2013年11月03日川上哲治さんのこと。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 人間なのに、神様と呼ばれた人。「経営の神様」と呼ばれたのは松下幸之助さん。「歌の女神」と呼ばれたのは美空ひばりさん。そして「打撃の神様」と呼ばれたのが川上さんでした。


熊本県人吉市の出身なのよね。サインボールもってます。山内一弘さんからももらったなあ。

 「川上監督」とどうしても言ってしまうわけですが、息子さんとは飲み仲間で、いろいろ教えていただいたことがあります。

 川上さんは胃ガンの手術をしてましてね。切除しますよね。胃ガンなら。切除すると胃がなくなるわけですから食欲もなくなりますわな。
 医師も少しずつ食べなさい。消化しやすいものを食べなさい。よく咀嚼して胃に負担をかけないようにしなさい・・・胃がないのにね。

 結果、やせ細ります。

 子どもながらに父親の姿を見ていて感心した、といってましたね。いったいなにに感心したのか? それは自分で胃を再生してしまったことです。

 切除したといっても、十二指腸の下に少し胃が残ってるわけです。腸との間にも胃があるわけです。両方を縫合するわけ。

 川上さんは身体の人です。医師ではないけど、身体の専門家ですわな。医師の指示通りにしたら、生物としては生きられるけど、社会人・生活人としては死ぬな、と確信したそうです。

 で、禁止されてるステーキとかがつんと食べちゃうわけ。その後は、そばで見てるのが辛いほど七転八倒されたそうです。こんなことを年10回くらい繰り返してたらしいですね。
 けどね、これを繰り返すうちに胃ができてきちゃった。だんだん胃が伸びてきて、以前と同じように食べられるようになった・・・つまり、健康を完璧に取り戻してしまった。

「あのときの親父は凄かったよ」・・・息子さんはしみじみとそう語ってましたね。合掌。