2012年08月10日解散はいつになるのか?

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 財務省役人の必死の運動で3党合意は履行され、内閣不信任案はぶじ否決されました。

 この一大事に民主党執行部はなすすべなく、すべて財務省に丸投げ。おんぶにだっこに肩車。とことん人材がいないんやねえ。

 谷垣さん。前尾繁三郎さんそっくり。「決断しない、喧嘩しない、覚悟がない」の3kでっせ。前尾さんは大平正芳さんに派閥の領袖から引きずり降ろされ、結局、総理にはなれず、消え去りました。

 似てるなあ、とっても。。。

 今回の不信任案。自民党から小泉進次郎さん、中川秀直元幹事長などが賛成にまわり、鳩山さんは欠席。民主党からは離党者も出ましたね。まだまだ第2ラウンドが続く、ということです。参院の問責決議案もあるでしょうからね。

 さて、9月に民主党代表選と自民党総裁選がありますが、解散絶対阻止の輿石幹事長が正鵠を射た発言をしています。
「2人が代わった場合は2人の話は終わり。2人で約束したんだから」

 ドジョウか谷垣さんのどちらかが再選できなければ、「近いうち解散は白紙」ということ。さすがですねえ。政治家はこうでなくちゃ。

 これで当分解散は遠のいた、と民主党議員は大喜びでしょう。なぜなら、いざとなれば、ドジョウの首だけ差し出せば、自分たちは任期満了まで「議員ビジネス」ができるんですからね。

 民主党は無風状態でしょ。けど自民党はそうはいかないのでは?

 輿石さんの発言に自民党はびっくりでしょうな。谷垣さんが続投できるかどうかなんてわからないもん。中曽根康弘さん、森喜朗さんら元首相たちは来年1月解散と読んでます。谷垣続投を確約したか、少なくとも応援はする、と。
 けど、小泉進次郎さんたちは谷垣さんを引きずり降ろしますよ。この3K総裁で選挙は勝てません。

 一連のごたごた。後味がめちゃ悪い。結局、財務省にはじまり、財務省に終わったわけです。与党も野党も財務省の手のひらの上で踊らされているだけのこと。あ〜あ、呆れます。

「政治家はいくらバカにしてもいい。しかし、政治はバカにしてはいけない」
 安岡正篤翁はそう言いました。オリンピックでも見てうさを晴らすしかないんかな。。。


 さて「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『さもしい人間』(伊藤恭彦著・新潮社)です。詳細はこちらからどうぞ。