2010年07月26日ぶらり洋食屋さんのカツ丼(キッチンやまて21・横浜山手)

カテゴリー中島孝志のB級グルメ探検隊」

 「B級グルメ」とは「格安の値段で超一級の味を提供する料理、すなわち、お買い得、お食べ得の料理」という意味です。高くて美味いのは当たり前。安くても、「こんなに美味いの? こんな値段で食べちゃっていいの?」と腰を抜かしてしまう店。それを紹介するのが本ブログの使命です(ちょっとオーバーか)。

「執筆は夜ですか?」な〜んてよく聞かれるけど、もち、♪朝もはよからよぉぉぉぉカンテラ提げてな ほいほい♪てなもんで、朝4時起きですかんね。

 ま、ここ数日は徹夜してますけど、これは緊急スクランブルでしてね。来月の第1週目まで続きそうな気配。ま、それからは日常パターンに戻りますけどね。

 さて、この前、女性作家をご紹介しましたよね。名前失念。ええっと、朝から原稿書いてる途中に、ランチなんにしようかな、ビビンパがいいかな、それともカレーにしようっかな・・・なんて考え込んじゃう人。

 私、まったく同じでしてね。蕎麦なら○○、カレーなら△△、パスタなら□□、立ち食いなら◇◇、土用の丑の日なら◆◆・・・もう記号がないからやめますけど、ま、そんな感じ。

 で、食いしん坊のパターンにこれまたはまるわけ。つまり、カレーにするつもりが気づいたらパスタ屋さんに入ってたり、軽く立ち食いそばにするつもりが、ドカンと鰻丼食べてたとかね。

 もう一瞬で豹変しちゃうの。食いしん坊ちゅうか、なんちゅうか。そういえば、冷やし中華なら◇◆とかね。

 長嶋茂雄さんもそうらしいよ。徳光アナが、手打ち蕎麦の名店にお連れしたいんですけど・・・って頼んだわけ。長嶋さん来るからよろしく、と亭主にも。
 親父さんも腕によりをかけて蕎麦打ったわけ。掃除も念入りにしちゃって、カメラなんかも新しいの買っちゃって。

 で、当日。

「長嶋さん、ここの蕎麦は絶品ですからね。材料からしてちがうんです。毎朝毎朝手打ちですよ」
「そぅおぉぉ、そうですかぁぁ(あの調子)、蕎麦いいですよねぇぇ。はいはいはい、僕も蕎麦大好きですからねぇぇ」

 親父さん、蕎麦用意して待ってんの。ザルだって新調しちゃったんだから、長嶋さん用にって。記念に残して、もう使わないんだから。サイン&写真&ザル。家宝として店に飾っちゃうんだから。

「長嶋さん、やっぱり何枚もいくんでしょ?」
「もう食いしん坊ですからねぇぇ、僕はぁぁ」
「で、なんにします? とろろ蕎麦とかもありますけど、やっぱもりですか、蕎麦通はね。基本ですもんね」
「そうですねぇぇ・・・」と店の中をちらり。
「あああ、あれがいいですね、あれ。カツ丼!」

 指さす方向を見たら、壁の品書きに「カツ丼」て書いてやんの。見たとたんに蕎麦のことなんかすっかり忘れて、カツ丼にスイッチ入っちゃったんでしょうな。
 わかるなぁ。この気持ち。私もよくあるもん。

 さてさて、実は今日からちょっとウェイト・コントロールするつもりだったんです。周囲にも宣言してたのね。

 ここ、地元の洋食屋さん。シェフの腕は抜群。パスタもいいけど、カツレツとかボテトサラダ、気まぐれサラダなんて最高。
 で、ダイエットのためにサラダスパ食べる予定だったんです。いわゆるイタリア風冷やし中華ね。

 でもね、店内に写真があったんのよ。「洋食屋さんのカツ丼」て。
 えっ? カツ丼? 洋食屋さんの? カツレツでもあんなに美味しいのに? 大好きなたまねぎがトロトロ玉子と絡んでる? お嫌いですか? お好きです!ちゅうねん。これこれこれにしますっ!!

 てなわけで、ダイエットは明日からしよっかな。ま、明日になんないとわかんないんだけどさ。うん。


たっぷりサラダと味噌汁、柴漬け付きで980円。

 さて今回、「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は、『草の葉』(ホイットマン著・岩波書店)です。詳細はこちらからどうぞ。