2014年05月06日「夢千代日記」

カテゴリー中島孝志のテレビっ子バンザイ!」

 先日のシャンソン部会。始まる前に会長のHさんと一献。某放送局幹部のMさんも一緒。

 某焼鳥屋さん。女将が篠ひろこさんに似とる、いや夏目雅子さんに似とる、とのことなので覗いたわけ。
 はい、「あきらめないで!」の真矢みきさんくりそでした(私、真矢みきさん大好き)。でもねえ、しゃべったらがっくり。う〜ん、元ヤン? しっとりとはほど遠く、しっぽりとはさらに遠く、長居は無用でございます。

 で、自然と女優論に話題が。。。
 
 「BSで昔のベストドラマ放送してるけど、視聴率いいでしょ?」
 「夢千代日記もやってた」
 「あの頃の吉永小百合は輝いてたね」
 「そう、輝き方がちがってた」
 「わかるわかる。おとなの女。いぶし銀の輝き」

 そうなんす、「夢千代日記」の小百合さん。御年36歳す。このドラマ、「続・夢千代日記」「新・夢千代日記」、そして映画版と続きまして、39歳まで出演されてるわけ。

 私、小学5年生の時に映画「戦争と人間」3部作に影響を受けて、原作全16巻をお年玉で購入。伍代財閥の末娘=順子(「よりこ」と読みます)を演じ、山本圭さん演じる左翼の標(しめぎ)耕平と鄙びた温泉地で結婚。見届け人は順子の兄であり、耕平の友人であり、伍代財閥の次男である俊介(北大路欣也さん)。

 私、小百合さんの映画はデビュー作もよく存じております。地元横浜の中央病院屋上でロケをされてること。真ん前の運河がいまや首都高となってること。ハマっ子にとっては懐かしいことばかりでござんす。

 で、石坂洋次郎原作の「あいつと私」で共演した芦川いづみさんを姉のように慕い、「尊敬する人」というタイトルで朝日新聞に寄稿された文章も拝読しております。

 さて、ほんにH会長がついつい漏らされたように、「夢千代日記」の吉永小百合さんはとってもいい女。雰囲気のある女性でございました。

 実はデビューからこの方にはま〜〜ったく魅力を感じなかったのですが、彼女が演じる夢千代だけにはそこはかとない愛おしさを感じていたのでございます(このへん、通勤快読のオフサイト・ミーティング講師である村西トオル様のテイストでよろしく!)。


ため息がこぼれまんなあ。。。

 何が欲しいと訊かれたら
 愛が欲しいと答えます。

 どうして愛かと問われたら
 淋しいのです、と答えます。

 ほのかな命の私には
 大きな愛はいりません。
 小さな愛が似合います。

 36〜39歳つうと、女性が本当に美しくなるかどうかが決まる分水嶺かもしれまへんな。彼女には、これ以前でもこれ以降でもこのときほどの輝きはありませんな。ぶっちゃけ。作品が輝かせてくれたのかもしれません。

 ところで、このドラマに暴力団幹部役として出演されてる草薙幸二郎さんという役者さんが好きでしてね。私の中では「小出さん」で通ってます。なんのドラマか忘れました。登場人物の名前です。弟さんが草薙良一さん(映画版では北大路欣也さん演じる宗方の父親役でしたな)。悪役として映画、ドラマでそのお姿をしょっちゅう拝見しております。

 テレビに比べると、浦山桐郎監督の映画は評価がいまいちですけど、んなこたありません。よおできとります。テレビの尺は何倍にもなっとるんですよ。比較にはできませんな。

 さてと、夢千代といえばこれですわな。舞台となった湯村温泉は兵庫県。で、これは鳥取県民謡。ひえつき節、かりぼし切り唄、そしてこの貝殻節はなんともいえん趣がありますな。
 『貝殻節』です(クリックすると聴けますよ)。

♪なんの因果で 貝殻漕ぎなろうた
 カワイヤノー カワイヤノ
 色は黒うなる 身はやせる
 ヤサホーエヤ ホーエヤエー
 ヨイヤサノ サッサ
 ヤンサノエー ヨイヤサノ サッサ

 戻る舟路にゃ 櫓櫂が勇む
 カワイヤノー カワイヤノ
 いとし妻子が 待つほどに
 ヤサホーエヤ ホーエヤエー
 ヨイヤサノ サッサ
 ヤンサノエー ヨイヤサノ サッサ

 忘れられよか 情もあつい
 カワイヤノー カワイヤノ
 あの娘ァ 浜村 お湯育ち
 ヤサホーエヤ ホーエヤエー
 ヨイヤサノ サッサ
 ヤンサノエー ヨイヤサノ サッサ♪

 夢千代の舞う姿が思い浮かびますな。出雲原原のついでに寄ってこようっと。
 夢千代みたいな姐さん、おらんかな? ま、無理やろな。