2008年05月06日「の・ようなもの」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 エド・はるみさん、映画にも出演してるんだって。演劇やってんだから、別に不思議でもないんだけどね。
 出てる映画、聞いてびっくり。これなのね、これ。私、ビデオ持ってんじゃん。で、早速、チェック。この忙しいのにチェックすんだから、意識してんのかな。

 なんと1981年の映画。監督は「間宮兄弟」「模倣犯」「失楽園」の森田芳光さん。これが初監督作品ときた。才能がそこかしこにほとばしってる作品でっせ。
 このビデオ、83年頃に買ったんだろうね。ケースが紙製だもん。つうことは、25年前? もうそんなになるのか・・・。
 
 どうしてこんなビデオ持ってるかといったら、好きだから。まっ、当たり前なんですけど。
 何度も観てるのよ。秋吉久美子さんがガータースタイル、巨乳ゆさゆさ、おしりプリプリのソープ嬢役で登場するからじゃありません(まっ、嫌いではないけどね。つうか、ホントは好き。かなり好き、とっても好き)。

 シチュエーションが噺家の世界なのよ。だから、好きなの。それも真打ちとかじゃなく、前座とか二ツ目だからね。


 
 二ツ目の噺家・志ん魚(しんとと)は、兄(あに)さんたちから唆されて23歳の誕生日にソープランドに行くわけ。
 そこで出会ったのがエリザベス(秋吉さん)。その後、デートを重ねるのね。

 そんなある日、志ん魚は女子高の落研からコーチの依頼を受けます。で、1人の女の子と親しくなる。
 家に招待されて、彼女の父親(将棋の芹沢博文さん)に一席披露すんだけど、「面白くないね」とずばり。なまり丸出しの落語だかんね。
がっくり来る中、先輩(尾藤イサオ)はとんとん拍子に真打ち昇進。

 若者にありがちな、希望と絶望、嫉妬と野心が空回り。

 最後に、深夜から明け方にかけて、主人公が東京中を歩くんだよ。これが好きなんだなあ。独り言を言いながらね。
 まるっきり落語の「黄金餅」の世界なんだよ。このネタ、志ん朝師匠が得意でね。大好き。喬太郎師匠も新作「純情日記・横浜篇」でベースにしてますな。

 あっ、そうそう、エド・はるみさん。落研に所属する女子高生役。何回もアップになってます。けど、台詞はみなと一緒。「テレビが来るんですかあ?」なんてね。
 その他大勢って感じかな。役名はないと思うな。名前で呼ばれるほどの役じゃないもの。健康的、つうかむちむち。本人も女子高生だったんだろうね。おかっぱ頭。
 まあ磨いたんだろうね。いまのほうがずっと垢抜けてます。

 主役の志ん魚になまり丸出しの伊藤克信さん。ほかに、秋吉久美子、尾藤イサオ、でんでん、小林まさひろ(いま料理屋のオヤジ。かなりデブの時)、入船亭扇橋、楽太郎、芹沢博文、加藤治子、そして春風亭柳朝。小堺一機とラビット関根もおかま役で登場(以上、敬称略)。