• 2021年4月9日(金)

    「風致の島」 赤松利市著 1,760円 

    東南アジアでの巨大リゾート開発推進のため、日本のスーパーゼネコンから現地役員として「島」に乗り込んでいた青木は、資金として投入された莫大な裏金の一部を着服して会社を離れ、計画が頓挫した後も島で隠遁生活を送っていた。
    現地で飼い殺しにされている元同僚の西村から、カジノを中心とする新たな開発計画の存在を聞いた青木は、その利権に食い込むため動き出す。

    金、酒、官能、暴力、逆転に次ぐ逆転……すべてが“過剰”な物語。