2009年03月15日「探偵!ナイトスクープ」ゴールデン登場!!

カテゴリー中島孝志のテレビっ子バンザイ!」

 「ついに」というか「ようやっと」というか、関西のお化け番雲「探偵!ナイトスクープ」がキー局のゴールデンタイムに初登場となりました。
 おめでとうございます。

 これ、京大卒の変わり者ディレクター(現松本修制作局局長プロデューサー)が手がけた企画で、視聴者からの捜査依頼を受けて「探偵」がリサーチし解決を図る、という内容。関西は庶民がそのまま芸人だからノリがめちゃいい。だからこそ成立してるようなとこがありまんな。

 で、関西のテレビ番組大好き人間の私ですから、当然、これもご紹介しとりま。2006年11月29日のブログ「私のいちばん好きな番組」で詳述。ね。ねねね。まあ、詳しくはそちらを読んでもらいたいねんけど。



 1988年3月スタートですよ(ということは私が30歳のとき)。初代局長は上岡龍太郎さん、アシスタントは松原千明さん(石田純一さんの元妻)。
 関西(朝日放送)ではめちゃ受けて視聴率20%でっせ。ところが関東では・・・数年前までテレ朝が放送し、それが深夜枠に移り、とうとう枠も無くなり、いまやテレビ神奈川・埼玉・千葉でっせ。しかも夜11時から。

 けど、DVDが出てます。持ってまっせ。見ましたでぇ。予想したとおりの名企画がずらり。一押しは「マネキンと結婚したい」「浪速のモーツァルト」「電車よりも舟のほうが会社に早く着くか」など。あと「アホバカ分布考」。これは文化人類学的にも大変評価されました。本にもなりました。01年には日本民間放送連盟賞テレビ娯楽部門最優秀賞を受賞しとりま。

 さて、この番組の栄えある第1回放送は道頓堀川に投げ込まれた「カーネルサンダース救出作戦」。ゴールデン進出(といっても1回だけだけど)を記念してあのおじさんも見つかったんとちゃうか。
 で、 このサンダースおじさん救出作戦の探偵は? 槍魔栗三助ゆうねんけど、知ってる?
 そう俳優の生瀬勝彦さん。

 最近は探偵も増員され、カンニングの竹山さんとか焼き肉屋のたむけんさんも出とります。

 ところで、どうして今頃? どうしてゴールデン? 小沢一郎さんの公設秘書逮捕と同じくらい???がつきますけどね。
 類推するところ、「逆キー局支配」の流れではないかな・・・と思うわけ。

 テレ朝ばかりでなく、東京のキー局はコストばかりかかっとるわりにそれに見合う視聴率がとれない。おまんら、なにやっとんねん?ちゅうわけですね。「探偵ナイト」の低コストは有名ですからね。つうか、関西の番組はどれもこれも予算が少ないんよ。けど、その分知恵を出してまっせ。
 企画なんて金かけりゃいいものではありませんものね。知恵出せ、槍出せ、頭出せでっせ。

 つうことで、どこで制作されようが、視聴率の高い番組をゴールデンにもってくる。スポンサーも代理店もそれを望んでる・・ならば、そういう編成にすべし。それだけのこっちゃないか。

 ご存じのように、いまやテレビ局は構造不況業種。予算は減らされる一方。3年後、テレビ局では正社員切りが本格化してるでしょうな。そんな状況だかんね。金でしか番組を作れないようなスタッフや制作会社には存在価値はあらへんねん。

 つうわけで、今回のゴールデン進出・・・ではないかしらん。