2010年11月14日「日本列島(宇野重吉・芦川いづみ主演・熊井啓監督)」
カテゴリー中島孝志の不良映画日記」
私、本とかDVDとかアマゾンにたくさん出品してるんですけど、「日本列島」というDVDが売れましてね。売っといて言うのも何なんですが、へえ、こんな映画観る人いるんだあ・・・と正直、感心してしまいました。
だって、これ、くら〜〜いのよ。もうジャケット見たらわかるでしょ? 暗い暗い暗い、crycrycryでやんすよ。
で、プチプチ封筒に入れておくろうとしたんですけど、そうか、いま、オバマ来てるな。なら、もう1回観てみるか。
観ました。傑作ですな。さすが妥協を知らない社会派監督、熊井啓さんの作品だけあるわ。
熊井監督といえば、日活映画「帝銀事件・死刑囚」でデビュー。「海と毒薬」(ベルリン国際映画祭審査員特別賞・銀熊賞)、「日本の黒い夏−冤罪」、「黒部の太陽」「忍ぶ川」「サンダカン八番娼館・望郷」等の作品で知られてます。
この映画、実話なんです。時代は「三丁目の夕日」の頃。戦後、ようやく経済が落ち着き、「もはや戦後ではない」と経済白書に書かれたとはいえ、日本がまだまだアメリカに従属していた頃ですよ。
昭和34年、通訳主任(宇野重吉)がキャンプCID(犯罪調査課)のポラック中尉にリミット曹長事件についての調査を命令されます。
この男、北海道で教師をしてた時に、新妻が米兵に強姦され殺されてるんですね。もちろん事件はお蔵入り(米兵による強姦殺人なんて日本国中あちこちで発生してました)。で、自ら犯人糾明しようと米軍内部に潜り込んだわけ。
米軍は日本の警察を無視して、リミットの死体を本国に送還。で、事故死と発表します。当時のメディアはまだアメリカから膨大な宣伝費なんてもらってませんから、純粋に怒ります。なんてたって日本は独立してたんですから。
秋山はこの事件を新聞記者と一緒に追いかけます・・・。するとリミットが殺された理由がわかってきた。リミットは贋ドルや麻薬などを追ってたんですね。
昭和29年、贋ドル事件に検事として立ち会った弁護士日高(内藤武敏)はサン・ピエール教会が隠れ蓑にされて行われたことを突き止めます(贋ドルは日本工作の資金に使われたようですな)。
突然、秋山に調査中止命令が出ますが、秋山はキャンプをやめて調査を続行。すると今度は外国航空に勤務する日本人スチュワーデスが水死体となってあがります。英会話もできないスチュワーデス(CIAが裏から手配したんでしょうな。で、香港経由で入る麻薬を運ばせた)。
容疑者である、サンピエール教会サミエル神父は、取り調べ中に突然帰国します。警視総監も手が出ない。神父は取り調べ中も弁護士をつけ、お茶一杯飲まずに踏ん張ります。唾液から体液を調べられたら動かぬ証拠が出ちゃうからね(サミエル神父事件は、松本清張も小説にし、そしてドラマ化してますね。「TBS・大映傑作編DVDセット」もアマゾンで売っちゃった。その後リメイク版もあったと思う)。
その後、重要な参考人が沖縄にいると知るや、飛んでくんですが、すでに殺されていました。
「真相は永久にわからないだろう」と当局は発表することしかできない・・・。
日本のどこに主権などあったんでしょうね。いまにいたるまで日本は独立国家ではありませんよ。独立国家を邪魔する勢力は政治家、官僚、財界、そしてメディアですね。
日本の独立を計る政治家はみながみなスキャンダルで失脚しています(ただ1人残っているのが小沢一郎さんでしょう)。
アメリカほど「世界のために」「人類のために」という大義名分を振りかざす国はありませんね。なぜか? ろくなことしてないからです。
日本に憲法9条を押しつけたかと思えば、朝鮮戦争が起こると在日米軍75000人を出撃させ、手薄となった日本防衛のために同数の警察予備隊をつくらせます。もちろんこれが自衛隊に発展するわけですね。
日米安保条約はアメリカのための軍事同盟であり、日本のそれではありません。
日本の工作はCIAが展開してきました。この映画の原作者である吉原公一郎さんは「内閣総理大臣官房調査室」がCIAの関連任務を負ってきた、と実証しています。
日本が中ロと近づくと邪魔をする。普天間移設問題で県外移設が叫ばれると中国をダシに使う。やっぱ米軍にいてもらわないと日本は防衛できない、というムード作りを仕掛ける。
民主党潰し2段階。まずは小沢さんを潰す。それが完了したら次々に総理を潰す。菅さんも小泉さんみたいなイエスマンになって政権を維持したいんでしょうけど、あまりの愚かさにオバマがレッドカードを出したというところでしょうか。
いよいよAPEC首脳会議が閉幕となります。TPPが話題の中心になり、菅さんは日米の関係修復に懸命らしいですが、なんのことはない、日本の国益を損ね、アメリカのご機嫌取りをしているにすぎません。
一方で、中国とも巧くやりたい、ロシアとも巧くやりたい。ようやく胡錦涛さんと話ができた(会談ではないんですね)と喜んでるようですが、この人、オバマ大統領との初会見でもオバマの目を見て話せなかった。胡錦涛主席の時も挨拶の時からメモを見てばかり。
性格の弱さ、自信のなさ、内弁慶が見て取れますね。押せば押すほど引く日本。強く出れば弱くなる日本。菅総理という存在そのものが国益を損ねています。
