2012年05月10日財務省はどうしても小沢復権を阻止したいんでしょうな。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 検察委員会の指定弁護士3人が小沢無罪判決を不服として控訴するそうな。

 バカですねえ。どんなに言いつくろうが、政権と財務省を意識した政治的行為そのものでしょうが。。。この3人の指定弁護士は司法史に残りますよ。

 新たな証拠が出ない限り有罪にすることは不可能です。では出るかといえば出ないでしょう。「重大な事実誤認がある」と主張してますが、これすなわち、「裁判所とは解釈の相違がある」と言ってるわけです。高裁で裁判官が換われば解釈も換わる、その可能性にかけるために控訴する、というに等しいわけです。

 相手はそこらへんの陣笠政治家ではなく、派閥の領袖どころか、元々は民主党の代表ですよ。これから小沢新党をつくろうかというタイミングで、裁判に縛り付けておけば身動きが取れない、その間に「消費税増税」「TPP推進」などを通してしまおう、という財務省の意向が見え隠れしますな。

 ドジョウ内閣も自民党も増税で一致してますからね。財務省としては民主党が割れようが総選挙になって下野しようが、増税さえできればどうでもいいわけ。

 増税さえできれば国がデフォルトしてもかまわない。大不況に陥ってもかまわない。増税分を社会保障に回す? 民間に65歳定年制を強制しようとしているくせに天下りは維持。公務員も定年を延ばす。年金支払いだけは延期する。その分払わないで済むから財政が改善する。その間に20パーセントまで消費税を上げて負債を完済したい。

 けど、どこの世界に国家財政がプラマイ0なんて国があるんですか? 国家は負債を抱えているのが当たり前。政府の借金は国民の借金ではありません。まして日本は国民が95パーセント以上国債を購入してますから、国債=政府の借金=国民の資産。。。にほかならないわけ。

 ギリシャの借金はほとんど外国人、アメリカもギリシャほどひどくはないけど外国人。いや、いまやFRBが国債の最大の引き受け手。どちらも日本とは借金の構造がぜんぜん違うわけです。

 山ほど福沢諭吉を刷ってもインフレにはなりません。がんがん刷ればいいんですよ。

 ドジョウ政権も自民党もアメリカも検察も御用マスコミも評論家も小沢さんに復権してもらったら困る。彼らにとって、この裁判は長引かせることに意義があるわけ。

 では小沢さんは崖っぷちかというとそんなことはありません。この控訴が政治的配慮プンプンなのはマスコミ報道を鵜呑みにするワイドショーおばちゃんでもわかるでしょ。増税反対を押し切ればドジョウは自民党と政策連合して衆院を通します。それは同時に解散を意味します。

 解散して民主党と自民党がはたして勝てるでしょうか。。。それこそギリシャの二の舞で自民・民主ともにぼろ負け必至。自民党の中でも増税に賛成しない政治家が出てくる、と思いますよ。
 つまり、いまや、政界再編の夜明け前なわけ。しかも増税阻止を貫けば小沢復権は確実です。

 つうことは、あの愚かな3人が「命の恩人」になるかもよ。

 今後、小沢さんを告発した検察審査会の正体が浮き彫りにされてくる、と思います。検察の威信低下は致命的な国益毀損になる、と思うな。

 さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『恐山』(南直哉著・新潮社)です。詳細はこちらからどうぞ。