2011年04月19日武田邦彦先生のメッセージ

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 さて、本日は原理原則研究会があります。3月度の振り替えです。メンバーの方はお忘れなく!!

「通勤快読」でも何回かご著書を紹介したことがある、おなじみの武田邦彦先生が貴重な情報を発信されています。いつもながら当局とはぜんぜん違う「確度の高い内容」です。ぜひ参考にしてください。

「国がデータを隠しているので、いろいろな憶測が乱れ飛んでいますが、私は今、次のように見ています」

1福島原発は異常な状態ながら安定していて、徐々に放射性物質の漏洩も少なくなっていく。もう少し我慢する。
2爆発の可能性はまだあるけれど、それほど危険ではない。しかし今、被ばくを避けておけば、万が一の時にも「被ばくの貯金(事故が起こって少し被ばくしても、それまでの被曝量が少ないと余裕がある)」で安心。
3核爆発でも水蒸気、水素爆発でも、チェルノブイリの経験からはそれほど大きな違いはない。
4メルトダウンを起こしたとしても、これまでと同じぐらいの放射性物質が出るに止まる。
5したがって、原発から福島市までの帯状の地域、原発から茨城北端までの帯状の地域は待避する方が良い(子供は絶対に待避.郡山などでは、水、マスク、洋服を拭く、運動は止めるなど最大限の注意)、東京、仙台などは注意して生活し(水、雨に濡れる、食材)、青森、岩手、秋田、新潟、長野、山梨、静岡とその外側は普通通りの生活で大丈夫。
6「半径何キロ以内」は無関係。福島原発を目(光)で見ることができないところは福島原発からの直接の放射線は来ません。
7東京、群馬、栃木、会津、山形、宮城、福島、茨城では、できるだけ早く家、玄関、道路の清掃(水を使う、拭く)が有効。絨毯や畳も可能なら頑張ってかなり湿ったぞうきんで丹念に拭く。3月に着ていた服は外でブラシをかける。連休までに怪しいものは洗濯などをしておく。特に子供のものは注意する。
8運動場、スポーツ施設、ビルの屋上、学校の校庭、畑は可能な限り表土を薄く取り、どこかに積み上げてビニールをかぶせておく(放射性物質を拡散させない)。
9.お子さんも1度や2度雨に濡れても、水を飲んでも大丈夫(放射線障害は「被ばくの合計」だから、1最初に待避、2少しでも放射性物質に接しない、3一時的に接したら、後は余計に注意する、4余裕があれば汚染されていない場所に2〜3日でも遊ばせる)。
10福島と茨城の野菜や酪農品を出荷しない。売られていたら、ヨウ素、セシウム、ストロンチウムの量を聞いてから買う。
11宮城、福島、茨城、千葉の海産物を出荷しない(どうしても買わなければならなければ、ヨウ素、セシウム、ストロンチウムの量を聞いて買う。大人は少しは良いが子供には与えない)。
12海洋の汚染(特にストロンチウム)を測定しない間は、魚は、北海道、日本海、九州沖縄、四国のものに限定して買う。ほとんど測定されていないのでかなり危険。
13連休明けまでだから、頑張る。
14福島原発は連休明けに一段落して、その後、秋まで「原発の作業」が続く。しかし庶民にはあまり影響はなくなる。秋になると本格的な「終焉作業」が始まる。
15福島、茨城はできるだけ、除洗作業を進めた方が良い。もし除洗しないと本当に10年ぐらい畑が使えなくなるし、生活している人も長期に被ばくすることになるので、放射性物質がこびりつかない内に、洗い落とすのが福島の人にとってはとても大切。「放射線は健康に影響が無い」などということは今までの学問にまったく反対なので、それは今後の課題にした方が良い。
16郷土を愛している人たちは「たいした事はない」と思いたいのは判るし、「福島が汚れていると言ってもらっては困る」という気持ちもわかるが、勇気を持って事実を直視することが、子供達のためになる。除洗を急いで欲しい。その方が福島の郷土を守ることになる!! まして、福島の人を非難しているのではない。福島の人は被害者だが、事実は事実だから東電に負けるな!! 汚したのは東電だから、それで子供を被ばくさせないで欲しい。
17原発は10年ぐらい経ったら解体が始まる。チェルノブイリは26年経ってもそのままだが、福島原発は解体が早いと考えられる.あまりコンクリートなどで固めない方がよいと私は思う。

「放射線は目に見えません。また急性の病気は250ミリシーベルト以上の「急性白血球減少」ですが、それより低い被ばくでガンなどの症状が出ることが知られています。あまり「常識」や「大丈夫だよ、これぐらい」と考えずに、一生に一度しか起こらないので、後、数週間だけ頑張ってください。特に未来のある子供に注意。(平成23年4月16日 午後10時 執筆)」とのこと。

 さて本日の「中島孝志の聴く!通勤快読」でご紹介する本は゛「人は皆「自分だけは死なない」と思っている」(山村武彦著・宝島社)です。詳細はこちらからどうぞ。