも新たにスタートします。ぜひ一緒に勉強しましょう。







 今回の裏テーマは「リスクヘッジ」しながらの「一攫千金」狙いです。ゲスト講師をご覧になれば一目瞭然。米中対立は相変わらず、政変ありぃの、予期せぬ失脚、解任ありぃの、戦争フェイクもありぃので、リーマン・ショック以上に大波乱・乱高下は必至です。

 株価チャートだけ見てたら大波乱・乱高下の近接未来を見通すことはできませんよ。第一級のインテリジェンスを押さえておかないと負けます。