2020年01月07日ホメイニ革命で占拠された「米大使館」からEDS職員を救ったのも元グリーンベレーだった!

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 「年末年始は故郷でご家族をお過ごしになる人たちで各交通機関はいっぱいです」

 こんなニュースがあちこちで流れていました。



 「わしも故郷で家族と過ごしたいのー。いかんかのー」と思ったのがミスター・ゴーンでした。

 関空はアホみたいに手薄。住処は監視されてるけど、警備会社にめちゃ文句言ったら監視カメラ外してくれるやん。いまがチャンス。もう待てない。

 そんなこんなで元グリーンベレー率いるチームと契約して、「いま故郷レバノンでワイン呑んでまんねん」とニコニコ。

 まあ、去年からおそらく今年は検察と裁判官が狙われてるようですな。つまり、日本の司法制度をぶち壊そう、とする動きが確実にあります。

 いま、日本で商売するなら、「司法」と「報道(メディア)」ですよ。いちばん遅れてる分野ですからね、ここは。で、なぜか独占産業。不思議ですなー。ブルームバーグが進出するのにも大きな壁になったのが「記者クラブ」。黙っていても記事が作れる装置らしいけど、「競争原理」が働かない云々以前に「信頼性が低い」「真実を報道していない」とバレちゃった。

 さて、ワイドショーではミスター・ゴーンの話題で持ち切り。


 
 元グリーンベレーが関与しているとか・・・『鷲の翼に乗って』やないかい! ロス・ペローの実話をケン・フォレットがベストセラーにしましたよね。

 テレビドラマを見たのは1984年頃じゃないかなー。



 舞台は1978年のイラン。もうパーレビ国王は亡命するしかない、という状況。翌年、ホメイニ革命で米大使館が占拠されちゃいますからね。

 で、ロス・ペローの社員が当局に拘束されちゃうわけ。ホワイトハウスの住人はカーター大統領。まーーったくあてにならない。
 で、どうしたか? 自分で救う! わしがイランから脱出させてやるけん。

 ロス・ペローは実行の人ですからね。

 海軍兵学校卒。大尉で退役。IBM勤務の後、Electronic Data Systems(EDS)社創設。24億ドルで売却した大富豪なのよね。2回、大統領選に出馬したこともありましたね。

 ロス・ペローが目をつけたのはアーサー・サイモンズ退役陸軍大佐。バート・ランカスターが演じました。「手に汗握る」とはまさにこのテレビ映画のためにありますよ。イラン人が狡猾で意地悪でね。アメリカお得意のヒールとベビーフェイスをきっちり分けた作り方でしたよ。

 世界では、ミスター・ゴーンのようなやり方は常識です。とくに日本ならやりやすいでしょうね。北朝鮮で拉致被害者を救うなんてハードルが高いオペではありません。

 スパイ天国、拉致天国、司法の抜け穴天国・・・元グリーンベレーも呆れてるでしょうな。

 ところで、「鷲の翼」ってどういう意味かご存じでしょうか? 回答は原原でしましょう。


 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は 『黒い同盟 米国、サウジアラビア、イスラエル 「反イラン枢軸」の暗部 後編』(宮田律著・990円・平凡社) です。とてもいい本です。