2013年06月06日アベノミクス 成長戦略第3弾発表

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 緊急告知がありますので、藤澤治さんのブログは明日に変更させていただきます。ごめんね。

 安倍さんの講演会に行ってきましたがな。東京原原メンバーのSさんの代理でね。なだ万の弁当は美味しかったなあ。

 テレビ局がずらり。カメラ30台は並んでましたね。前のほうに聴いてたからたぶんテレビに映ってたな。別にどうでもいいんですけど。

 ま、新聞の一面大見出しにある通りですけどね。中身は。

「10年後に国民総所得150万円増」
「電力投資で30兆円」
「民間資金で12兆円」

 ま、競争力成長会議とか規制改革会議とかの審議会の答申を受けてのものでしょうけど、危うい危うい危ういという印象。これがいちばん強く感じられてしょうがなかったですね。

 電力、医療、インフラ整備など公的ビジネスで規制改革や特区創設を進める。民間活力を推進するためにありとあらゆる規制を見つけて撤廃していく、というわけ。

 いわゆるPFI(民間資金を活用した社会資本整備)ですな。

 で、この成長戦略で1人あたり国民総所得を今後10年で150万円以上増やす、つうわけ。


講演は40分。「官業世界を大胆に開放していく」と表明。

 電力分野では小売りの全面自由化。発送電分離。環境アセスの期間短縮。風力・地熱への投資促進。で、今後10年間で過去10年の1.5倍=30兆円規模に増やす。

 医療分野では健康産業を育てる。健康・予防サービスの新規参入者を法的に認定する。とくに大衆薬のネット販売を全面解禁。
「先進医療」についても国が全面支援する。

 国家戦略特区では、外国人医師の参入。インタナショナルスクールの促進。つまり、外国人ビジネスマンが家族連れで働きやすい環境を整える。

 ほらね。出た出た。アメリカの代理人の姿がチラホラ。いや、全面的にそうですわな。

 TPPじゃん、結局。巧いっすね。

 アメリカの年次改革要望書のまんまじゃん。かつてカーラ・ヒルズとかミッキー・カンターつう業界の回し者が日本の門戸開放のために仕立て上げた「アメリカ通商代表部」の要求そのもの。鳩山政権で廃止したのが、崩壊していた日米関係を再構築するために復活した、つうわけ。

 TPPで要望したいことのいくつかはこうして先取りされるわけですな。

 なぜか新聞では小さくしか書かない。外資導入35兆円のこと。新たにパイが増えればいいですよ。私はそうはならないと思う。この35超円分は結局「日本の富」が奪われることになります。

 外国人医師の導入。特区でやるつうことは、部分開放するつうことですね。医師会が大反対ですからね。参院選前だから、このくらいで妥協してもらったんでしょう。でも、鼠穴1つでダムは簡単に決壊しますわな。

 安倍さん、よっぽどアメリカにねじ込まれてるんだろうね。安保最優先ですな。

 危うい危うい、危うい。君、国売りたもうことなかれ。。。
 

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