2007年03月16日「エンロン」
カテゴリー中島孝志の不良映画日記」
今日は午前中はインタビューと打ち合わせ。日経、プレジデント、中経出版、それから第三文明社(創価学会系の雑誌「灯台」)。これらをわずか2時間でこなしてしまう。
すごいですなぁ。自分で驚いちゃう。創価学会だけでなく、生長の家、幸福の科学とか、我ながら、いろんな宗教団体の媒体に露出してますなぁ。
これだけ露出してるんだけど、「うちの宗教やりませんか?」なんてだれも誘わないのね。不思議。というか、かえって迷惑? まっ、いいか。
で、午後はフリー。2時間空いてる。となれば、書店か映画館でしょうが。
去年、見損なった映画がまだあんだよね。私、映画館で50本以上は観てんだけど、それでも落としてる映画があんの。
その1つが「エンロン」。
さてさて、これ、ドキュメント映画なのね。とんでもなく腐った会社の実態を内部資料と肉声でえぐり出した傑作ですよ。
渋谷のシネ・ラ・セットってとこで観たんだけど、なんじゃ、こりゃあ。
おいおいおい、ちっこいぞぉ。ちっこいだけじゃなくて、ここはだれかの家かぁ? ホームシアターだろうが、これは。映写機じゃなくて、ビデオプロジェクターじゃないかぁ?
まっ、いいけどね。
久しぶりにドキュメンタリー映画を観ましたよ。
さてさて、映画の主役はエンロンという会社なのよ。
1985年の設立。以来、エネルギー業界の規制緩和の波に乗って急成長。売上高はなんと1000億ドル(13兆円)、わずか15年で売上高全米第7位、世界第16位にまでのし上がります。
経営者がやり手だったのね。
ところが、財務諸表の数字が合わないことに気づいた記者が、「エンロンは過大評価されていないか?」という記事を『Foutune 500』に発表すんだよ。で、2001年、「ウォール・ストリート・ジャーナル」がこの会社のインチキをすっぱ抜く。
で、株価は大暴落。
株価ってのは正直で、上がっているときは問題が露呈しないけど、下がり始めると、すべてがさらけ出されちゃうわけよ。
エンロンの役員連中がやってたことは、粉飾会計、不正経理、不正取引・・・そればかりじゃないよ。考えられる犯罪はほとんどやってるんじゃないかな。
下手すっと、殺人まで? それはわかりません。だけど、不審な自殺事件が起きてるんだよね。まっ、次々と明るみになっちゃう。
で、なんと、この報道から46日後には破綻しちゃうんだ。負債総額2兆円、失業者2万人。当時のアメリカ史上最大の企業破綻。
この会社はブッシュ大統領にも多額の献金してんだよ。1000億円という桁外れの規模ですよ。民主党にも献金してんの。どちらが勝ってもいいように保険かけてるわけ。
ブッシュなんて、エンロン破綻後に「全米の95%の会社は健全に経営してます」なんて大見得を切ったはいいけど、1年後にワールドコムが破綻しちゃって大恥かいたわけ。
エンロンのひどさってのは、アメリカの資本主義のレベルの低さを想像させるにはおおいに役立ちます。
財務諸表なんか適当に改ざんしちゃうのよ。二重帳簿で多額の利益を横領した社員2名を昇進させちゃうんだからね。
カリフォルニア大停電も起こしちゃう。電気代を上げるために、電気の供給を止めちゃうわけ。お客が困ろうが、迷惑がかかろうが、関係ないわけ。罪の意識なんて感じないんだな。金のためならなんでもしちゃうのね。
弱肉強食、金儲けこそが善、だまされるヤツがバカを見る・・・という体質の会社だったのね。
もちろん、この会社には弁護士事務所や会計事務所もついてますよ。ところが、この連中がグルなんだよね。有名な会計事務所だったアーサー・アンダーセンはこれ一発で崩壊。
エンロン崩壊を受けて、投資家や従業員は巨額資産を失います。給料の換わりに株券で払ったりしてたんだから。しかも、「売っちゃいけない」という規定まで用意してね。だから、暴落する前でも売れないんだよ。
この間、ケン・レイ、ジェフ・スキリングといった役員連中は売りさばいてるわけ。
完璧にインサイダーだよね。もちろん、証券取引委員会の訴追を受けますよ。結局、この2人は有罪判決が言い渡されるんだけど、終身刑は免れないだろうね。
けどさ、去年の7月にケン・レイは心臓発作で死んじゃった。エンロン事件の謎はますます深まってるわけですよ。
しかし、まぁ、日本もアメリカの十年遅れで変化してますからね。こんな会社もあんじゃないかな。投資家をだまして、粉飾決算するような会社がね。
株価が暴落してくれば続々と出てきますよ。ニューヨークダウだって暴落すれば、まだ出てくるんじゃないかな。エンロンは氷山の一角に過ぎない?
