2010年12月19日「トイ・ストーリー3」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 この土曜からいい映画てんこもり。年末の忙しいときに困りました。
「忠臣蔵」「家計簿」「バーレスク」「きみがくれた未来(ザック・エフロン主演!)」なんかはゼッタイ観たいしね。けど、書き下ろしが少なくとも3冊(ホントは明日締切ちゅうのもあんだけど、編集者にしても年が明けないと仕事しないよね、たぶん)。

 クリスマスも近いんでちょいとデパートに。デパ地下しか寄らないから、いろいろ見て歩くといろいろありますな。
 あれれ? プーさんだ。小さいのもってる。飾ってます。少し大きいけど、これ欲しいなあ。
 あれまっ! ロッツォじゃん。苺の匂いがするんだよね。「トイ・ストーリー3」では悪役だったけど、なんともかわゆいではないでちゅか? これも欲しいな・・・てんで、2人を買うてしまいました。

 プレゼント買うつもりが自分へのプレゼント。ま、いいか。


喧嘩するなよ、おまえたち!

「TOY STORY」はホントよくできてますな。うんうんわかる。子どもならそう考える。よく研究してますよ。
 おもちゃにしてもペットにしても、子どもは敵。大嫌い。めちゃくちゃだもん。すぐ分解するわ壊すわ。とにかく扱いが乱暴なの。「おもちゃ愛護法」をつくって欲しいくらいです。

 第1作目から10年後。おもちゃのご主人アンディも17歳になっちゃった。もうおもちゃは卒業(卒業しない大人も少なくないけど)。

 大学に進学するまえに整理しなくちゃ。整理というのは「捨てる」ということなんだよ、普通はね。だから、おもちゃたちも戦々恐々。

「おいら捨てられちゃうの?」
「んなこたないさ」
「でもお」

 アンディはロフトにしまうつもりだったの。ただ1人お気に入りのウッディ(カウボーイ人形)だけはドミトリーに持ってくつもりなんだけど。

 ところが・・・ママの手違いでゴミに出されちゃった。事件はここから始まります。

 あれほど愛されたのに、新しいおもちゃがきたら、ボクのことなんて忘れちゃって。捨てられちゃった。人間なんて勝手だよ。
 強烈な人間不信のロッツォ。

 ロッツォの気持ちわかるなあ。感情移入しちゃうわな。やっぱ。
 で、このロッツォが支配する「牢獄」におもちゃたちは入れられちゃうわけ。

 ま、こんなことってなにもおもちゃの世界だけじゃないね。人間社会だって似たようなことはたくさんありますよ。

 なんといっても、おもちゃが個性的。1人1人おもしろいよ。ポテトヘッドの声は辻萬長さん。井上ひさしさんの舞台では常連ですわな。名優ですよ。ポテトヘッドの奥さん。松金よね子さん。笑えるわ。

 このロッツォ。映画のラストシーンみたいに車のフロントグリルに貼り付けたら「車用の注連飾り」になりそう・・・かわいそうだからダメだよね。