いま、多くの日本人、多くの民主党議員も気づきつつあると思う。
菅さん、政権投げ出しますよ。
だって、これ、くら〜〜いのよ。もうジャケット見たらわかるでしょ? 暗い暗い暗い、crycrycryでやんすよ。
で、プチプチ封筒に入れておくろうとしたんですけど、そうか、いま、オバマ来てるな。なら、もう1回観てみるか。
観ました。傑作ですな。さすが妥協を知らない社会派監督、熊井啓さんの作品だけあるわ。
熊井監督といえば、日活映画「帝銀事件・死刑囚」でデビュー。「海と毒薬」(ベルリン国際映画祭審査員特別賞・銀熊賞)、「日本の黒い夏−冤罪」、「黒部の太陽」「忍ぶ川」「サンダカン八番娼館・望郷」等の作品で知られてます。
この映画、実話なんです。時代は「三丁目の夕日」の頃。戦後、ようやく経済が落ち着き、「もはや戦後ではない」と経済白書に書かれたとはいえ、日本がまだまだアメリカに従属していた頃ですよ。
昭和34年、通訳主任(宇野重吉)がキャンプCID(犯罪調査課)のポラック中尉にリミット曹長事件についての調査を命令されます。
この男、北海道で教師をしてた時に、新妻が米兵に強姦され殺されてるんですね。もちろん事件はお蔵入り(米兵による強姦殺人なんて日本国中あちこちで発生してました)。で、自ら犯人糾明しようと米軍内部に潜り込んだわけ。
米軍は日本の警察を無視して、リミットの死体を本国に送還。で、事故死と発表します。当時のメディアはまだアメリカから膨大な宣伝費なんてもらってませんから、純粋に怒ります。なんてたって日本は独立してたんですから。
秋山はこの事件を新聞記者と一緒に追いかけます・・・。するとリミットが殺された理由がわかってきた。リミットは贋ドルや麻薬などを追ってたんですね。
昭和29年、贋ドル事件に検事として立ち会った弁護士日高(内藤武敏)はサン・ピエール教会が隠れ蓑にされて行われたことを突き止めます(贋ドルは日本工作の資金に使われたようですな)。
突然、秋山に調査中止命令が出ますが、秋山はキャンプをやめて調査を続行。すると今度は外国航空に勤務する日本人スチュワーデスが水死体となってあがります。英会話もできないスチュワーデス(CIAが裏から手配したんでしょうな。で、香港経由で入る麻薬を運ばせた)。
容疑者である、サンピエール教会サミエル神父は、取り調べ中に突然帰国します。警視総監も手が出ない。神父は取り調べ中も弁護士をつけ、お茶一杯飲まずに踏ん張ります。唾液から体液を調べられたら動かぬ証拠が出ちゃうからね(サミエル神父事件は、松本清張も小説にし、そしてドラマ化してますね。「TBS・大映傑作編DVDセット」もアマゾンで売っちゃった。その後リメイク版もあったと思う)。
その後、重要な参考人が沖縄にいると知るや、飛んでくんですが、すでに殺されていました。
「真相は永久にわからないだろう」と当局は発表することしかできない・・・。
日本のどこに主権などあったんでしょうね。いまにいたるまで日本は独立国家ではありませんよ。独立国家を邪魔する勢力は政治家、官僚、財界、そしてメディアですね。
日本の独立を計る政治家はみながみなスキャンダルで失脚しています(ただ1人残っているのが小沢一郎さんでしょう)。
アメリカほど「世界のために」「人類のために」という大義名分を振りかざす国はありませんね。なぜか? ろくなことしてないからです。
日本に憲法9条を押しつけたかと思えば、朝鮮戦争が起こると在日米軍75000人を出撃させ、手薄となった日本防衛のために同数の警察予備隊をつくらせます。もちろんこれが自衛隊に発展するわけですね。
日米安保条約はアメリカのための軍事同盟であり、日本のそれではありません。
日本の工作はCIAが展開してきました。この映画の原作者である吉原公一郎さんは「内閣総理大臣官房調査室」がCIAの関連任務を負ってきた、と実証しています。
日本が中ロと近づくと邪魔をする。普天間移設問題で県外移設が叫ばれると中国をダシに使う。やっぱ米軍にいてもらわないと日本は防衛できない、というムード作りを仕掛ける。
民主党潰し2段階。まずは小沢さんを潰す。それが完了したら次々に総理を潰す。菅さんも小泉さんみたいなイエスマンになって政権を維持したいんでしょうけど、あまりの愚かさにオバマがレッドカードを出したというところでしょうか。
いよいよAPEC首脳会議が閉幕となります。TPPが話題の中心になり、菅さんは日米の関係修復に懸命らしいですが、なんのことはない、日本の国益を損ね、アメリカのご機嫌取りをしているにすぎません。
一方で、中国とも巧くやりたい、ロシアとも巧くやりたい。ようやく胡錦涛さんと話ができた(会談ではないんですね)と喜んでるようですが、この人、オバマ大統領との初会見でもオバマの目を見て話せなかった。胡錦涛主席の時も挨拶の時からメモを見てばかり。
性格の弱さ、自信のなさ、内弁慶が見て取れますね。押せば押すほど引く日本。強く出れば弱くなる日本。菅総理という存在そのものが国益を損ねています。
いま、多くの日本人、多くの民主党議員も気づきつつあると思う。
菅さん、政権投げ出しますよ。