まったくね。
それにしても、ホリエモン、実刑とはねぇ。日興コーディアルの経営幹部たちとどこがどう違うんだろ? やっぱ、検察捜査? もち、控訴だろうなぁ。
この判決の影響はボディブローのように効いてくると思うよ。あわててるベンチャー起業家もいるんじゃないかな。
すごいですなぁ。自分で驚いちゃう。創価学会だけでなく、生長の家、幸福の科学とか、我ながら、いろんな宗教団体の媒体に露出してますなぁ。
これだけ露出してるんだけど、「うちの宗教やりませんか?」なんてだれも誘わないのね。不思議。というか、かえって迷惑? まっ、いいか。
で、午後はフリー。2時間空いてる。となれば、書店か映画館でしょうが。
去年、見損なった映画がまだあんだよね。私、映画館で50本以上は観てんだけど、それでも落としてる映画があんの。
その1つが「エンロン」。
さてさて、これ、ドキュメント映画なのね。とんでもなく腐った会社の実態を内部資料と肉声でえぐり出した傑作ですよ。
渋谷のシネ・ラ・セットってとこで観たんだけど、なんじゃ、こりゃあ。
おいおいおい、ちっこいぞぉ。ちっこいだけじゃなくて、ここはだれかの家かぁ? ホームシアターだろうが、これは。映写機じゃなくて、ビデオプロジェクターじゃないかぁ?
まっ、いいけどね。
久しぶりにドキュメンタリー映画を観ましたよ。
さてさて、映画の主役はエンロンという会社なのよ。
1985年の設立。以来、エネルギー業界の規制緩和の波に乗って急成長。売上高はなんと1000億ドル(13兆円)、わずか15年で売上高全米第7位、世界第16位にまでのし上がります。
経営者がやり手だったのね。
ところが、財務諸表の数字が合わないことに気づいた記者が、「エンロンは過大評価されていないか?」という記事を『Foutune 500』に発表すんだよ。で、2001年、「ウォール・ストリート・ジャーナル」がこの会社のインチキをすっぱ抜く。
で、株価は大暴落。
株価ってのは正直で、上がっているときは問題が露呈しないけど、下がり始めると、すべてがさらけ出されちゃうわけよ。
エンロンの役員連中がやってたことは、粉飾会計、不正経理、不正取引・・・そればかりじゃないよ。考えられる犯罪はほとんどやってるんじゃないかな。
下手すっと、殺人まで? それはわかりません。だけど、不審な自殺事件が起きてるんだよね。まっ、次々と明るみになっちゃう。
で、なんと、この報道から46日後には破綻しちゃうんだ。負債総額2兆円、失業者2万人。当時のアメリカ史上最大の企業破綻。
この会社はブッシュ大統領にも多額の献金してんだよ。1000億円という桁外れの規模ですよ。民主党にも献金してんの。どちらが勝ってもいいように保険かけてるわけ。
ブッシュなんて、エンロン破綻後に「全米の95%の会社は健全に経営してます」なんて大見得を切ったはいいけど、1年後にワールドコムが破綻しちゃって大恥かいたわけ。
エンロンのひどさってのは、アメリカの資本主義のレベルの低さを想像させるにはおおいに役立ちます。
財務諸表なんか適当に改ざんしちゃうのよ。二重帳簿で多額の利益を横領した社員2名を昇進させちゃうんだからね。
カリフォルニア大停電も起こしちゃう。電気代を上げるために、電気の供給を止めちゃうわけ。お客が困ろうが、迷惑がかかろうが、関係ないわけ。罪の意識なんて感じないんだな。金のためならなんでもしちゃうのね。
弱肉強食、金儲けこそが善、だまされるヤツがバカを見る・・・という体質の会社だったのね。
もちろん、この会社には弁護士事務所や会計事務所もついてますよ。ところが、この連中がグルなんだよね。有名な会計事務所だったアーサー・アンダーセンはこれ一発で崩壊。
エンロン崩壊を受けて、投資家や従業員は巨額資産を失います。給料の換わりに株券で払ったりしてたんだから。しかも、「売っちゃいけない」という規定まで用意してね。だから、暴落する前でも売れないんだよ。
この間、ケン・レイ、ジェフ・スキリングといった役員連中は売りさばいてるわけ。
完璧にインサイダーだよね。もちろん、証券取引委員会の訴追を受けますよ。結局、この2人は有罪判決が言い渡されるんだけど、終身刑は免れないだろうね。
けどさ、去年の7月にケン・レイは心臓発作で死んじゃった。エンロン事件の謎はますます深まってるわけですよ。
しかし、まぁ、日本もアメリカの十年遅れで変化してますからね。こんな会社もあんじゃないかな。投資家をだまして、粉飾決算するような会社がね。
株価が暴落してくれば続々と出てきますよ。ニューヨークダウだって暴落すれば、まだ出てくるんじゃないかな。エンロンは氷山の一角に過ぎない?
まったくね。
それにしても、ホリエモン、実刑とはねぇ。日興コーディアルの経営幹部たちとどこがどう違うんだろ? やっぱ、検察捜査? もち、控訴だろうなぁ。
この判決の影響はボディブローのように効いてくると思うよ。あわててるベンチャー起業家もいるんじゃないかな。