2009年09月22日産経新聞が面白い!

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 自宅と仕事場で新聞をとっている人は多いと思います。私は仕事柄、日経、朝日、産経を読んでますけど、これ、目的がそれぞれ違うんですね。

 友人の某ジャーナリスト(週刊ダイヤモンドの元編集長)などは、iPhoneから産経新聞にアクセスして無料で読んでる、と宣っておりましたが、私はこと新聞についてはネットではなく紙を活用してます。理由は、コピーをとるためですね。

 「コピーなら、ネットからダウンロードしたり、ペースト&コピーしたほうが便利じゃん?」という声もチラホラ聞こえてきますけど、ちょっと違うんですよね。

 さて、新聞は目的別に読んでると言いましたけど、まず、朝日は広告をガン見、そして記事はチラ見。たぶん時間にして5分しか見てないでしょうな。
 日経は時間がかかります。経済関係は、広報PRやプロデュース等のコンサル業務を本業としているせいか、ほとんどチェックしています。つまり、日経のチェックは仕事なんです。

 さて、産経ですけど、これは趣味というか愉しみとして読んでます。隅から隅までチェックしてますね。大阪に行けば大阪版まで買って読んでます(一面記事の内容とか配置が微妙に違うんですよ)。
 思想的にどうのこうのというのではなく、記事の面白さですね。

 たとえば、昨日21日の朝刊は秀作が多い(記事にも秀作、駄作があると思いますよ)。
 いちばん良かったのは【往復書簡】「坂の上の雲」の遺伝子 国を動かすのは誰」という特集でしょうか。
 NHK放送が決まっている「坂の上の雲」ですが、主人公は愛媛の秋山好古(よしふる)・真之(さねゆき)兄弟ですよね。で、この2人の孫にインタビューしてるわけ。

 「国からみれば、部課長クラスの2人が日本を考えて、動かしたことに、会社員は夢を感じる。社長じゃなくても会社を動かせると」。好古の長男、信好の次男である秋山哲兒(てつじ)さん(77)。一方、「日本はこれからどうなるのか。どうすればいいのか。ロシアの圧力に堪えていた当時と同じように国民全員が考え始めているからじゃないでしょうか」とは真之の次女、宜子(たかこ)の長女である大石尚子(ひさこ)さん(73)の言葉。

 「いまの世の中、じいさんなら怒る」(好古の孫)
 「戦わずして勝つ」(真之の孫)

 「自分たちは政治家以外ではなくとも、日本の行く末を考えていたのに、今の世の中を見たら、政治家は票集めしか考えていないと怒る」と思います。

 そんな好古は晩年の6年間、中学の校長をしていた。福沢諭吉に傾倒し、子供たちにも「兵隊になることはない」といっていた。真之も子供を軍人にさせなかった。だから両家も軍人になった者はいない。
 北予中学(現・松山北高)の校長時代、教練の時間を増やそうと教員が提案したら、「学校は軍隊じゃない。勉強をさせなさい」といったそうです。「生涯、教育者だったと思います」と。やっぱ勉強になるわ、この新聞。