2007年10月17日「キラー・リーディング」 中島孝志著 実業之日本社 1575円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

『ホームレス中学生』が絶好調ですな。麒麟の田村裕さんの伝記(?)です。テレビ局からは単発じゃなくて連ドラのオファー。映画化の話は10社から来てるらしいですな。
 ほら、言ったでしょ。この本、必ず映像化されてるって。引く手あまたになるって。

 さて、あなたが彼のマネジャーならどうします?
「ドラマ化・映像化するなら、フジテレビ+東宝のコンビ。つまり、あの『踊る!大捜査線』のビジネスモデルを使えばいいじゃない?」
 私なら、ドラマと映像は別会社にします。ドラマはあくまでもNHK! もうここしか考えない。NHKでやらないならドラマは諦める。このくらいでいいと思いますね。というのも、民放はどこまでいっても民放なのよ。この本、内容的に国民的レベルでウケると思うのね。だから、NHK。

 映画は東宝でしょうな。小屋いっぱいあるからね。シネコンでも公開されると思うし、大ヒット間違いなし。問題はだれが撮るかですな。


「最近、読書法の本が多いですよね?」
「そうだね」
「ビジネスパーソンに役立つ読書本て少ないですよね?」
「読み方によるんじゃないの?」
「書いてるのが作家や教授じゃ読んで仕事に役立ちますか?」
「だから読み方にもよるの」
「そうですかねぇ・・・」
 
 こんな会話がきっかけになって生まれた本です。私自身のスタンスは、ビジネスパーソンが読めばどんな本もビジネス書だし、経営者が読めばマネジメント書、作家が読めば小説であり、脚本家が読めばシナリオ・・・だと思ってるのね。

 どんな本を読んでも「生産性」「成果」「メリット」「結果」「アイデア」「お金」・・・つまり、アウトプットがなければ、それはたんなる「消費=暇つぶし」。
 少なくとも、ビジネスパーソンはこんな読み方しちゃいけない。

 よくいるんですよ。頭はめちゃくちゃいいし、物知りなんだけど、仕事となるとからっきしダメな人。これね、本を読んでも「中身の使い方」がわかってないからよ。
 人の話を聞いてもそう。お客さんと話をしていてもそう。読書1つを見れば、この人、どのくらい仕事ができるかできないのか透けて見えるわけ。

「キラー・リーディング」のキラーってのは、別に「殺し屋」じゃなくて、「ダントツ」「凄い」って意味だかんね。どんな本を、どう読んで、どう整理し、どう活用して、どんなアウトプットを生み出すか?
 暇つぶしの読書もいいけどさ、それじゃ漫画と一緒。ビジネスパーソンって、そんなに暇じゃないでしょ。司馬遼太郎、藤沢周平作品だってマネジメントに活かしてるもんなぁ。

 14の方法ってのは次の通り。
?「キラーワード×キラーフレーズ」の法則
?「速読×多読×省読」の法則
?「インパクト×サプライズ」の法則
?インテリジェンス×イマジネーション・システム
?パラレルリーディング・システム
?モチベーション・システム
?チョイスフリーの法則
?ネットリーディング・システム
?スパーリングリーディング
?フィードバック・システム
?ザイガニークリーディング
?オーディション・システム
?マインドマップ・システム
?「Skipping/Skimming/Scanning」の法則

 一押しのお薦め本も山ほど紹介。一流経営者、著名人たちがどの本のどの部分からどんなアイデアを導き出したのか、その方法も目一杯紹介。ということで、宜しくね!