2008年02月16日「アメリカン・ギャングスター」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 インフルエンザもすっかり治り、とはいいつつ、咳が抜けないのよね。
 まっ1つ書き下ろし終わったんだし、ここ数日、お酒も入れてないしさ。自分へのご褒美ってんで、歩いて5分のシネコンに。

 観ちゃいました。ギャング映画、大好きなのよね。邦画では『仁義なき戦い』もいいし『日本の首領』もいい。洋画だと、もうマフィア大好き。
 なにしろ、この前も朝4時から『ゴッドファーザーPART?』に夢中になっちゃって、朝イチの打ち合わせに遅れちゃったほど。まさか、DVD観てましたともいえないしね。

 前日の朝も『PART?』観てたのよね。やっぱ?がいちばんいいかな。


意外と長尺だったのね。

 さて、この映画、主役は2人。ギャングのほうはフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)、警察のほうはリッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)。これ、実話です。

 フランクってのは、黒人ギャングとしてハーレムに君臨したバンピー・ジョンソンの運転手を15年つとめた男。
 やくざ社会で運転手とかボデイガードというのはエリートコースだかんね。親分が殺されるのもたいてい運転手かボデイガードが抱き込まれる時でしょ? つまり、信頼できるヤツしかなれないのよ。

 で、バンピーてのは、2007年8月8日のブログで紹介してたんだね。『奴らに深き眠りを』『コットンクラブ』にも登場してます。
 奇しくも同じ俳優ローレンス・フィッシュバーンなのよ。この俳優、好きですなぁ。『ボビー』にも料理人役で登場してたね。あと、『ティナ』ではティナ・ターナーの旦那アル役でしたね。

 何度もいうけど、『奴ら』はいいよ。なにがいいって、ダッチ・シュルツ役のティム・ロスが最高。あの小柄で細くて弱そうな男がキレるとどうなるか。殺人鬼に変身しちゃう。『海の上のピアニスト』と同じ人とは思えませんなぁ。アル・カポネ映画ではニヒルでクールな人間として描かれてるけど、実態は『奴ら』と『コットン』の通り。

 さてと、デンゼル・ワシントンて、やっぱ悪党役は無理なんちゃう? 凄みが全然ないもの。ええとこのボンちゅうのが消えんわな。
 でも、脚本読んだら演りたいと思うわな。

 「明日には死んでるかもしれない」
 「並びな。オレを殺したい奴は行列になってるんだ」

 この台詞、フランクが言ってるんだと思ったら逆でした。いま上映中だからね、あまり詳しくは言わないけどさ。マフィアは前から弾が飛んでくるけど、警察は後ろから飛んでくるからね。このストレスはちとちがうわな。

 気づいたら、咳止まってたね。映画終わったら、また咳こんでるんだから。
 咳止め薬より、いい映画のほうがはるかに効くな。これから風邪引いたら映画館に行こう。