2010年10月29日「世迷いごと」 マツコ・デラックス著 双葉社 1260円

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 そうそう、最初に言っときますけど、この「中島孝志の 聴く!通勤快読」がこの11月よりケータイでも視聴できるようになりました(いままでもケータイで見たり聴いたりしてた人は多いと思うけど、これからは本格的に視聴できるというわけです)。
 ただしスタートに当たってオペレーション担当から次のように言付かっております。
1当面1〜2カ月間をテスト運用とします。
2いくつかの機種では視聴できない可能性があります。
3視聴できない場合は機種を教えてください。可能な限り対応します。
 ・・・とのことです。よろしくご理解&ご協力をお願いいたします。

 さてと、今日は10月度のラストなんですけど、こんなんでいいんでしょうか。いやいや偏見は禁物。眼鏡が曇ります。

 マツコ・デラックス。存在感たるや・・・戦艦大和の如し。そこにいるだけで絵になるっちゅうの。
 で、これが処女作。帯コピーによりますと、「マツコが気になるオンナはみんなちょっとヘン。」・・・なんだとか。

 では、どんな「オンナ」が取り上げられてるかというと、20人というか20組というか、広末、紀香、エビちゃん、滝川クリステル、高島彩、谷亮子、黒木瞳、モー娘。、AKB48、叶姉妹・・・もちエリカ様も。

 感想? う〜ん、甘いな。やっぱ男だね。オンナに甘いわ。そりゃ毒吐いてますよ。でもその吐き方が甘いんです。
 ナンシー関なら、こんなもんじゃねえよ。有吉でももちっとシビアだと思う。

 ま、ナンシーとは立ち位置がちょいと違うことは事実。なんたって、ナンシーは怖いモノ知らずだったもん。失うことなんてちーとも怖くなかった。北野誠になっても平気だったもん。だから、「そこ突いちゃおしまいよ!」という部分もツンツンしてたもんなあ。

「飴と鞭」という言葉があるよね。マツコ、良きにつけ悪きにつけ飴と鞭をミックスしてます。やっぱマツコはオトコなんだ、と思った。嫌いで嫌いで大嫌いなヤツでも、鞭で叩いたあとは必ず飴でフォローしてるんてさ。これって、マツコのオトコとしての優しさじゃない?

 ここらへん、辛酸なめこさんなんて鞭ばっかし。飴なんて金輪際やらない。だって、あの人、「ほんもののオンナ」だもん。

 それと、マツコはこれから売り出そうってタマだから、テレビにも出なくちゃならないしぃ。やっぱ新参者としての礼義? んなものがあったかもしんない。

 なんだかんだ言っても、オカマじゃなけりゃ指摘できない視座? 視点? ジャーゴン? そこは面白かったね。

 たとえば、「デビューからずっと観察してきたけど、広末はたいしたタマだよ」「いい意味で裏切られた」つうのはいいとこ突いてます。けど、その理由をマツコは本音で述べてないね、きっと。
 なんで言わないか? そりゃ言ったらまずいからに決まってるじゃん。

 どうなんだろ? 中途半端な毒舌吐くテレビタレントとして生きていくのか、それともナンシー関の後釜を狙うのか。もっと言いたいことあんだろうになあ。

 ま、総論はそんなとこかな。じゃ、そろそろ笑い転げた各論に移りましょうか・・・続きはこちらからどうぞ。