2014年06月04日えん罪づくりの栃木県警が犯人逮捕だとか。。。

カテゴリー中島孝志の不良オヤジ日記」

 ホントは、この本、ジャストタイミングでご紹介しようと思ってたんすけど、どうやら県警は真犯人を逮捕する気がないようなんで、時間切れ。もうご紹介しちゃいます。

 「中島孝志の 聴く!通勤快読」でご紹介する本は『殺人犯はそこにいる』(清水潔著・新潮社)です。頭に来たんで15分間しゃべり倒しておりまんねん。詳細はこちらからどうぞ。



 「栃木県警が逮捕!」ってんで、ニュース速報が流れました。小1(当時)の吉田有希ちゃん(当時7歳)が 下校途中に連れ去られて刺殺された事件=「栃木小1女児殺害事件」の容疑者として勝叉某という32歳の男が逮捕されました。。。

 「別件逮捕」でがんがんやった結果の「自供」とのこと。「猟奇的ロリコン」なんだと。。。

 大丈夫なんでしょうか。栃木県警っすよ。あの「足利事件」つう世紀の大えん罪事件をでっちあげた警察でございます。当時、ロリコンビデオなど1つも持ってなかった菅家さんについて、「ロリコンビデオ多数押収!」とメディア操作してましたよねえ。

 清水記者が調査して当時の刑事にあたりました。
 「1本もなかったですよね」
 「そんなことない。ロリコンなんだから」
 「ホントですか?」
 「あんなことやるヤツだからロリコンに決まってるだろ!」
 原因と結果がいつの間にか逆転、という典型的な見込み捜査。「早く解決しろ」と上からガンガン叱られて、無実の人を「犯人」に仕立て上げたわけっす。
 当時、いかに栃木県警が杜撰な捜査をしてたか、本署では詳細に述べられてますんで読んでちょ。なにも警察憎しの左翼系の本ではありません。事実を淡々と書いてるだけ。

 今回の逮捕報道で聞く県警の報告は菅家さんのときとま〜ったく同じでやんすねえ。「拘留中にみずから自供した」つうことらしいけんど。ほんまかいな? えん罪づくりの前科持ちでっせ?

 で、この本ぜひぜひ読んでもらいたいわけっす。。。

 内容は今回の事件とは別。次の5つの連続殺人事件です(年齢はもち事件当時)。

・1979年 福島万弥ちゃん 5歳(栃木県足利市)殺人。
・1984年 長谷部有美ちゃん 5歳(栃木県足利市)殺人。
・1987年 大沢朋子ちゃん 8歳(群馬県尾島町)殺人。
・1990年 松田真実ちゃん 4歳(栃木県足利市) 殺人。
・1996年 横山ゆかりちゃん 4歳(群馬県太田市)行方不明。

 いずれも栃木と群馬の県境10キロ圏内で発生しております。パチンコ屋で幼女が狙われた犯行なんです。3件目あたりからは「パチンコ屋に連れてくと危ない」という噂が流れてたほどでした。

 国会で追及されたのにどうして警察は捜査しないのか? 清水記者が真犯人を特定してるのになぜ逮捕しないのか?
 読んでおくなはれ。この国のふか〜い闇が浮き彫りになりまっさかい。ホントにお先真っ暗でっせ。えん罪はこれから何回も起こりまっせ。断言しときます。なぜなら、えん罪が起こる真因を根っこから断ち切ってないんだもん。。。

 民主党政権時代、弁護士やってる法務副大臣なんぞはえん罪の菅家さんの人権よりも「真犯人の人権を大切にしたい」と答弁する始末。さすが民主党のセンセでございますなあ。ユニークな論理展開で惚れ惚れしまんなあ。

 かたや、えん罪で無期懲役にしておいて、かたや、真犯人は野放し。警察が逮捕せんのやから逃げ得ですわなあ。やり放題やないかい。

 ああそうか、デタラメのDNA型鑑定ではやばいから、次の犯行を待ち望んでマークしとるっちゅうわけですか。中国と韓国を「法治国家ではない!」と威張る資格が私たちのどこにありまんのん。。。