2008年12月02日これしかないか・・・オバマショック!

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 麻生さん、支持率急落。しかもダブルスコア。
 不支持率(62%)が支持率(31%)の倍とはねえ。10月は株価の騰落が激しかったけど、いちばん暴落したのはこの人の株価じゃないかな。

 日経とテレ東の世論調査の結果ですけど、定額給付金も×。追加補正予算先送りも×。国民はよく見てますなあ。あの作り笑顔も凍り付くわな、これじゃ。

 それではもまだ自民党のほうが優勢なわけですけど、そりゃそうでしょ。民主党は未知の党なんだから。知らない仏より知ってる鬼のほうがいいわけよ。
 でも、日本人はすぐに変わります。基本的に新しもの好きだし、順応力があるからすっかり慣れちゃう。

 さて、この支持率急落は麻生さんのオウンゴールですな。内閣のいちばんの機密である「総理がおバカさん」という事実を麻生さんご自身が露呈してしまったんですからね。こりゃしょうがないわ。

 バカならバカに徹しないとあきまへんな。中途半端なバカは小利口たちに利用されるだけでっせ。

 決断力が致命的レベルで欠如してますけど、あの人、総理大臣ではなく総務大臣の時もそう。
 本来、郵政民営化に反対なのよ。けど小泉内閣の閣僚だから「つきあい」で賛成しちゃった。で、いま、この問題が浮き彫りになってるというわけ。
 公務員改革にしたってそう。元々、官僚のつお〜い味方・・・というより、そもそも国民生活なんて関心がないの。とにかく自分の味方になってくれればそれでいいわけね。
 だから、安部・福田両総理から麻生さんに代わった瞬間、「チャンス!」と官僚諸君は思ったはずですよ。この人、与し易いからねえ。

 国民のほうは「100年に1度の危機」という時にこんなフラフラな男でええんかいな。不安やなあ。いや、あかんやろ・・・と考えてるわけ。
 それがストレートに支持率急落に現れたということです。


就任式でいったい何を言うかなぁ。

 麻生さんと対極にある次期米国大統領オバマさんはこの金融危機をどうすんでしょ?
 やっぱあれしかないんかなあ・・・。究極の債務チャラアクション「AMERO」の導入ですね。

 元々、ブッシュはユーロ対策としてかつて発言してたんです。北米自由貿易協定(NAFTA)の強化、EUへの対抗、で、北米新機軸通貨アメロ(amero)導入というわけね。
 これ、なかなかのアイデアです。元々は域内の通貨マネーですけど、さらに活用すれば国から個人まで債務をチャラにしちゃう徳政令にも発展します。

 新ドル(グリーンバックに対するブルーノート)発行では、もち金融機関は預金封鎖。で、債権・債務を旧ドルと新ドルを1対2(金で裏づけるなら1対10とか)のレートで交換しちゃう。となると、債権も半額になるけど債務も半減。
 たしかにドルの外貨準備高を持ってる国ほど痛い。めちゃ痛い。中国なんて60〜65%がドル=米国債でしょ。でも全米市民はウェルカム。国も国民も典型的な無駄遣い風土だし、借金が多けりゃ多いほど得するしぃ。

 借金まみれのサブプライム階層はいいけど、金持ちが怒る? 冗談じゃありません。金持ちほど借金漬けなんだからね。それにデノミじゃありませんから、1ドルは1ドルとして使えるしね。

 日本と中国が怒る? 日本国民は怒るかもしれないけど、オバマが勝手にやったんやでえ。わしのせいじゃないかんね。ちいとも知らなかったんたもん、と開き直るしかないわな。
 中国? 裏密約で元を取るに決まってるじゃないですか。ユーロもカンカン?。たしかにドイツは怒るでしょう。けど、あとはどやろ?
 中央銀行、金融機関、メーカー問わず、かなり深く傷ついてますもんねえ。抜本的な対策を講じないとあかんのとちゃう。漢方薬投与というレベルではありませんな。手術しようと開いたらもう処置無しというレベル。となれば、劇薬しかないっしょ。

 各国首脳も、米国大統領1人が悪者になってくれれば・・・と内心願ってると思うよ。

 グローバルに考えれば、「世界の金融機関にマネーが潤沢に流れ、国民も未来に希望の灯がともり、物作りも消費マインドも復活する」という優先順位のナンバーワン=アウトサイドオプシュンが満たされるなら、「ええい、しょうがねえ。これっきゃないか」と目をつぶるんじゃないかなあ。それほど底が見えない金融危機であり、ネガティブマネーの重しがきついわけ。

 モラルハザード? 国家の堕落? けじめつけてない? よ〜くわかります。病人を殺して病気を治す愚だけは避けなあかんねん。G20が雁首揃えた緊急金融サミットでも、結局、ドル以外の基軸通貨はありえないって判明したし、国内では威勢が良かったサルコジさんもフェイドアウトしちゃったしね。こういうメチャができるのも「基軸通貨」の特権ですよ。有無をいわさずやればいいと思いますよ。
  
 で、タイミングは? 1月20日。「超巨大国家の横暴」「ニクソンショックを超えるオバマショック!」「米国による金融版真珠湾攻撃だ」・・・ヘッドラインが浮かんできますよ。