2010年12月07日「超マクロ展望 世界経済の真実」 水野和夫・萱野稔人著 集英社 756円 

カテゴリー中島孝志の通勤快読 年3000冊の毒書王」

 今日も25分くらいしゃべりまくってます。本文にあることないこと、わかりやすくコメントしてます。お忙しい方はテキストで、御用とお急ぎでない方は音声でお聴きくださいますよう・・・。

 水野さん、三菱UFJモルガンスタンレー証券のチーフエコノミストを辞めたんですね。いま、埼玉大学で教鞭をとっておられるみたいですね。
 私、何人かチェックしているエコノミストがいるんですけど、そのうちのお1人ですね。有料サイトとかブログとかやってほしいですね、こういう人には。

 で、萱野先生は寡聞にして初めてなんですが、津田塾大の先生なんですね。『国家とはなにか』という著書があるようです。

 対談ですな。

 90年代半ば以降、つまり、急激な資源高となってからですけど、日本では派遣社員や契約社員などの非正規労働者が急増しました。
 で、この時期の企業による人件費カットは、「失われた10年」という特殊な不況に落ち込んだせいだ、と説明されてきました。

 これ、間違い。もっと構造的な要因があるんです。この原因を究明していくと、なんと、アメリカの対日戦略、世界を向こうに回した金融戦略、経済戦略、そしてドル戦略という「仕組みづくり」が透けて見えます。

 ああ、これで日本の不況もようやく説明がついた、納得できた、と合点がいくと思いますよ。こう考えないと辻褄があわないんです。

 おそろしいことですけどね。

 1971年、ニクソン・ショックがありました。なんとアメリカは、予期せぬミスも多々ありましたけど、あの頃から仕掛けていたのは事実。
 あのとき、当のニクソンがなんと発言したか覚えておられますか?
  
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