2007年01月16日欧米か? いやいや、同族か?

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 原理原則研究会のメンバーの皆様、今日は今年最初の勉強会です。テーマは、「発想力の原理原則について語ろう」です。今回は、「デザイン」というキーワードで2時間たっぷりお話したいと思います。
 使用するパワーポイントは60枚。ダウンロード宜しく!


 さてさて、不二家、やっちゃいましたね。食品メーカーとしては命取りですな。
 10〜12月に消費期限切れ(賞味期限切れじゃなくて!)の牛乳でシュークリーム作っちゃったらしいね。16000個だって、そうとうありますな。
 これ、二重の意味で確信犯。
 1つは、「1日切れてるだけじゃない。臭わないし、もったいないから使っちゃおう」という点。もう1つは腹痛、嘔吐のクレームが寄せられてるのに、知らんぷりしちゃったこと。

 クリスマス商戦、バレンタインデー商戦を過ぎてから、発表しようかと考えてた?
 いや、そんなことはないでしょう。だって、「類似の案件は以前からあった」「2年前にもやってたかも」なんて認めちゃってるんだからさ。

 困るんだよ。バレンタインデーにキットカット貰ってるんだから(チープでごめんね!)。

「出荷時の細菌検査に問題はありませんでした。健康被害の苦情もなかったので公表しなかった」なんて言ってるけど、ホント? ちょっと苦しいよね。
 社長の脳裏にもあの雪印があったと思うよ。社長辞任で会社(名門の雪印食品)は消えちゃったでしょ。信用と業績を回復するのに、どんなイバラの道が待ってるか。あの雪印でさえ、これだけ大変だったわけでしょ?
 それが不二家なら・・・結局、怖くてマスコミに嗅ぎつかれるまで知らぬ顔の半兵衛を決め込んでいたわけです。

 社長さんは現場の作業者に責任転嫁しちゃってたけどと、問題の根源は、品質意識の欠如と隠蔽体質にあるわけでしょ。
 しかも、確信犯なんだから、こりゃ、会社ぐるみの犯罪じゃありませんか?
 パロマに続いて、またまた同族の犯罪ってわけか。

 同族にも、いい同族と悪い同族があんだよね。
 創業者の遺伝子を強く残そう、いい商品を作ろうという同族会社も少なくありません。けど、ほかに、だれにも会社を渡さないぞ、株価低下、売上低下は許さない、会社を守るためならなんでもするぞ、もち、お客や株主なんか関係ないね。だって、これ、オレの会社だもん、という経営者も少なくありません。
不二家は後者だったというわけですね。

 直営97店舗、フランチャイズ701店舗。洋菓子販売は全店休止。レストランとカフェは通常通りやってましたけど、さて、どうだろ?


ペコちゃんが泣いてるね、きっと。

ペコちゃん焼きは永遠に不滅です!

 いま、株価は190円台なのね。3年前には100円そこそこ。ここ数年分の株価をチェックすると、かなりジェットコースターなんだよね。
 たしか、以前、仕手筋に狙われ株式の買い取りとかしてなかったっけ(20年前のことだけど)? で、当局と記者発表でも虚偽報告してなかったっけ? 基本的に過剰反応で保守的で、なおかつ隠蔽体質なんだなぁ。
 こういう体質の会社って、いろんな筋から狙われやすいんだよね。総務部の方に深く同情しますよ。