2016年08月15日日本のいちばん暑い日・・・。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 暑い夏ですね。今日は朝から晩まで「戦争」のことばっかしでは?
 天皇のお言葉、首相談話、新聞記事、ドキュメンタリー、ドラマ・・・。

 一億総反戦気分。いやいや、今度こそ米国殲滅だ、とか。勇ましいですな。

 蒋介石の中華民国が日本と戦ってたのに、逃げ回ってた中共が戦後ちゃっかり「戦勝国」の椅子にふんぞり返ってるわけでね。60年しか歴史がないくせに、3000年とか4000年とか、白髪三千丈の大風呂敷を広げる鉄面皮ぶりだけは古今から続くDNAなんやろな。


明らかに憲法9条改正をアシストしとる行為やなあ。わかっとるけど止められんのやろなあ。

 南海海軍はなに考えてんだろ。習近平はどうすんの?
 稲田防衛大臣の本気度を計ろうとしてるんだろうけど、戦艦も戦闘機も急には停まれないわけ。一触即発。戦争になる可能性はありますよ。

 日本はとにかく国際世論を味方にすること。中国を刺激させて憲法改正ムードを盛り上げたいのかもしれんけどね。ならば、稲田防衛大臣は靖国に詣らねば。終戦記念日こそ靖国参拝でしょ。外遊は理由にはなりません。つうか、「外遊」にして、中国に気を遣うことは許されないでしょ。

 んなことすると、中国はもっともっとエスカレートしますよ。もしかすると、中国より支持率下げてる朴大統領を慮ってのことかもしれんけど。。。

 いままで靖国参拝してたんだから、大臣になったからと言って変えちゃあかんわな。

 中国にしたって、いちばんのリスクは北朝鮮です。管理された危機は「リスク」つうけど、野放図な危機は「リスク」ではなく「デンジャー」つうの。

 いま、中国が的にかけてるのは金正恩です。これ、時間の問題だと思うな。

 南海海軍に勝手なコトさせて一触即発となったら、いっきに憲法改正へと進みますよ。憲法改正されたら、習近平はメンツどころか政権がつぶれますわな。。。

 でね、終戦記念日。日本のいちばん暑い夏ですわな。終戦は正確には9月2日なんやけどね。
 天皇のお言葉が重たいわけで。日本人にとってはあくまでも8月15日が終戦記念日なのよね。

 で、テレビ芸者が先日のテレビ番組で、「マッカーサーの発言が曲解されています。ドイツ人の精神年齢が45歳だとすれば、日本人のそれは12歳という発言ですが、マッカーサーの真意は違います」云々・・・これ、下記のことだと思うのね。
 
 「もしアングロ・サクソンが、科学、芸術、神学、文化などの分野において45歳だとすると、ドイツ人はわれわれ同様、十分成熟している。しかし日本人は歴史の長さにもかかわらず、まだまだ勉強中の状態だ。近代文明の尺度で計ると、われわれが45歳だとすれば、日本人は12歳の子供のようなものだ」

 「勉強中は誰でもそうだが、彼らは新しい手本、新しい理念を身につけやすい。日本人には基本的な思想を植えつけることができる。事実、日本人は生まれたばかりのようなもので、新しい考え方に順応性を示すし、また、われわれがどうにでも好きなように教育できるのだ」

 これ、米国上院軍事委員会と外交関係委員会の合同公聴会(きわめてレアケース!)で述べた意見ですね。もち、電波芸者ではなくマッカーサーの発言です。

 どうしてこんな発言をしたのか? トルーマンに解任されたからですよ。彼は日本を「東洋のスイス」にしようと本気で考えていましたからね。

 で、「天皇制を残すように頑張った」・・・のはマッカーサーではありません。陸軍長官ヘンリー・スティムソンと国務次官ジョセフ・グルーです。

 「九州上陸では19万人の米兵のうち30%が失われる。だから本土決戦前に終戦に持ち込まなければなりません」とトルーマンに進言したのもスティムソンです。

 天皇制を守ったのもこの2人です。マッカーサーではありません。皇室離脱と神道指令を仕掛けたのはマッカーサーですからね。
 1947年に3直宮(大正天皇の皇子=秩父宮・高松宮・三笠宮)を除く11宮家51名が皇籍離脱しています。
 皇室を本気で護ろうと考えたら絶対にやってはいけないことですよ。

 終戦直前、『ワシントン・ポスト』(5月29日)は「天皇の処遇」に関する米国市民調査の結果を発表しています。以下の通りです。
・処刑 33%
・裁判で決める 17%
・終身刑 11%
・追放 9%
・日本操作の傀儡に利用する 3%
・軍閥の道具だったので何もしない 4%
・回答無し 23%

 天皇制が崩壊したら日本は統治不可能、と確信していたグルーはトルーマンに掛け合います。スティムソンと連携してね。とくにスティムソンはソ連を仲介者に日本が降伏してしまうのでないか、という極秘情報をつかんでいましたから、さっさとポツダム宣言を出そう、と考えていました。
 ところが、日本政府は「無条件降伏はけっしてしない。総力をあげて戦う」と大見得まで切る始末(7月17日)。

 ポイントは国体護持ができるかどうか。この一点について、日本政府はどうしても「確約」が欲しい。

 天皇だけが「その点は大丈夫だと思う」と天皇制保持を確信されてたんです。

 さっさと大御心に沿っていれば原爆が落ちなかった? それとこれは別。ソ連との覇権争いで圧倒的優位に立つために原爆を落とす、と決めてましたからね。

 マッカーサーは閉所恐怖症の臆病者ですからね。1942年、無防備都市宣言マニラを占領しますが、第14軍司令官本間雅晴中将はマッカーサーが滞在するマニラホテル最上階に日章旗を掲げています。戦後、マッカーサーの逆恨みで本間中将は処刑されます。

 「2カ月にわたって日本軍相手に善戦している」とアメリカでは英雄扱い。実際は各地で敗走につぐ敗走。彼自身、捕虜になりかねない有様でした。
 で、マッカーサーはフィリピンから逃げる時、フィリピン政府と約束した秘密報酬50万ドルを要求して振り込ませています。こんな男ですから、アイゼンハワーは彼への慰労金を拒否しています。ま、当然でしょ。

 さて、玉音放送から1か月後、360万部も売れたベストセラーがあります。ご存じでしょうか?
 これも夏休みの宿題にしましょう。

 いかに日本人は切り替えが早いかがよっくわかります。いつまでも恨んだり、根に持ったりしない民族だ、ということがよくわかります。「鬼畜米英」があっという間に「ギブ・ミー・チューインガム」へと変わる。
 節操がない? いえいえ、切り替えが早いのよ。過去に囚われず未来に生きる民族なのよ。だから、世界に類を見ない技術立国になれるわけ。

 こんな日本に核兵器を持たせたくないのがアメリカです。「持たせたらリベンジされる」と本気で思ってますからね、ヤンキーは。
 なぜか? 自分たちがいつもリベンジしてきた歴史を持ってるからです。ネイティブアメリカンの生命と財産を奪い、スペイン、メキシコそして日本を謀略で戦争に追い込むなど、悪業の数々を思えば、いつかリベンジされる、と思うのもわかりますなあ。

 それにしても、テレビ屋は真実を伝えませんな。つうか知らんのやろな。ま、視聴者は騙されんよう勉強しましょ。

 さて、今日の「通勤快読」でご紹介する本は「ユダヤ人と近代美術」(圀府寺司著・光文社・1274円)です。