2009年06月11日6月末解散になるこれだけの理由

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

「どうでもいいんだけど。麻生さん、今月末に解散するよ」と昨日のブログにチラッと書いたら、いろんなメディアからメールや電話が殺到。

 なんか聞いた? だれが言ってた?

 んなもんあるわけないだろが。けど、考えてみたらそうせざるをえないんとちゃうか。

 まず、麻生さんの基本スタンスはぎりぎりのぎりぎりまで総理大臣でいたい。少なくともサミットには出席したい。外交で得点できると考えてるからね。

 でも、状況が許さなくなってきました。

 1つは、ハネムーンとはいえ、鳩山民主党の支持率が高いこと。目算が外れちゃった。

 2つ目には、鳩山総務大臣のおかげで日本郵政の社長人事がすったもんだしてること。閣内ゴタゴタ=総理のリーダーシップ欠如が白日の下にさらされてしまいました。

 麻生さんにとっちゃ、あんな人事どうでもいいわけよ。出来レースだろうが、オリックスとグルだろうが、いまさら蒸し返されたくないわけ。だって、自分の支持率につながらないんだもん。鳩山さんばかりヒーローになっちゃうんだもん。面白くないわな。

 任期ぎりぎりまで総理大臣やってりゃ、その間に民主党のオウンゴールもありゃめっけもんだし。でも、このままいきゃ任期切れ解散になっちゃう。するってえと、「総裁戦前倒し」で自分は蚊帳の外に置かれちゃう。気取り屋の麻生さんとしては我慢できんわな。

 で、日本郵政人事がボディプローのように効いてくるのよ。

 今回の鳩山総務大臣の西川社長攻撃はいわば王手飛車取り。
1辞任、解任のいずれでも、西川社長の首をとれば、鳩山さんの完勝。
2喧嘩両成敗あるいは総務大臣解任でも「正義の味方」で勝ち。どうせ任期はあと3〜4カ月しかないんだからさ。

 鳩山邦夫さんは死に体の自民党を飛び出るかもしれませんしね。そうなりゃ鳩山グループは台風の目。選挙で小泉チルドレン総討ち死必至。だから、いまのうちに小泉・竹中コンビは簡保と郵貯380兆円で米国債を買わせる算段だけはつけておきたい。でないと、米国から叱られちゃうもんね。

 麻生さんとしちゃ困りましたな。鳩山さんを切れば、国民はうさんくさいイメージを持つし、西川社長を切れば小泉・竹中コンビがチルドレンを使って党内を引っかき回すし。

 民主党に政権をとられたくない1点では、麻生さんも小泉・竹中・宮内・西川の米国代理店カルテットも利害は一致。だから、早く鳩山さんには矛を収めてもらいたいわけ。
 けど、鳩山さんは衆院選後を考えて手を打ってますな。この時間軸がちがう。

 たぶん近々、日経平均株価は10000円を超えるでしょう。これが解散のサイン。
 鳩山VS西川の党内ゴタゴタを解決するには解散しちまえばいい。日本郵政の社長人事なんかどうでもよくなってくるからね。つまり、大きな火災を消すには「ニトロ=解散権」を使えばいいわけよ。

 近接未来の予測では、鳩山VS西川問題がすんなり解決するなら任期ぎりぎり解散。ゴタゴタなら今月末解散。これで決まり。