2011年08月03日あの中国がなぜか低姿勢な理由。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 米国債のデフォルトはギリ回避されたようですが、市場は許しちゃくれません。
 おかげで超円高。そして金価格1トロイオンス1650ドルと暴騰。ま、そうなると思ってましたが。。。

 けど不思議。いままで財政赤字上限の更新なんて何回もやってきたのよ。その都度、議会で議論をしてきたわけ。それがどうして今回はこんなに熱くなるわけ? 大騒ぎするの。

 米国債の賞味期限切れ?

 う〜ん。アメリカ自身がデフォルトしたいからじゃないの。ホントは。

 もっと前から実質、米国債はデフォルトだったんだからさ。で、アメリカの景気が好転してるなんて日本の新聞しか報道してないんだからさ。

 じゃ、なんのためにデフォルト騒ぎをしたいの? はい、中国の追い込みです。

 アメリカってこういうことよくやりますよ。自爆テロみたいなことして相手を追い込むの。チキンゲームが好きなお国柄なんでしょうか。

 ソ連相手の宇宙戦争ゲームもそうでしたなあ。

 さて、中国高速鉄道の現場に温家宝さんが病を押してのお見舞いと視察。続いて事故被害者家族に弔問も。
 四川大地震のときも温家宝さんが登場しました。けど、あのときは未曾有の災害でしたからね。

 3.11のときも、温家宝さんは3日後には全人代のあとに「すべての日本国民に心からお見舞い申し上げる」と弔意を表明。胡錦濤さんは3月18日に北京の日本大使館を訪問して弔意を表しておりました。
 
 あれ、温家宝さんにしても胡錦涛さんにしてもずいぶん気を遣うようになりましたね。

 とくに人民への気の使いようは大変なもの。被害者とその家族は鉄道省のやり方にカンカン。真相究明に真剣に取り組まないとデモに発展しかねません。

 一触即発。いま、中国政府がいちばん怖れてるのはこれ。

 超物価高。不動産高。それでいて株価は暴落。人民から吸い上げたマネーは運用に失敗。米国債は売るに売れない。アメリカからは「売れるものなら売ってみな」と足下を見られちゃってる。
 それになんといっても失業。とくに大卒の失業が止まらない。

 つまり、人民からの孤立。

 外資系企業の中国離れ。ユニクロは中国生産が70%から1年で50%まで激減。これからさらに減ります。ミャンマーもベトナムも中国離れ。

 つまり、世界経済からの孤立。

 中華人民共和国なんだから、1人超然とするのもありだけど、人民にすり寄り、日本にすり寄り、共産党はかなり弱くなってのでは? パワフルな共産党なら人民も日本も蹴散らしてるはず。

 しばし中国からは目が離せません。

 ところで、鉄道事故はまだまだあると思う。いちばん危ないのは1月に操業したばかりの武漢−成都間の新幹線。新幹線といいながら線路は旧幹線で踏切だらけ。そこを超スピードで走るわけ。ここ危ない。
  

 さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『民主党よ、日本を潰す気か!(その2)』(渡部昇一著・徳間書店)です。後半部分です。詳細はこちらからどうぞ。