2012年04月13日「シャンハイ」

カテゴリー中島孝志の不良映画日記」

 1941年。上海。つうか、シャンハイ。日本、ドイツ、アメリカ、ロシア、イギリス、中国。。。ま、日本が実効支配してたわけで。

 租界。どこの国でもない魑魅魍魎入り乱れた土地。

 アメリカ人諜報員の殺害事件をきっかけに各国入り乱れての謀略が仕掛けられているサスペンス映画。公開したはいいけど、地面が揺れるんで映画館に行かなかったなあ。




 ジョン・キューザック主演。チョウ・ユンファ、渡辺謙さん、菊池凛子さん。『赤いコーリャン』でデビューしたコン・リーも25年のキャリアだとか。ボディコンよりもあの目つきがセクシーですな。「京の三条の糸屋の娘 姉は十六妹は十四 諸国大名は弓矢で殺す 糸屋の娘は目で殺す」ですな。


この目つきに対抗できるのは梶芽衣子さんか黒木メイサさんか。

「微笑みの裏に何かある。優しく見える次の瞬間、彼女から銃を向けられるかもしれない。そんな危険な女」
「頭がいいし、教養もある。そこが彼女の魅力」
 私には懸命に抗日パルチザンをやってる女性闘士に見えましたよ。

 謙さんとは『SAYURI』で共演しとるわな。

 あの頃のシャンハイはこうでしょう。アヘンで廃人となった菊池凜子さんを愛するタナカ。二重スパイで情報をアメリカにつかまれていたタナカ。南京事件のでたらめな解釈がシナリオにありますけど、それを除けば、面白い作品になってると思います。